この週末はすさまじいイベ被りの日と言われていた。
- THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT STAGE 10th ANNIVERSARY TOUR (東京・有明アリーナ)
- MyGO!!!!!×Ave Mujica 合同ライブ「わかれ道の、その先へ」 (Kアリーナ横浜)
- ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 4th Live (石川県産業展示館)
これらをハシゴする人もしばしばいたようだけど。
で、僕は昨日にシンデレラガールズのために有明アリーナに行っていたと。
その有明アリーナなのだが、主に退場の導線が大きく変わっていた。
来場についても、有明テニスの森から来る人は途中で運河沿いの有明親水海浜公園に誘導されて、
それでアリーナの敷地に入るようになっていた。他の方面はそこまでではなかったかと。
問題は退場である。やはり大変なのは退場の方なのは言うまでもないが。
まず、基本的に全ての来場者は一旦、有明親水海浜公園に出される。
ここに階段があるので人が集中してると怖いのだが。
ここで東雲駅へ向かう人は東に別れることになる。(この方式になってから東雲駅への帰路はスムーズである)
大半の人は西向きへ向かい、最初のスロープで新豊洲駅方面へ向かう人は別れる。
アリーナから遠い方の歩道で木遣り橋を渡ることになる。
しかしこちらを渡ると新豊洲駅・豊洲駅へは横断歩道を渡らないといけないわけで、面倒である。
でも、退場はこのルートでしなければならないらしい。
次のスロープでテニスの森駅・国際展示場駅へ向かう人はスロープを上がる。
国際展示場駅もここなのかと思ったけど、ゆりかもめに沿ってほぼ1駅歩くんですね。
環二通りの下をくぐって階段を上がるとアーバンスポーツパークにたどり着く。(cf. グリーンアローズの道をバイクで走る)
従来と比べると南西角の横断歩道を渡らなくて済むようになりスムーズになった側面もあるのだが、
アリーナから最初のスロープまでは人が多く、そこに屈曲部もあるのでかなり混み合う。
あと明らかに新豊洲駅は遠くなってしまった。
従来は新豊洲駅へ向かう人は北西角から出してくれたのだが「会場ルールにより閉鎖中」とバリケードがあった。
このルートだけ別の動きになるのが混乱の元だったのは否めないところはあるが、
他のルートと異なり横断歩道を回避するものではない。(むしろ新豊洲駅付近で新たな横断が発生している)
このような導線変更の背景に隣接する住宅とのトラブルがあることは容易に想像できる。
この導線変更によりほぼ周辺の住宅に接するところはほぼなくなった。
しかし、こうなると気になるのは有明アリーナはどうしてこんなに住宅に接したところにあるのか。
しかも周辺のスペースも少なく、サブアリーナ(バスケットボールでよく使われる)が借りられない場合、
グッズ売場は遠く離れた国際展示場駅周辺のビルになったりするわけである。
なんでこんなことになってしまったのだろうか?
