能登半島地震の被害が特に深刻なのは石川県でも能登地域である。
石川・富山・新潟のかなり広範囲で被害があることは確かなのだが、
同じ石川県でも加賀地域は被害の程度はケタ違いに小さいとは言える。
一方で富山県でも氷見市は被害の程度が大きく、まだ断水が続いている地域がある。
交通寸断が深刻だった能登地域に比べると救援が入りやすかったこともあり、
早くから各地から水道関係者が復旧や給水にあたっているところである。
あまり意識してなかったのだが、氷見も能登半島に含まれるんですね。
富山県だけの地図を見ると氷見だけ海側に出っ張っているように見えるが、
これは能登半島の一部であることは日本地図を見ればわかる。
能登半島でもこの部分が富山県であるのは山で隔てられているからである。
石川県・富山県の県境を構成する宝達丘陵が横たわってるんですね。
富山県と能登地域を結ぶ道路として能越自動車道がある。
能登と越中で能越ということですね。
そういう道路が存在することは知っていて、能登と近い富山県があることはわかっていたのだが、
ここまで富山県が能登半島に入り込んでいるという認識はあまりなかった。
関係者の努力もあり、能登地域でも七尾あたりまでは道路状況もよくなり、
能越自動車道も砺波~七尾の区間ではすでに開通している。
石川県側に目を向けると、のと里山海道 も七尾市の徳田大津ICまでは開通しているが、
こちらは救援車両の走行を優先するため走行規制が行われている。
とはいえ、概ね七尾あたりまでは交通状況も改善しているようである。
問題はその先、奥能登と呼ばれている地域である。
こちらは使える道路が極めて限られており、その状況もよくない。
このため大変な渋滞になっている区間があるようだ。
のと里山海道を復旧できればよいのだが、すぐには復旧できなさそう。
優先度を考えれば孤立集落のアクセス路確保の方が先だろう。
加賀地域への2次避難に向けて動いているようだが、それも容易ではないようだ。
奥能登の状況は非常に厳しい一方、他の地域では状況はかなり改善しているよう。
それだけ能登半島が大きいってことだよね。
奥能登は平時から交通の便がよくないが、単純に遠いのも大きな要因である。
地域ごとに状況はかなり違うので、このあたりも注視していきたい。
加賀地域はかなり日常に戻りつつあるようですがね。