以前、「BanG Dream!」のバンド「Roselia」について「泣きっ面に蜂」と書いた。
キャラクタを演じて、かつ楽器を演奏していた声優2人が相次いで役から降りることになったからだ。
いずれも代役が決まって、今年1月のTVアニメシリーズからは完全に交代している。
この交代というのが条件の悪いことだらけで、楽器の演奏ができる必要があるのに、前任者がいるのにキャラクタの声も引き継ぐ必要がある。
Poppin’Partyの場合、おそらくはキャラクタは後付けだろう。演じる人が決まって、それに応じて決めたと。
キャラクタを演じるといっても、これまでキャラクタを演じた経験のない人だっていた。
Roseliaの場合、一応はキャラクタは先にあったらしいのだが、それだって役が決まってから肉付けされた分もあるだろう。
あと、当初の5人は役が決まってから、Roseliaのお披露目まで練習する期間はあった。といっても半年ぐらいですけどね。
Roseliaはほとんど楽器経験のない人だったが、この間に仕上げることができた。
これと比べると、Roseliaに後から入った2人は、すでに存在するばかりか声まであるキャラクタを引き継ぎ、短期間で楽器の演奏も引き継ぐ必要がある。
果たして、そんなことできる人がいるのだろうか。
短期間で楽器の演奏を引き継ぐには、やはり楽器経験者が求められたようである。
まず、今井リサ(ベース担当)については、遠藤ゆりかさんが2017年12月に引退を発表した。
そして、2018年5月を最後に役から降り、同時に中島由貴さんが引き継いだ。およそ半年だね。
中島さんは2015年ごろから声優・歌手として活躍していた。そしてベース経験者だったらしい。
このちょっと前から少しずつ注目を浴びるようになっていて、そんな中で得た大役だった。
ゲームの新規ボイスは即時に引き継ぎ、過去分は10月に差し替えとなっている。TVアニメでも2018年6月からの「ガルパ ピコ」から引き継いでいる。
変更前後で聞き比べると、確かに違うんだけど、そこまで違和感はない気がする。
白金燐子(キーボード担当)については、明坂聡美さんが2018年6月末に突発性難聴のため降板を発表した。
といっても、すぐ全て降りたわけでもない。演奏は同9月のイベントを最後に降板してるが、キャラクタの声は最近までやっていた。
TVアニメ「ガルパ ピコ」は去年12月の最後回まで明坂さんがやっていたし、ゲームの方はまだ変更されていない。
というのも、9月のイベントを最後に降板したと書いたが、この時点ではまだ代役は決まっていなかったのだ。
それが決まってお披露目されたのが11月のイベントで、このとき志崎樺音さんが引き継ぐことが発表された。
志崎さんはピアノ経験が豊富で、音楽大学の卒業生、ということで楽器の演奏についてはスムーズに引き継げたのだろう。
とはいえ、志崎さんはこれまで声優としての経験がなかったはず。
当時、ガルパ ピコが放送中だったこともあって、実質的なキャラクタの声のお披露目は今年1月のTVアニメからだった。
楽器の演奏も声のお芝居もよく考慮した上でのキャスティングだろうが……
そうして迎えたTVアニメ第1話、見ていたけど、さっそくそれなりに出番があった。
見て思ったのは、声は大きく変わったなということ。でも、これはこれで燐子に合っている気がする。
まだちょっとだけだけど、最初の印象としてはそんなもの。
どうしても前任者がいると、声を比べられてしまうので分が悪い。
最近はキャラクタに最初から声が付いているものも多いし、Bang Dream!のキャラクタは基本的にそうだったが……
漫画とかでキャラクタがいるところに、声が付くというのはわりとよくあるケースなのかなぁと。
すでに確立されたキャラクタに合っているかというところが問われるところである。そこは役者の腕の見せ所だろう。
そうして得られるものって演じる人によって多少なりとも違うはず。
同じキャラクタを違う人が演じているのを比べてみると、同じにならないのは当然なんだよね。
でも、今まで聞いてきた声と比べてしまうのも実情なんだよね。
それをよくもこれがデビュー作という人に任せるなぁと思うんだけど、
そこには楽器演奏が必要で、キャスティングに要する時間を含めて半年程度で引き継ぐという厳しい条件がある。
楽器だけなら、声だけなら、いろいろ選択肢もあるだろうが、この両方をうまく満たせる人は限られよう。
そんな中でこれが最適な選択だったのかなと、キャスティングの苦悩を想像する。
演技経験は乏しいけど、練習を積めば十分と見込まれたのだろう。
そんなこんなんで混乱が続いた2018年だが、2019年になって新TVアニメシリーズも始まった。
Roseliaは2017年に放送されていたTVアニメシリーズでも出番があったが、当時はRoseliaは出てきたばかりで、出番もそこまで多くはなかった。
今回はRoseliaの5人もメインキャラクタに位置づけられ、出番も多くなるだろう。
今年2月には日本武道館でのライブイベントも予定されている。今年これだけで終わるとは思えんよなぁ。
当初からいる3人も、新しく加わった2人も、たいへんな期待を寄せられているところである。
今年放送開始した新TVアニメシリーズだが、どうも3DCGを多く取り入れて作られているらしい。
もともと演奏シーンは3DCGを活用してきたので、その他のシーンでも活用していこうという考えがあったのだろう。
演奏シーンと連続性があるのは、確かにメリットだなと思った。そんなに簡単な話でもないんだろうけどさ。