年明けにNHK Eテレで「平成ネット史(仮)」という番組を放送していた。
Eテレでやるってことは教養番組なのかな。一応、歴史なのかなぁ。
昨日の再放送とあわせて、前後編、計2時間見た。
平成というのは偶然にもインターネットを語るにはよい区切りだった。
1989年はインターネットというのは基本的になかった。(研究機関の間では存在していたらしいが)
一方でこの時代はパソコン通信があった時代でもある。だから、インターネット前史から始まる。
まもなく、インターネット元年とも呼ばれたWindows 95発売の1995年を迎え、
ここから、モバイルインターネットへ、ブロードバンドへ発展していき、2010年頃にはインフラ的にはほぼ完成を迎えたと思っている。
そうして完成したインフラでできることがいろいろ見えてきたのが2018年だったということではないだろうか。
偶然にも1989年~2019年のおよそ30年間の間に、そういうのが全て詰まっていたということである。
2010年頃にインターネットのインフラがほぼ完成を迎えたというのは、僕の理解である。
家庭のインターネットは、電話線から始まり、ADSLまたはCATVのメタルのブロードバンドインターネットが普及し、今の主流はもはや光である。
家庭に光回線を引き込むFTTHは、2001年にはサービスを開始していたが、当時は工事費が高かった。
なので、2000年代前半は電話線があれば工事がいらないADSL、同軸ケーブルを引き込むだけのCATVが重宝された。
その後、ADSLは2006年にピークを迎え、光回線への転換が進んだ。CATVもFTTH化が進んで、地域によってはメタル回線を巻き取って光回線への統一が進んでいる。
かつてはブロードバンドインターネットにありつけない地域もあったが、2011年のアナログ放送終了に向けて、CATVの整備が進んだ。
CATVが整備されるということは、ブロードバンドがやってくるということでもある。ということで、2010年代前半で完成かなと。
モバイルインターネットは、デジタル化された第2世代(2G)の携帯電話(PDC)を使って、1999年にiモードが始まったところから、各社始まった。
モバイルインターネット前史として、ポケットベルのことも取り上げられていた。
そこから、2001年にW-CDMAを使った第3世代(3G)の携帯電話サービスが本格的に始まったわけである。(KDDIは少し違うが)
さらなる高速化・大容量化のため、2009年にLTEが標準化された。これは結果的に第4世代(4G)の携帯電話サービスになった。
次は5Gだと言っているけど、LTEの高速化・大容量化というところで考えられているのが実情で、インフラの基礎は2010年代を迎える頃には決まったのかなと。
デバイスとしても、この頃にiPhoneが日本にやってきたり、スマートフォン時代が到来したわけですからね。
インフラ的にはそうだけど、インターネットのサービスや文化というのは、まだ変化が大きい時期かもしれない。
2010年代はナローバンドの時代、モバイルインターネットが閉じていた時代のインターネット文化が少しずつ終わりを迎えている。
平成ネット史の番組Twitterでも「インターネット老人会」という言葉を使っていたが、
インターネットの世界に10年以上前からいれば、もはやインターネットの世界では老人なのだ。
2010年代になって、インターネットを使って真っ当に商売できる時代になってきたなと思っていて、最近では電子書籍を買うことも増えた。
でも、そういえば昔は書籍の違法ダウンロードがはびこっていたよなぁと。そういうことを言い出すのがインターネット老人会なんだが。
あと、インターネット世界で育ったクリエーターが表舞台に出てくる時代になっていて、この番組の出演者でもヒャダインさんとかそうだよね。
昨年末の紅白歌合戦で鳴門から参戦していた 米津玄師さんもそうだ。そういう時代なんだよね。
というわけで、この番組のイベントが東京・渋谷ヒカリエでこの週末に行われている。
せっかくだしと足を運んでみた。入場無料だったしね。
会場に行くとなんか行列が出来ているが、「ログイン」する人の列だったらしい。ログインするとインタラクティブな展示が楽しめるらしい。
年表の中にインタラクティブな要素があって、それぞれで顔認証して、その人にあわせていろいろ表示されるらしい。NHKも変なところで凝り性だ。
年表は1995年のWindows 95発売から始まり、1999年の「2ちゃんねる」開設、2008年のiPhone発売が大きなターニングポイントとして書かれていた。
番組でも言ってたし、こうして年表にまとめられたのを見ると、2000年代のインターネットは黒歴史が多かったなと思う。
ただ、この時代に発祥したサービスが発展し、今日のインターネットを作っているのも確か。YouTubeとかまさにそうですよ。
世界的IT企業による寡占や、SNSとの付き合い方など、新たな時代の課題もあるわけだけど、
インターネットが生活を豊かにしてくれるということが、やっと実感出来る時代が来たのかなと。
その道のりを振り返るのが「平成ネット史(仮)」という番組なんじゃないでしょうか。
後の時代に見返したら、そのときにはどう思うんだろう。そんなタイムカプセルなんじゃないですかね。
実は、番組名の「(仮)」というのも、そういう意図があったらしい。(cf. NHK_PR/Windows95からSNSまで!時代を駆け抜けたネットの歴史をひも解く! (NHK))