新幹線が開通して車両工場が遠くなる

北陸新幹線が福井県内に到達し、在来線の北陸特急は大きく姿を変えたわけだが、

そんな中で金沢総合車両所の本所が閉鎖になったそうである。

実際は新幹線開通より少し前には閉鎖されてたらしいんだけど。


金沢総合車両所とは申しますが、所在地は白山市で、かつては松任工場という名前だった。

北陸地区の車両の点検を担っていた車両工場だったんですね。

なので、金沢総合車両所の車庫部門については形を変えつつ存続している。

もっとも車庫部門が存続するといっても、特急車は大幅に減ることになる。

能登かがり火号があるのでゼロにはならないんですけどね。

従来は金沢側を拠点としてきた しらさぎ号も敦賀発着になるということで、

サンダーバードと同じく京都を拠点とすることとなったそうである。


このため、北陸地区の在来線車両の点検は他の工場で行うこととなった。

電車については吹田総合車両所で行うことになった。

どうも北陸各社に継承された車両は保安装置の都合で単独では走れないそう。

全て同じ新型車両

全部同じ型とか書いたけど、琵琶湖環状線のために購入した初期型の車両は吹田まで走れて、

先頭車さえ保安装置に対応していればよいらしく、この車両が先導していくらしい。

521系は交流電化の区間を走れるのが特色だが、現在はJR所属の車両は、

米原・近江今津~敦賀と琵琶湖環状線のときに直流電化になった区間だけを走る。

他の湖西線・琵琶湖線の車両と比べると2両編成で走れる特色はあるが、

その程度であって、昼間は新快速が走ってるから、朝晩だけ走るらしい。

それだけなら他にも手段はありそうだが、検査時の先導車は代えがたい役目である。


ディーゼルカーだが、こちらはなんと米子市の後藤総合車両所まで行く。

関西本線のディーゼルカーも最近はここまで運んで検査してるらしい。

ディーゼルカーの検査・改造という点では全国的にも充実した施設だという。

回送ルートもすさまじくて、敦賀から小浜線・舞鶴線・山陰本線経由、豊岡で一泊するそう。

実際には各車庫と敦賀間の回送で1日使うので、3日間にも及ぶ長旅である。

敦賀~米子はディーゼル機関車に引かれて回送しているそう。

なお、えちごトキめき鉄道 はJR西日本から継承した日本海ひすいライン用のディーゼルカーを持っているが、

これは同社の他の車両同様にJR東日本の長野総合車両センターで検査を受けているよう。

同じ新潟県内でもJR西日本が経営する大糸線の車両は米子まで行くことになるんですが。


金沢総合車両所はなくなるのだが、同じ白山市内には新幹線の白山総合車両所がある。

こちらに転勤になった人が多いようである。

というかそれを意図して白山市内に北陸新幹線の車両基地を作ったんだろうな。

場所も業務内容も変わるけど、松任工場の歴史を引き継ぐのはここなんだろう。

白山市としても車両基地の街をアピールしていきたいようで、

トレインパーク白山(白山市立高速鉄道ビジターセンター)という見学施設を開設している。


それにしても北陸特急は走行距離も長いし、特に冬場は過酷な環境だし、

運行区間が大幅短縮されたので、古い車両から廃車になっていくのだろう。

調べると、しらさぎ専用車に一番古いグループの車両が多くいるようで、

1995年ごろ製造で、はくたか号で160km/hを出してた車両なんだという。

金沢に新幹線が到達したときにも余剰の車両は出たのだが、

在来線特急としては廃止された はくたか号の車両をしらさぎ号に転用し、

比較的新しかった元々のしらさぎ号の車両を近畿圏の他の特急に転用したという経緯があったそう。

このときから しらさぎ号 が最後の活躍の場と決まっていたようだ。

とはいえ、車両の組み替えとか塗装変更とかやるべきこともあるので、

今のところはあまり変わっていないらしい。まだしばらくかかると。