馬体重を測らないのではなく測れない

来週末はフランスで凱旋門賞ということで、日本からは4頭出走予定。

今年出走する4頭は個性派揃いで、うまくハマれば日本勢で初めての優勝も十分にありうるが、結果が出せない可能性も十分あるという難しさ。

なお、凱旋門賞はこれまでヨーロッパ以外の馬が優勝したことはないが、

オーストラリアでG1 11勝して、フランスに移籍したVerry Elleegantも出走を希望しているが……

どうも出走希望馬がフルゲート(20頭)より多く、レーティング順で下位のため除外の可能性があるという。

フランス移籍後の成績が振るわないためこういうことになるんかね。

ヨーロッパ勢以外というところでは(移籍したとはいえ)この馬もいると思ってたんだが。

まだ出走可能性がなくなったわけではないのだが、なかなか厳しそうですね。


凱旋門賞といえば、JRAでの馬券発売が始まって以来、国内で馬券を買い求める人は多く、

その売り上げはフランスのPMUよりも多いというほどである。

JRAでの馬券売上の一部は主催者のフランスギャロにもたらされているはずだし、

あるいはJRA内でも海外遠征協力金(今年はタイトルホルダーとドウデュースが対象)として還元されている。

このように馬券が売れるということは、予想のための情報提供も求められており、

新聞でも凱旋門賞の馬柱が掲載され、そこに◎○▲△とか日本式の予想印を付けちゃうわけですね。


そうして馬券を買う人には当たり前のことかもしれないが、

日本ではレース前に馬体重の測定結果が発表されるが、

外国のレースでは香港や韓国などを除いて馬体重の測定は行われない。

このため馬体重欄は空欄とか「計不」などと記載されることになる。

なお、香港は馬体重の測定を行うが、レース直前ではなく前々日などの数値である。

日本とは少し違うが、JRAのデータでは日本の馬体重と同じ扱いを受けている。


これを見て、馬体重を予想に使うのはアジア特有の文化なんだなと思ったかも知れないが、

実はそういうレベルではなく、そもそも体重計がないのである。

このため馬のコンディションを管理するにも体重というファクターが使えなくて、

日本ではプール調教などでシェイプアップを図っていたが、シャンティイでは牧草を制限するなど工夫を凝らしている。現地では馬体重を測定できないが「筋肉が締まったような感じ。日本ダービーぐらいの数字(490キロ)だと思うし、見た目も遜色ないですよ」と力を込めた。

(【凱旋門賞】ドウデュース馬体締まり上昇 友道師「いいリズムで走れていましたね」 (サンスポ))

というわけで、馬体の目視などで判断しているようである。

6年前に同年のダービー馬、マカヒキで凱旋門賞挑戦をしている厩舎だし、そこら辺は織り込み済みなんでしょうがね。


馬体重を見て予想の何に役立つのかという話もある一方で、

調子が良いときの数字を基準にしてコンディションを測ることができるのは確かなんでしょう。

継続的に測定することで意味を成す数値なので、ヨーロッパの馬にとっては興味はないだろうし、逆に日本の馬はこうして困ってしまうと。

国際交流のためには馬体重計が必要ですよとかいう話もあると思うんですがね。


ドウデュースは食いしん坊なので特に話題になるけど、他もどうなんでしょうね?

特にこれが初めての外国遠征になるタイトルホルダーはどうなんかなと。

ここは遠征経験も少ないチームと思われているのもありますから。

当地の日本人調教師、小林智厩舎の協力も得ながら、調教を行っているようだが。

調子が悪いという話は出ていないし、順調ではあるらしいんですけどね。

タイトルホルダーは馬自体のポテンシャルは高いと思われているが、

厩舎・牧場・騎手と人の経験が乏しいのが気になり、おそらくそういう自覚はあって、いろいろ工夫してるんだと思いますけどね。