BA.5とはなんぞや

最近、新型コロナウイルスの感染者数がまた増えている。

夏休み前というタイミングであり、これといった行動の変化があったわけでもないと思うが、やはりオミクロン株の一種BA.5がすさまじいと。

この状況では全国旅行支援をスタートさせることもできず、

ローカルな旅行支援キャンペーンも続けられなくなるかもしれない。


それにしてもBA.5とはどんな変異株なのか?

基本的には今年1月頃から急激に感染者を増やしたオミクロン株ではあるらしい。

とにかく感染性が強く、とはいえかつてのデルタ株のように重症化しやすいというものでもないところが悩ましい。(ワクチン接種が進んだという要因もあるけど)

このオミクロン株の中でも変異があって、その1つが今回問題となっているBA.5である。

「BA.5」肺で増殖か 「BA.2」の18.3倍 病原性も高い可能性 東大医科研 (テレ朝NEWS)

感染性が高いというのはウイルスの排出が多いということであろう。

ある実験ではこれ以前に流行していたBA.2(これも大概感染性が強い)の18倍のウイルス量になったとのことである。

一体最初の新型コロナウイルスからして何桁感染性が増してるのだという話だけど。


特に重症化しやすいという根拠はないにせよ、従来と同程度の割合で重症化するとすれば、患者数が増えた分だけ重症患者が増えて行くわけである。

新型コロナウイルスの患者の区分としては、中等症I(肺炎がある)・中等症II(酸素吸入を要する)重症(人工呼吸器・ECMOを要する)・軽症(それ以外)に分けられる。

軽症といってもけっこう苦しいし、他の持病もある人には大変なことである。

入院できる病床が限られる中で、中等症II以上を優先して入院させるには、軽症はもちろん、中等症Iでも入院が難しいという話がある。

これは地域の状況にもよるが、やはり厳しいのが沖縄県である。

沖縄県は医療機関に手術の延期などを指示、他の病気の治療にも不便を来すようになった。

【速報】沖縄県、初の「緊急フェーズ1」に引き上げ 手術や診療制限し病床確保へ (琉球新報)

他の地域も時間の問題ではないかと思う。


どういう対策が効果的かというのもよくわからないところはある。

学校での感染が多いという話もあるから、夏休みに入るのはよいことかもしれない。

これは2つの意味があって、学校が休みになるからというのもあるけど、

学校が休みになることで、ワクチン接種に行きやすくなるというのもある。

12歳未満のワクチン接種は今年3月頃からスタートしたが、

小児科の医療機関で保護者同伴で受ける必要があり、大人の接種に比べるとどうにも柔軟性に欠ける面がある。これは仕方ないのだが。

このため夏休みまではどうにも難しい人が多かったと思われる。

従来、10代だと新型コロナウイルスに感染してもかなり軽く済むことが多かったが、最近はなかなかそうとも言えないようである。

ワクチンで感染を防ぐのは難しいが、感染拡大を抑える効果は少しあるとみられるので、この夏休みでワクチン普及を進めたいところである。


やはり宴会の取りやめなども考えていかないといけないところかなと思う。

夏休みということで親戚・旧友集まってというのを考えていた人もいるかもしれないが、なかなか危ないのではないかと思う。

その点で全国旅行支援がGOにならなかったのは一定の効果があるのではないか。

(これは旅行がダメという話ではなく、積極的に推奨できないということ)

とはいえ、それと学校の夏休み以外はこれといった策はないのも実情である。

現実的な対策はすでに大概なされているから。

それでさえこれだけ感染拡大をするというのは異常な感染症である。


打開策になるかわからないのが、オミクロン株ベースのワクチン開発である。

日本で主流のmRNAワクチンは配列を変えれば変異にも対応しやすいとは言われていて、

それがやっと実現するということなのだが……

一応、オミクロン株のウイルスに対する抗体価が増えることは確からしい。

それがどれぐらいの効果をなすのかという話でもあるし、

あるいはそれも乗り越える変異が現れるかもしれないし、正直よくわからない。


果たしてどうなるのか。

5月連休での感染拡大が心配されたが、実際はそれほどのことはなく、

それで夏休み前にこれというのは、気の緩みだとかそういう話じゃないんだよな。

本当にタチの悪いウイルスである。