ちょっと前に、それって「外資系ホテル」なのかなと思った話ですが。
ホテル、外資系に衣替え続々 一気に拠点増のメリット 激増インバウンドを狙い撃ち (産経新聞)
運営会社は国内企業、でも国際的ホテルブランドを冠していると。
こういう話で真っ先に思い浮かぶのは近鉄(都ホテル)なのですが。
京都の元祖都ホテルを「ウエスティン都ホテル京都」に改名して、
後にあべのハルカスに開業するホテルを「大阪マリオット都ホテル」としている。
これらはいずれもスターウッド→マリオットとの提携関係による。
マリオットから見るとこれはフランチャイズモデルによるもので、
近鉄・都ホテルが所有・経営する一方で、ロイヤリティーを支払うこととなる。
その代わり、近鉄はマリオットの国際的な予約システムに乗っかれていると。
先のニュースで言えば大阪・中之島のリーガロイヤルホテルが
「リーガロイヤルホテル大阪 ヴィニェット コレクション」となった話が紹介されている。
ダブルブランドで、国際的ホテルブランドに乗っかっている点では共通的である。
IHG(InterContinental Hotels Group)にとってVignette Collectionはこういうブランドである。
A collection with a difference
With people at the center of every experience, our one-of-a-kind hotels inspire authentic encounters for the thoughtful venturer. Each has its own story and outlook to share, blending style and substance for those seeking discovery and purpose.
格好つけた言い方をしているが、フランチャイジーにお任せの部分が多いということである。
都ホテルにしてもリーガロイヤルホテルにしてもフランチャイズモデルによる提携なのは、
元々のブランド力の高さや経営ノウハウの蓄積度を生かせるからということだろう。
ただ、こういう形態は国際的な超高級ホテルブランドでは認められにくいようである。
それよりは少しランクが落ちるところだと、導入しやすいので、
世界的な集客なども見据えて導入するところが多いですねという話のようだ。
おそらくJR東海の「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」も、
JR東海のブランドは付いていないが、フランチャイズモデルではないか。
国際的ホテルブランドは自営で世界中に事業を拡大するのもまた現実的ではないので、
マネジメントコントラクトという形態が一般的だという。
ホテルの所有者が管理・運営を委託するという形である。
例えば、大阪・梅田にあるザ・リッツ・カールトン大阪がそうなのだが、
阪神電鉄が所有するハービスOSAKAに入居し、阪神ホテルシステムズという阪神の子会社が経営している。
ただ、実態としてはマリオットから派遣されている総支配人が経営の実権を握っており、
その指示によってホテル経営をやっているわけですね。
ホテルの経営責任が阪神にあることは事実だが、自由度はほぼない。
大阪における超高級ホテルの先駆けだが、こういう体制だからこそできるものがあったと。
外資系というのを文字通りに取れば、外国企業が出資する会社が経営しているホテルかなと思うんですが、
フランチャイズモデルにしてもマネジメントコントラクトにしても、
実際の運営会社というのは国内企業によるものであろうと。
フランチャイズモデルの場合、運営自体も国内企業に委ねられている。
こうなると普通に国内資本のホテルだよなと思う。
日本での商慣例とかも考えれば、フランチャイズモデルの方がやりやすそうですけどね。
リーガロイヤルホテルに適用されたVignette Collectionはそういうのに乗っかる気満々のブランドでもある。
本当は日本を本拠地とする世界的ホテルブランドがあればよいのかもしれないが、
そうはなっていないので、アメリカとかのブランドに乗っかっていると。