気になって都市計画図を調べたところ驚くべきことがわかった。
この周辺の有明地区は有明アリーナのある運河沿いが第一種住居地域(一住)、
内側に帯状の準工業地域(準工)、にぎわいロード から 東京湾岸道路までは一住となっている。
え? 有明アリーナも有明ガーデンも一住なんですか? そんなバカな。
と思って都市計画図をクリックしてみると「臨海副都心有明北地区地区計画」があることがわかる。
この地区計画からいろいろ調べてみると、用途地域の切り方の謎がわかってくる。
地区計画では通常の用途地域と大きく違うものとして下記のものを定めている。
- 有明北雨水ポンプ場の街区(二住): ポンプ場のみ立地可能
- 有明アリーナの街区(一住): 体育館・観覧場・にぎわいの創出に寄与する店舗などのみ立地可能
- 有明西学園(義務教育学校)の街区(一住): 学校のみ立地可能
- 準工業地区のうちマンション立地の街区: 第一種住居地域に建てられない施設は立地不可
- 上記以外の準工業地区: 接待飲食店・ぱちんこ屋・性風俗特殊営業は立地不可
(これだけだと工業地区にしか立地できない工場なども立地可能になってしまうが?) - 東京有明医療大学の街区(一住): 学校・診療所が立地可能
- 有明小中学校・有明教育芸術短期大学の街区(一住): 学校・保育所が立地可能
- 有明ガーデンの街区(一住): 準工業地区に建てられない工場、工場以外の商業地区に建てられない施設、性風俗特殊営業は立地不可
- シティタワーズ東京ベイの街区(一住): 商業地区に建てられない施設、性風俗特殊営業は立地不可
- 有明テニスの森公園の街区(一住): 体育館・観覧場・店舗・飲食店・事務所・下水道処理施設のみ立地可能
準工なのに一住相当、一住なのに商業相当の地区があるという変な状態になっている。
有明ガーデンはなんで工場が緩和されてるんでしょうかね。ユーティリティのためかな。
なぜ、このようなことが起きているか。
計画図に書かれた「有明北土地区画整理事業」を手がかりに調べてみると理由がわかった。
元々、この一帯はにぎわいロードを境に、運河側が倉庫中心の利用が行われていた。
東京湾岸道路との間は住居系の利用を想定していたが、テニスの森公園がある程度である。
現在、有明アリーナとかアーバンスポーツパークのあるあたりは貯木場になっていたようだ。
これが帯状の準工の正体である。確かに現在でも倉庫が立地しているのがみられる。
後にこの貯木場は埋め立てられていくわけである。
その昔は新豊洲変電所や豊洲市場のあたりは東京ガスの工場があって、運河に橋はかかってなかった。
ガス工場がなくなり、環二通り、晴海通りの延伸部にあたる有明通りを整備するとなったとき、
従来の倉庫などに退いてもらう必要が生じたわけである。
このために区画整理事業が行われ、この一帯は住居系の利用に移り変わっていくわけである。
かといって従来からの倉庫が全く無くなるわけでもないので、そこは段階的にやっていくのだと、
準工の一部をマンション地区として容積率を緩和する一方、一住相当に制限することが行われている。
有明ガーデンのあたりは大昔に設定された一住がずっと維持されているわけだが、
商業・オフィス系の利用をするということで、商業相当までの緩和が行われているわけである。
このような段階的な用途設定を行うための地区計画だったようだ。
このゾーニングによれば有明アリーナは明確に住居系のエリアである。
ところが貯木場を埋め立てて未利用の土地だったのをよいことのオリンピック関連施設が整備されることとなった。
その中では唯一の恒久施設が有明アリーナである。
(有明GYM-EXとなっている元体操競技場はあくまでも仮設施設で、10年程度利用した後解体される計画)
運河沿いはアーバンスポーツパークを含む公園としてオリンピック・パラリンピック開催のシンボルになる。
それと連続した場所に有明アリーナは存在するが、その帯の幅よりもアリーナの方が広いのである。
すごく無理のある立地になっていることは確かである。
冒頭の話に戻るが有明親水海浜公園の一帯は有明アリーナと連続した公園エリアで、
ここは住居系の用途地域にしても一応はアリーナと一体となって利用できるゾーンと言える。
できるだけここに入退場導線を集めたいということなんですね。
ただ、やはりこれもあまり余裕のないというのが実情である。
もしかするとGYM-EX隣接地に整備されている広場部分ができると、ここをグッズ売場にできるかも。
こうするとテニスの森駅付近の公園入口がアリーナの表玄関のように扱われるのかも。
シンデレラガールズが東京都で大規模なイベントを行うのは2014年に行われた2ndライブ以来。
アイドルマスターシリーズ全体では武蔵野の森総合スポーツプラザもよく使ってる気がしたけど、シンデレラガールズはなかったですね。
このときの会場は代々木第一体育館、新旧オリンピックあわせの体育館でやったということだ。
大阪城ホールは3度も使ってるのにとか思ってしまうけど。会場違いもあるけど幕張新都心一帯が多いですかね。
シンデレラガールズはアイドルに声が付いた時期がけっこうばらつきがあるが、
一番新しくてももうだいぶ経っているので、もうみなさんだいぶ経っているというころで板に付いている。
衣装もあるけど、シンデレラガールズの実在性というか、そういうのを強く感じたなと。