こんなニュースを見てびっくりしたんだけど。
京都・山科区で市バス「復活」へ 四半世紀ぶり 地元「不便」受け (毎日新聞)
京都市の山科・醍醐地区は同地区内に地下鉄東西線が開通したことを受けて、
市バスは撤退し、地域を走るバス路線を京阪バスに一本化した経緯がある。
いくつか思惑はあったんだろうけど、バス需要の減少に合わせて市バス醍醐営業所を閉鎖する意図はあったんじゃないか。
こうして市バスの山科・醍醐地区を走っていた系統はいずれも廃止となった……
と思ったが、実は経路を変更して現存している系統が1つだけある。
それが80系統、現在の経路は 太秦天神川駅→西京極運動公園→河原町五条→五条坂→祇園→四条河原町→河原町五条→西京極運動公園→太秦天神川駅 である。
京都の地理に詳しい人ならわかると思うのだが、西京極~五条坂はひたすら五条通(国道1号線~9号線)を走っている。
それで五条坂→祇園→四条河原町→河原町五条と都心をめがけてぐるりと回って、また五条通を西京極まで走るのである。
途中に市立病院があるので、そこへの通院路線として使われているらしいが。
で、実はこの80系統は醍醐営業所が廃止される以前は、五条通を五条坂を越えてもそのまま進み、
東山トンネルを越えて山科区内に入り、山科団地(現在の東野駅付近にある)へ走り、そこで折り返して市内に戻っていたそうだ。
これが市バスの山科・醍醐撤退に伴い、五条坂までに収めて、なおかつ都心へ向かうようにしたのが現在の80系統というわけ。
(その後、地下鉄東西線の太秦天神川駅までの延伸を受けて、右京区側のルートが多少変わっている)
一方の山科・醍醐地区の路線バスを一手に担うことになった京阪バスは市バス80系統の山科側の代替として、
大宅~国道大塚~五条坂~烏丸五条~四条大宮 という系統(82系統)を新設している。
山科・醍醐方面から都心方面へ向かうバスは数あれど、終日にわたり四条大宮に入るのはこの系統だけらしい。
おそらくは、もともと五条通を突っ切って走っていたバスにルーツがあるからだろう。
山科区内での市バス復活というのでどういう系統を想定しているかは特に書いてないが、
旧80系統のように五条通を右京区から山科区まで走り通すようなことも1つの案としてありそうな気はする。
というのも、現在は大宅~四条大宮のバスは1時間1本程度と本数が少なくなっている。
これを通し運転にすることで運行を効率化することができれば、京阪バスの負担軽減につながるのではないだろうか。
もっとも現在の市バス80系統も京阪バス84系統もいずれも四条方面に向かっているところ、
旧80系統はひたすら五条通を走り通すことになるので、双方から都心方面へのアクセスには使えないことになる。
五条京阪・烏丸五条・京都リサーチパーク前(=丹波口駅)で鉄道に接続するのでそれでなんとかというところか。
実際はもっと単純に四条河原町~山科・醍醐方面のバスの一部を市バスが分担するということなのかもしれないけど。
ただ、それだけなら特に市バスが運行に直接関与する必要があるのかは疑問ですがね。
市バスが関与するからこそできるというと旧80系統のような路線だと思うんですがね。
まぁこの辺は両社がどう考えるかということですが。
地下鉄開通に伴って市バスが路線を減らした地域としては洛北方面もあって、
かつては大原にも市バスが走ってたとか。今は京都バスに一本化されている。
ただ、洛北方面は今も京都バスと市バスが混在するところは一部あって、近年に均一区間拡大が行われている。
それと比べると山科・醍醐は完全撤退ですから、それゆえの難しさもあったのかもしれない。
とはいえ、市バス再参入説が出てくるとはびっくりしたけど。