ちょうど1年ほど前に「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」(ガルパ)のことを取り上げている。
これが昨日でリリースからちょうど3年だったようである。
その3周年にあわせて新バンド「Morfonica」が追加されたのだった。
先日、Poppin’Party(ポピパ)がデビュー5年目という話を紹介した。
BanG Dream!プロジェクトはポピパから始まっているので、ポピパの結成がプロジェクトのスタートである。
2015年2月に愛美さんが1人で結成を発表、そこから今年で5年を迎えた。
もっとも、ポピパのメンバーが全員揃ったのは2015年10月、CDデビューは2016年2月である。
最初の1年というのは、キャラクタを演じる人が演奏するというスタイルの確立に追われたところだった。
2016年になってこれが軌道に乗ってきて、2017年1~4月で放送されたTVアニメにつながるわけである。
2017年3月にガルパがリリース、ゲームで4つの「Roselia」「Afterglow」「Pastel*Palette」「ハロー、ハッピーワールド!」の4つのバンドが追加された。
このとき追加されたバンドは2017年のTVアニメでも少し登場したが、本格的には2019年1~4月のTVアニメ2nd Seasonから描かれた。
このうち Roselia は実際に演奏をするバンドになったのだが、演奏のお披露目は2017年2月、なんとポピパのライブのサプライズゲストだった。
ここからRoseliaは急ピッチで立ち上がることになり、ポピパを凌ぐ人気者となるのであった。
2018年5月、幕張メッセ展示ホールで開催された「BanG Dream! 5th☆LIVE」は1日目がポピパ、2日目がRoseliaだったが、
現地は両日とも満席で、映画館でのライブビューイングが行われたが、Roseliaの方は売り切れとなる上映館が多くて、
このときRoseliaの人気の高さを実感したのだが、いやはや本当に人気者ですよ。
残る3つのバンドは実際に演奏することは想定されてなかったが、2018年1月の「ガルパライブ」で、
バックバンドを付けて、ボーカル担当の声優が歌うという形でパフォーマンスを披露した。
このバックバンドが発展して、後に「RAISE A SUILEN」(RAS)となるのである。
このRASがポピパとRoseliaと肩を並べるようなところに来たのは、2018年12月の「BanG Dream! 6th☆LIVE」かなと。
両国国技館を1日目がRAS、2日目がポピパで使ったこと、そしてRASのキャラクタ化が発表されたこと。
現在放送中のTVアニメ3rd Seasonで深く描かれているところである。
この夏にはガルパにもRASが追加されるという。(すでにRASの楽曲の一部がガルパにあるが、キャラクタはいない)
こうして見てみると、まず、2015~2017年でポピパが確立されたことがわかる。
ちょうどその締めくくりが2017年8月の「BanG Dream! 4th☆LIVE」かな。会場は日本武道館、1つの節目だった。
それに引き続いて、2017年~2020年でガルパで追加された4つのバンドとRASが確立されてきた。
TVアニメ2nd Seasonと3rd Seasonはもともと一括して制作発表されているので、3rd Seasonまで終わって1つかなと。
RASはパフォーマンスが先で、キャラクタが後なので、順序は他のバンドと違うし、当初構想にはなかった気がするが、
ガルパライブのバックバンドにルーツがあるRASがこの夏にガルパに追加されることは、ガルパ3年の計と言えるのではないか。
そして、2020年からの明確に新しい取り組みが「Morfonica」である。
ガルパに新バンドが追加されると発表されたのは2週間前だったっけ?
