映画なのにODS上映?

昨日、映画を観に行ったと書いたけど「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」ですね。

ちょうど公開初日である。そこまで気合い入ってたのか? という話だが、

バイク駐車場のこともあって、平日がよかろうというのはあったのだが、

それでもともとの候補は週明け月曜、半日休暇にして行くか? とか考えたが、

当初思っていた作戦が効かないことが判明したことと、

金曜日の上映時間が仕事終わりに行くには様々好都合ということでここにした経緯がある。


作戦というのは月曜日だと割引料金で観覧できるという話で、

これなら前売券よりもはるかに安いぞと見ていたわけである。

ところが直前になって判明したのは特別興行扱いで1800円均一ということである。

1800円ってのはイオンシネマでは大人の定価と同じなので、

これといった金額ではないのだが、これ以上安くなることはないとも言える。

そんなわけでサクッと金曜日に観に行くことにしたわけですね。


なぜこれが特別興行扱いなのか?

冒頭で 松竹→Bandai Namco Film Works→SUNRISEとロゴが3連打あって、

SUNRISEは本作のアニメーション制作を行うサンライズ(バンダイナムコフィルムワークスの事業部門)で、

松竹は配給業者だろうと、ではバンダイナムコフィルムワークスって何だ?

スタッフロールには配給のところにバンダイナムコフィルムワークス と 松竹ODS事業室 の名前が。

すなわち配給業者としてのバンダイナムコフィルムワークスだったのだ。


そしてこの作品が特別興行扱いだった理由もここに現れている。

松竹ODS事業室の「ODS」って果たして何だろうか?

Other Digital Stuff の略で、非映画コンテンツということになる。

一般的には演劇・コンサート・スポーツなどのライブビューイングなどを指す。

テレビアニメやビデオ作品の先行上映・リバイバル上映も含まれることがある。

映画の定義にもよるところで、これらの作品も映画と言うこともできる。

ただ、一般的には映画館で上映する物を映画というと考えられているので、

本来は映画館での上映を想定した作品ではないという点で「非映画」なのかもしれない。


「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY」は30分のビデオ作品が映画館で上映され、

まさに同じ体制でODS上映が行われていたわけである。

比較的短い作品ということで料金は1500円均一……ちょっと割高か?

最近のバンダイナムコ関連で言えば、アイドルマスターシャイニーカラーズのTVアニメの先行上映も同様である。

ODS上映は柔軟性の高さが特徴と言える。TVアニメの先行上映とか短期間集中ですからね。


ただ、今回の虹ヶ咲の映画はごく一般的なアニメ映画のはずである。

にもかかわらずODS扱いだった理由を考えてみると料金設定ではないかと。

1800円均一というのは定価に対しては特別高くはない。

実際、この作品を上映している映画館でも他の作品の大人定価より安い場合もある。

ただ、これ以上安い料金で観る方法はないのである。

興行収入を確保するための策としてこの方法を使った? と見ているがどうか。


でも、それでもいいのかもねと思ったところもあって、

映画館の割引料金とか無料鑑賞券とかは映画館に足しげく通う人には向いているが、

今どきそうして映画館に通うというのは一般的なことではない。

そんなことを映画上映前にしこたま流れた予告映像を見ながら思ったんだが。

これ見て、次はこの作品観るかと思う人もけっこういたんだろうけど。

そういう人は相手にしてませんよと。それはそれで1つの答えではないか。


「完結編 第1章」とはなんぞやという話なのだが、

TVアニメシリーズ26話、NEXT SKYと話が進んで、もう2月である。

沖縄が主な舞台ということで2月でも南国の景色だが、実はそんな時期である。

3月を迎えるとこの体制での同好会は終わりになるから「完結」にならざるを得ない。

そこに話を詰め込む策として考えた? のが複数地域で行われるスクールアイドルグランプリである。

第1章は沖縄で参戦する6人を描き、おそらく第2章は別地域で参戦する6人を描くと。

人数が多い作品ですから、このような形で尺を確保しようとしたわけだ。

その上で第3章は総仕上げになるストーリーが来るのだろう。

そのための種もいくつか撒いてたような気がするが果たしてどうか。

けっこう内容ぎっしりという印象が強かった。TVアニメでも描ききれなかった部分はけっこうあったんだなって。