雨の由布院をゆく

旅行5日目、昨日、おとといと違って強い雨が降っている。
鳥栖駅はちょうど通学客が到着する時間帯のようで降りる人多数。
久留米からゆふ号に乗り込み、由布院を目指す。


ゆふ号に乗り込んだら「ごらんの通りの天候ですので遅れが予想されます」との放送。
久大本線の特急には ゆふ と ゆふいんの森 がある。
ゆふいんの森は純粋な観光特急で全席指定となっている。
JR九州ではこういう列車をD&S列車と言っている。D&S? デザイン&ストーリーの略だそうで。
ゆふ号も十分観光特急といってよい部類だと思うが、久留米あたりまでの利用者も多い。というわけで久留米大学前を出たらガラガラだった。
そうやって日田駅までは順調に走っていたのだが「徐行運転で対向列車が遅れているので30分ほど停車する」とのこと。
30分ほど待って対向列車が来たので発車したが、この列車も徐行運転をするからさらに遅れる。
その後も少しずつ行き違い待ちがあったりで、由布院に到着したのは久留米を出てから3時間後、
所定1時間半だから倍ぐらいかかってしまった。仕方ない。動いてるだけよいとしよう。
こうして由布院駅に到着した。列車が遅れているせいで待合室は大混雑のようだった。


昨日、おとといは蒸し暑くてつらかったが、由布院は山の中なので涼しくて楽だ。
ただし雨もそれなりに降っている。大雨というほどではないが。
由布院を歩いていると韓国語の表示が目立つ。韓国からの旅行者がとても多いのだろうか?
確かに福岡、北九州、太宰府とも中国語と韓国語はよく聞いた気がするが、ここまで極端じゃなかったな。
日本語、韓国語、中国語といろいろ言葉が聞こえる。今は日本人があまり多くない時期だからってのもあるんだろうけど。
盆地を取り囲む山々の緑が美しい。日本にはよくありそうな景色だが、ここまで整ってるのは珍しいほうか。
その中から不自然に濃い白煙が上がっているところが何ヶ所かある。温泉の湯気だろうか。


歩いているとブルーシートを屋根にかけた家屋がいくつかある。
これ、今年4月に大分県で起きた地震の被害なんだろうなぁ。
熊本県で大地震が起きるとほぼ同時に発生し、由布市はその被害が大きかったところの1つである。
幸い交通への被害などが長期的に続くことはなく、こうして列車で普通にやってきて、普通に散策できているわけだが、
やはり揺れの被害が皆無であったわけはなくて、こういう被害がでているのが実状のようだ。
神社の石灯籠が軒並み落ちていたり、揺れの大きさがわかる。
実際に歩かないとなかなか気づかないけど、こういう実状もあるようだ。観光する上で問題は全くないが。


由布院駅から大分方面の列車は毎時1本程度あるから、こまかいことは考えなくていい。
駅に行くと1両編成のディーゼルカーが止まっている。これが大分行きになるよう。
ちょっと不思議なディーゼルカーで、行き先表示がバスの大きなLED表示器、側面もバスの表示器が付けられている。
九州はユニークな列車がいろいろ走っているが、一般列車もなかなかのものだ。
1両編成で大分に向けて走っていく。もう通常運行のようだ。
大分に近づくと下校する高校生が立ち、けっこうな混雑。1両編成によく収まるもんだと思ったけど。
大分から乗り換えて別府に。ここで境港から始まった列車の旅は一応終わりとなった。


明日が九州最終日、関門海峡から九州に入って4日間、
長いように見えるが、これでも駆け足という感じはある。
この旅、夏休み前の平日とあってどこも空いていてよろしい。休日だとか夏休み中だとこうはいかない。
こういう時期に1週間の夏休みを取れたのはよかった。
到着して早速宿で温泉に入った。いい湯だ。
明日は船で去る前に、別府の温泉地らしいところを巡ろうと思う。