新幹線にあわせて改名する

今日は西九州新幹線の開業日だけど。

複乗できるという意味らしい

ちらっと書いたが、あわせて肥前山口駅が江北駅に改名される。

駅ができた時点では山口村だったのだが、1932年には合併で江北町になっており、

町制70周年ということで改名を申し入れたという経緯があるそう。

新幹線開通というのはそもそも運賃表などの貼り替えやシステム改修が幅広く行われるため、駅名変更には好都合である。


調べてみるとけっこう新幹線駅やその周辺での改名は多いようで、

  • 2002年12月(東北新幹線 盛岡~八戸開業)
    • 沼宮内 → いわて沼宮内(在来線はIGRいわて銀河鉄道に移管・新幹線併設)
    • 奥中山 → 奥中山高原 (IGRいわて銀河鉄道に移管)
    • 種差 → 種差海岸 (JR八戸線)
  • 2004年3月(九州新幹線 新八代~鹿児島中央開業)
    • 西鹿児島 → 鹿児島中央 (新幹線・在来線併設)
    • 日奈久 → 日奈久温泉 (肥薩おれんじ鉄道に移管)
    • 鹿児島工大前 → 崇城大学前 (JR鹿児島本線)
  • 2011年3月(九州新幹線 博多~新八代開業)
    • 船小屋 → 筑後船小屋 (新幹線駅にあわせて在来線も移転)
  • 2015年3月(北陸新幹線 長野~金沢開業)
    • 脇野田 → 上越妙高 (在来線はえちごトキめき鉄道に移管・新幹線駅にあわせて在来線も移転)
    • 寺井 → 能美根上 (JR北陸本線)
  • 2016年3月(北海道新幹線 新青森~新函館北斗開業)
    • 渡島大野 → 新函館北斗 (新幹線駅にあわせて在来線も移転)
    • 津軽今別 → 奥津軽いまべつ (在来線駅を廃駅にして同位置に新幹線駅が開業)
  • 2022年9月 (西九州新幹線 武雄温泉~長崎開業)
    • 肥前山口 → 江北 (JR長崎本線・佐世保線)

一番多いのはシンプルに新幹線の駅名にあわせた変更でしたね。

そういえば新幹線開通までは鹿児島市の実質的な代表駅は西鹿児島駅でしたね。

(都城方面に1駅行ったところに鹿児島駅があるが、代表駅として機能していないというのが定説)

筑後船小屋・上越妙高・新函館北斗は移転が伴う駅名変更でもある。

もともと特急停車駅でもない駅が新幹線駅になるので駅名が全然見合ってなかったと。

いずれも筑後市・上越市・北斗市の市名が付いた駅になっている。

(新函館北斗駅の名前はいろいろ揉めたが、仮称+立地市名で決着している)

沼宮内駅は岩手町の要望もあって新幹線の駅名が「いわて沼宮内」となったそう。

新幹線駅としては極端に利用が少ないが、在来線は盛岡方面の通勤・通学で一定の利用があるそう。

それだけなら改名するほどの話ではなかっただろうけど。


奥津軽いまべつ駅は改名としては現れないのだが、実質的には改名である。

この区間は新幹線・在来線併用区間で、新幹線が開通しても本質的に何か変わるわけではない。

新幹線駅に作り替えるために仮設ホームを作って対応していた時期もある。

だから駅としてはほぼ同じものと考えて差し支えはないと思う。

ただ、新幹線・在来線併用区間とはいうけど、在来線とは貨物列車のことである。

このため在来線駅としては意味を持たないものになるので廃止され、

新幹線としては青函トンネル含めて新規開通区間とみなされるので新駅である。

駅名もあまり変わった気はしないが、仮称が奥津軽駅だったので、それを採用したのかなと思う。


在来線の会社移管に伴う駅名変更は意外に少なく2件のみ。

会社が変わると改名されることは多いけど、新幹線絡みだとこんなに少ないのかと。

むしろ新幹線とは直接関係のない種差海岸・崇城大学前・能美根上・江北の方が目立つ。

崇城大学前は大学の名前が変わって4年放置してきたので、やっと機会ができたという感じか。

能美根上の旧駅名は寺井だったが、寺井町ではなく根上町にあったことはかねてより疑問視されていたよう。

それが2005年にいずれも合併で能美市となり、改名に至ったという経緯があると。

なお、この駅は駅名変更の少し前に駅舎の建て替えが行われたため、

新駅舎ができた当初、建物に駅名を書かず、窓に「寺井駅」と貼って対応していた。


この中でもっとも特殊な事情があるのが上越妙高駅である。

新幹線開通に合わせて脇野田駅を移転して、新幹線・在来線併設駅にしたのだが、

新幹線が開通すると在来線の駅は えちごトキめき鉄道に移管されてしまうのである。

このため上越市とJRの間でもいろいろやりとりがあったのだが、

結果的にはJRが脇野田駅を移転させ、移管時に改名するという方法がとられた。

このため、建設中のJR上越妙高駅の駅舎にJR脇野田駅が同居するという不思議な光景が見られたようである。

JRにとっては脇野田駅を廃止して、上越妙高駅(新幹線)を新設した扱いである。

渡島大野駅も新幹線開通に先行して移転していたが、すでに駅舎には新函館北斗駅と書かれていたそうだ。


ところで西九州新幹線の嬉野温泉駅、嬉野市に初めてできるJRの駅である。

嬉野市は鉄道がない市の1つだった。

歴史的には軽便鉄道があって、現在は祐徳バスの路線として引き継がれている。

このため鉄道初開通というわけではないのだが、こういうことがあると。

生活路線としては新幹線はあまり重視されないと思われるが、広域移動では有用か?