植物園と日本画と中国絵画

京都で宿泊した宿は御池通沿いの都心と言ってもよい立地である。

で、荷物を預けて最後に京都駅に向けて走るときに回収しようと思ったのだが、

荷物預かれるのは15時までと言われる。ちょっと想定外に厳しいな。

そんなわけで順番を入れ換えて最後の目的地の1つ前に寄ることに。


当初の順番の概ね逆になるわけだが、まずは京都府立植物園にやってきた。

なんとなく洛北に向かうかぐらいの発想でやってきたわけである。

園内では絵を描く人が大勢居た。なんか学校の授業で来てる人が多かったみたいですけどね。

しかしこういうの見ると京都ってのが芸術の都だなと思いますね。

実のところ、外の花は時期が微妙であんまりだったのだが、温室がすごかった。

これぞ植物園ということで世界各地の植物を集めていたが、なかなかマニアックである。

特に驚いたのが食虫植物、その中でもウツボカズラ類の多さである。

まじまじと見たり、ましてやそれを比べることもあまりなかったので学びは多い。

サボテン類も体系的に集めているようで、いろいろあるんだなぁと。

温室っていうけど、逆に冷房を効かせている部屋があって、高山植物の展示ですね。

高山植物自体は六甲山とか箱根とか高いところで見ているので目新しいわけではないがそんなのもあるかと。


北山から昼食を食べつつ移動して岡崎公園に。いつものように京都国立近代美術館に入る。

「没後50年 堂本印象 自在なる創造」という特別展をやっている。

堂本印象というと2年半前に堂本印象美術館に行っているが、こういう人ですね。

堂本印象というのは日本画家というのでよいと思うが、美術館の見た目から不思議である。

館内の紹介でも書かれていたのだが、ヨーロッパに滞在していた時期もあり、

ヨーロッパ的な題材や抽象表現など、日本画家という枠で見ると戸惑うところはある。

(日本画というのは手法のことなので、題材が日本的ではないのはわりとある)

もちろん寺社の障壁画など一般的にイメージする日本画の仕事も多かったのだが、キリスト教の教会の仕事もしているのはそういうことだろう。

この美術館も自分の作品を展示する美術館を自分でデザインしたという。

(現在は京都府の施設だが、これは後に美術館・コレクションが京都府に寄贈されたため)

(1日券で京都を北から東へ)

一生を追うような展示構成だったのだが、案外最初は写実的な日本画からスタートしている。

そこからだんだんと西洋画を参考にしたような表現や、題材が増えていくわけですね。

こういう特別展のいいところだと思うのだが、寺社所有の作品など借りて展示することができて、

60歳にしてヨーロッパ滞在をして、そこを境に新しい表現にいろいろ挑戦していくわけですが、

一方で寺からの仕事などはそれなりのものを作っているわけですよね。

非常に仕事の幅が広い人だったんだなというのがわかる内容である。


この辺で御池通を走って宿から荷物を回収し、御池通を引き返して川端通を下り、

なんて無駄なんだと思いながらやってきたのは京都国立博物館である。

寄り道しなくて良ければ東山通を直進するだけだったのに。

「宋元仏画」ということで、中国の宋・元から渡ってきた絵に着目した展覧会ですね。

伝来した寺では大切にされ、日本の仏画にも大きな影響を与えた絵たちですね。

それだけハイレベルだったことは現存するものを見てもよくわかる話である。

仏画だと思いきや実は道教やマニ教の絵でしたみたいな話もあって、いろいろあるんだなぁと。


というわけでここから京都駅に向かってゴールと。

八条口でバイクを畳んで、近鉄の駅に向かい、そこで窓口できっぷを買う。

というのもKIPSポイントを交換したクーポンを持って来ていてそれを消化したかったのだ。

帰りの特急券・乗車券とこれから使うきっぷを買って消化完了と。

KIPSカード移行時にもらったポイントはこれで消化できたということでよかったよかった。

そこから近鉄で親元のところまで乗って、関西滞在後半はここを拠点にする。

持って来た衣類がほぼ全て洗濯物になってしまっていたので、洗ってくれと頼んだら、早々乾燥まで終わって洗濯乾燥機は偉大だなと。

いや、うちでも時々使いますけどね。