立川ステージガーデンの不思議

夏休みの旅行をどちらかというと前に寄せないといけなかったのは、

最終日にあたる今日、立川に行かないといけない用事があったからである。

電車で行く方が便利な立地のような気はするが、昔に自転車で行ったこともあるし、

せっかくならばとバイクを走らせて向かった。なんとか往復とも雨に遭わずに済んだ。

往路は自転車サイズでも左から追い抜きが難しい区間が渋滞して苦しかった。

あと自転車に比べると駐車場所の制約が大きいのだが、そこはなんとか。

帰りはスルスルと帰ってこられたのでよかったですが。


立川に行くならIKEAで買い物でもするかと、ちょこちょこと買って、

それで会場はどこだと思ったら、ちょうど道路を挟んで向かい側だった。

このあたり一帯はGREEN SPRINGSといい、立飛グループが経営している。

ソラノホテルもここにあって、そういえば将棋の対局の会場になって話題になってたっけ。

1階は多くが駐車場で、その上が広場になっていて、そこに面して各種施設があると。

立川ステージガーデンについては駐車場の上ではなく独立棟になっているが。

歩いていると飛行機が置かれていて、機体番号がJA3094で戦後にこんなの作ってたのかと驚く。

量産には至らなかったそうだが、不動産業になる前の立飛グループの面影である。


それはそうとして、立川ステージガーデンである。

入って早々、なんか変な構造だなと思ったが、これはプールだな。

体育館というには小さいが平面のアリーナと、ステージ以外の三方、比較的高い位置に2階スタンド席があり、

そのさらに上に3階スタンド席、今日は使ってないようだったが。

こういう構造を見てプールっぽいという感覚は果たして妥当なのかどうか。


ただ、これがどうにもイマイチである。

アリーナ席だが、平面ゆえにかなり前方の人の頭が邪魔である。

そもそもなぜ平面なのかといえば、スタンディングでの利用も想定しているからで、

座席だと1階1008席、2階754席、3階686席で計2448席とあるが、

1階はスタンディングで1500人程度入れることも出来る。だから可動席だと。

ただ、2000人近い大型ライブハウスで段差なしというのも変だが。

実は仮設段床を加えることで段差を作ることはできるのだが、

その場合でも段差が入るのは後ろ6列だけのようで、21列目だと対象外である。


あと、これも疑問なんだけど左右のスタンド席はステージと垂直になるんですよね。

体育館とかプールならそれでもよいのだが、そういう施設じゃないからな。

このため左右の3階席はほとんどが見切れ席になってしまうという。

なので、座席を使う場合も正味2000席程度である。

と考えるとどうにもイマイチな構造である。いろいろミスマッチである。


1階席が平面というのは最近の施設だと有明ガーデン内の東京ガーデンシアターもそうだが。

これはオールスタンディングもそうなのだが、パーティーのような利用も想定しているからだそう。

立川ステージガーデンにしても展示会での利用も想定してこの構造らしい。

1階席の構造としては似ている気がするのだが、こちらはそこまで悪い話は聞かない。

ステージの高さが違うのかな?


というわけで変な会場だなというのが正直な感想である。

いろいろ欲張りすぎたのかなという気はする。

シンプルに2000人程度入るホール作れば、それでよかった気もするのだが。


で、立川へ向かったのは伊藤美来さんのライブのため。

なんやかんや言って毎年行ってるな。天気が渋るのも毎年か。

今回、背景に大型LEDを置いて、それを背景にして歌うという方法を取り入れたという。

普段はステージにいろいろ置いて、その上に乗ったりして歌うことが多いが。

これで仙台・名古屋・大阪・立川と回ってきたようである。けっこう会場多かったんだな。

ちょうど「声優ラジオのウラオモテ」のTVアニメも終わったところですが、

その主題歌の「Now On Air」からタイトルの一部を取って「from now on」という公演名、

当然のように1曲目はNow On Airだった。

それに合わせてなのか最初の方に普段なら終盤にやる曲が集まって、逆に終盤に普段なら最初の方でやる曲が集まる、不思議な感じだった。

これはこれでよいと思うし、それだけストックがあるということでもある。


そんな夏休み最終日だった。

普段なら翌日休暇にしてしまおうかとか思わなくもないのだが、

長い夏休みなので、さすがにそれは気が引ける。