TeXのお供にGnumericを

研究室で指導教員が「Gnumericの新バージョンが出た」と言いに来たが、

Gnumericってなんやねんと。そしたらどうも研究室の推奨表計算ソフトだという。


GNOME Office / Gnumeric

どうもGNOMEの表計算ソフトらしい。そういやGNOME表計算とかいう名前で見たことがあったような。

Gnumeric というからGNU+numericということかと思ったけど、numericにGNOMEのGを付けたもののようだな。

Linuxでオフィススイートを使うことはさほどなかったが、使うことがあってもOpenOffice.org(当時)を使ってたからなぁ。

そんなものがあるとは知らなかった。まぁ見た目はLibOに似てますけどね。


しかしなぜこれが研究室の推奨表計算ソフトなのか。

それはTeXにグラフを貼るときに便利だからだという。

TeXにグラフを貼るなら、グラフは当然、EPSでベクタで用意したい。

ベクタ形式での書き出しに対応していると言うことでGnumericを使うことが好ましいということのようだ。

Microsoft Excelでは全く対応していないようだ。

けど、LibO CalcはEPSでの書き出しできたぞ。ということで試してみたら、ちゃんとEPSで出力できた。

これでTeXに貼り付けたら……なんかなめらかさに欠けるような。どうも、ビットマップで貼り付けられてたようだ。

LibreOffice 4.1からはグラフのSVGでの書き出しに対応し、EPSもベクタ形式で出力されるようになったようだが、それまではできなかったという。

まぁけど最近までLibOも出力できなかったのね。


とりあえず指導教員の勧めもあり、Gnumericをインストールしてみた。

GnumericはGNOMEの表計算ソフトなので、基本的にはLinux上で使うものだがWindows版も提供されている。

しかし最近までGTK3がWindowsで対応してなかったため、古いバージョンしか使うことが出来なかったそうだ。

それが新しいバージョンもWindowsで使えるようになったよということらしい。

ただし、現状ではUIのデザインに難ありらしいので、古いバージョンをインストールした。


主にグラフ機能を中心に触ってみての印象だが、グラフ機能については非常に多機能だなと思った。

以前、LibO CalcとMS Excelで複合グラフを作り比べた話を書いた。

複合グラフのLibOとExcelの弱点

このときLibOでは折れ線グラフと棒グラフの複合グラフに限っては作ることが出来るが、それ以外の組み合わせは作れないと書いた。

Gnumericはそこら辺はいろいろできそうだった。

ただ、多機能である一方で、設定画面の操作は直感的ではない。

右にY軸を取る系列を追加するとき、Y軸を追加して、Plot2dを追加して、そこに系列を追加して、と操作がまどろっこしい。

慣れてないというのはあるんだけど、なかなか万人受けはしないかなとは思った。

生成されるグラフの標準書式は論文に貼り付けるにはシンプルでちょうどいいデザインかなと思った。


指導教員のおすすめの使い方は、複数のデータのグラフを並べるとき、

  1. Gnumericでグラフを作成する
  2. グラフをSVGで書き出す
  3. データを置き換えて、グラフをSVGで書き出す
  4. 生成された複数のグラフをInkscapeにインポートして、配置する
  5. EPSで出力して(PDFでも可)、TeXに貼り付ける

と、こんな具合に、一旦Inkscapeを介して使うことが多いようだ。

もちろん直接EPSを生成してTeXでsubfigureを活用して配置するのもよいのだけど。


まぁLibO 4.1からはLibOでもグラフのベクタ出力ができるようになったので、

Gnumericにこだわる必要はあまりないが、TeX用のグラフを作成するという用途では適しているのかなとも思った。

そもそもこういうことに気を使わないといけないTeXがめんどくさいという話もあるが。