その後、TVアニメのCMでキャラクタが演奏する映像に続いて、実際に楽器を演奏している映像が。
ここでMorfonicaのキャラクタを演じる人がしれっと発表されたのである。
Morfonicaについて、いくつか目を引くところはあると思うが、パッと見て驚くのがバイオリンである。
確かにバイオリンを使ってる音楽って多いけど、こうしてバンドのメンバーに入れるというのはそう思いつくことでもあるまい。
でも、僕がもっとも驚いたのがドラムを担当するのが mikaさんだったということ。
実はこの方、このBlogに名前が出てきているのである。
夏芽さんがRAISE A SUILENのドラム、mikaさんはPoppin’PartyとRoseliaのドラムの先生(で合ってるはず)、
なんということだ。当然のことながら、キャラクタを演じるのはこれが初めてとなる。
バイオリン担当のAyasaさん、この方もすごくて、バイオリン1本でステージに立てるような人である。
~ロック・ヴァイオリニストAYASAのポジティブトーク~クラシック以外のヴァイオリンを知ってほしい (d-labo)
ロックバイオリニストを標榜していて、YouTubeにもあれこれ演奏した動画があって、Roseliaの楽曲も演奏してたりする。
Morfonicaのことが最初に公開された時点で、このキャラクタを演じるのはAyasaさんでは? と読んだ人もいた。
確かに写真を並べるとそっくりなのだが、実はこれでもキャラクタ先行で、ぴったり合うのがAyasaさんだったということらしい。
いやはや、すごい人を連れてきたなと思ったが、これもまたキャラクタを演じるのは初めてとなる。
残る3人は声優としての実績のある人だが、ボーカルを担当する進藤あまねさんは中学校を卒業したばかりという。
今のところは「ボーカルが負けてない?」という感想も出てきているところだが、今後どう化けるかわからない。
3人とも楽器経験者で、ギター担当の直田姫奈さんは特技にアコースティックギターと書き、ベース担当の西尾夕香さんは特技にバイオリンと書いている。
そういう入口を持っている人をキャスティングしたってことなんだろうかね。
とはいえ、本格的に演奏するとなれば、それはそれで大変なことで練習を重ねてのことであろう。
ポピパは楽器が演奏できる声優を探して、それに応じてキャラクタを付けたとされる。
実際はギター担当の大塚紗英さんはミュージシャンとして事務所にやってきたというし、キーボード担当の伊藤彩沙さんは楽器経験はほとんどなかったというが。
Roseliaは明確にキャラクタが先行で、当初は楽器経験がないところからのスタートだったのかな。
そんなこともあってか演奏しているときもキャラクタを崩さないのがRoseliaのポリシーだという。
もっとも、Roseliaは後に2人入れ替わっていて、演奏も演技も引き継げる人を探す必要に迫られたのだが。(cf. ハードルが高い役の引き継ぎ)
RASはここまで書いたようにパフォーマンスが先行、キャラクタ化は全くの後付けである。
ベース担当のRaychellさんと、ドラム担当の夏芽さんは、これがキャラクタを演じるのが初めて。
そんなこともあってか、この2人の演じるキャラクタは素朴な印象を受ける。RASの他3人が強烈なキャラクタなのでなおさら。
では、Morfonicaはというと、キャラクタが先行という点ではRoseliaと同じかね。
一方でポピパやRoseliaと比べると、声優が演奏するというところにはこだわっていない印象を受ける。
プロのミュージシャンとして実績のあるが演技は初めてという人と、楽器経験のある声優の組み合わせですからね。
ここはRASの体制に似ていて、演奏スキルを重視しつつも、バンドのストーリーを描ける程度の演技の軸は欲しいってことなのかな。
今までのBanG Dream!プロジェクトの経験から導かれたメンバー構成なのかもしれない。
そんなMorfonicaの演奏のお披露目だが、5月1日のトークイベントでのミニライブとなるようだ。
しかし、ここからがすさまじくて、5月3日に西武ドームで行われる「BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020」のオープニングアクトとして出演し、
8月に富士急ハイランドで行われる「BanG Dream! 8th☆LIVE」の3日目にポピパらとともに出演するという。
その後、秋にMorfonicaとしての1stライブが待っているのだという。
なんというかすさまじい立ち上がり方だな。一体どうなるんだろ。