ふと調べごとをしていたら ゲオホールディングス が 「セカンドリテイリング」に社名変更するそう。
新社名の「セカンド」は同社の事業が中古品の取扱が中心になっていること、
そして同社の主要ブランドである 2nd STREET からとられている。
ゲオがもはやリユースの会社であることは案外知られていないようである。
元々ゲオというのはレンタルビデオ店だし、現在もそうである。
なんなら現在、レンタルビデオ業界ではゲオは圧倒的なシェアである。
ただ、レンタルビデオは昔ほど稼ぐ事業ではない。
一方、ゲオは昔からゲームソフト・ハードを中心とした中古品を扱っていた。
レンタルビデオの需要が減る一方で、新品や中古品の販売の比率が増えていくわけだが、
大きな追い風となったのがスマートフォンの中古取引が活発になったことだった。
「GEO MOBILE」という中古スマートフォンの売買と通信会社の代理店業務のみを行う店舗もある。
もう1つの主要業態である2nd STREET なのだが2010年に買収して傘下に入れた事業である。
セカンドストリートと言われると、衣料品の印象が強いのだが、
それ以外も家具・家電・楽器など生活用品を中心に扱っていて、
実は昨日紹介した食洗機もセカンドストリートのオークションストアで買っている。
ちょっと意外な気はしたんだけど、信頼はできるだろうとみた。
セカンドストリートは外国でも展開しており、そこで社名がゲオではわかりにくいと、
社名変更の背景にはそんな事情もあるのではないかと書かれていた。
まだゲオの方が店舗数は多いが、そう遠くないうちに逆転してしまうかもしれない。
リユースと言えば、ビックカメラがソフマップに期待しているのもそこなんだよね。
専門性が高い分野ゆえ、誰も彼も参入できるわけではないと。
ゲオは元々レンタルビデオ店なので店舗網のバランスがいいですよね。
セカンドストリートも目指すところは似ているのだろう。
ところでゲオは他にも特徴的な事業を持っている。
それがデジタルコンテンツのダウンロード販売である。
あまり知られていないと思うのだが「DLsite」の運営会社の親会社はゲオホールディングスである。
一時ライブドア傘下にあったのだが、ライブドア解体の一環でゲオ傘下に異動した。
なんでゲオ? と思ったのだが宅配レンタルの「ぽすれん」もライブドアからゲオに譲渡されていてるんだよね。
(ちなみに ぽすれん は現在もゲオ社内でサービスを継続している)
デジタルコンテンツのダウンロード販売と言えばDMM.comも大手だが、
奇しくも同社の祖業もレンタルビデオ店である。経緯は全然違うけど。
なんかこういう話を聞くと、うちの勤務先と重なりますよね。
創業時の事業は現在も続いているが、その比率はあまり高いものではない。
ある時期に立ち上がった事業が大きく成長し、主力事業となったためである。
この点では社内外で軽視されがちな祖業だが……
実は創業時に作った製品の分野では世界的にも高いシェアを誇ってるらしいんですよ。
ゲオがレンタルビデオ業界では圧倒的なシェアを誇るように。
それが何とはいいませんが、社会的意義も大きい製品である。
最近、全然違う名前に変わる会社も多いですよね。
日立造船→カナデビアの社名変更はかなり驚かれたものだけど。
ずっと昔から実態に合わない社名だと言われていたんですよね。
日立グループにあったのは1936~1946年のわずか10年だけ。
2002年に造船部門をユニバーサル造船(現:ジャパンマリンユナイテッド)に移管、
2008年に持分を売却して、造船業とは完全に決別している。
ではこの会社は何なのか? 焼却炉などのプラントを作る会社である。
むしろ2024年まで放置してたなという感もあるが、造船というのが重厚長大を表すのによかったのかも。
それに比べればゲオなんて社名変更するほどには思えないけど、
セカンドストリートの今後の事業拡大の助けになるようにということである。
一方、今後もゲオがしぼむという話ではないですけどね。
レンタルビデオ事業がいつまで続くかはわからないけど、
デジタル製品・ゲームソフトのリユースにとってゲオの店舗網は重要である。
あと社名変更するのは持株会社の話で、事業会社は今後もゲオである。