実は乾湿計だった

最近、恒温槽を使う用事があって、それで使い方を教えてもらったり調べながら使ってた。

恒温槽と呼んでいるけど、正確には恒温恒湿器ということで湿度の設定もできる。

湿度を調整するには水を供給する必要があって、その水は純水であることなんて指示もある。


湿度を調整するためには湿度を測定する必要があるのだが、

この湿度測定方法というのが湿球と使った方法なんだという。

説明書を読むと、湿球用の温度計が室内にあって、ここに水をしみこませるための布状のものがかぶせられている。

ここに湿度調整用の水を供給して、それで湿球として機能するようにしているらしい。

意外と原始的な方法で湿度を測ってるんだなと思ったのだが、一番確実な方法なのだろう。


温度計が2つ付いた器具を見たことがある人も多いだろうが、あれは乾湿計と呼ばれる。

一方の温度計には布が巻き付けられ、水をしみこませられるようになっている。

水をしみこませない乾球と水をしみこませたの湿球の温度差を対応表で湿度に換算できるようになっているわけだ。

きっと小学校で使ったことはあるんじゃないかなと思うんだけど、

湿度が測定できるように準備されているものはあまり見かけないのも実情である。


乾湿計は水の供給がめんどくさいし、乾球・湿球それぞれの温度から換算しないと湿度にならないという煩わしさがある。

そこで、湿度を直接的に測定する器具もある。

バイメタルに湿度を吸着する紙を貼り付けて、この伸縮の差で針を動かすバイメタル式湿度計とか、

湿度を吸収して抵抗値などが変化する素子を使う電気式の湿度計など。

ただし、精度はあまりよくないらしく、精度よく測定するには乾湿計が最適らしい。

恒温恒湿器では、もともと湿度調整のために水を使うので、それなら乾湿計を作り込んだ方が有利と考えたのだろう。


ちなみに気象庁の観測では「高分子膜湿度センサ」を使った電気式の湿度計を使ってるそうで。

温度計・湿度計/観測の原理 (気象庁)

メンテナンス性なども考慮した結果なのかもしれないし、乾湿計は水を使う都合、氷点下の観測に向かないなどの事情もあるのかもしれない。

どうしても経年劣化のある素子らしく、定期的な校正が必要で、その校正方法としては乾湿計との比較を行うということが書かれている。

ちゃんと準備をすれば常によい精度が出せるという点で乾湿計は頼られているということなのではないだろうかと思う。