昨日、映画を観た後、映画館の入るビルで夕食でも食べて帰ろうかと思ったが、
ビル内の飲食店は短縮営業をしていて、この時間だともう閉店直前だった。
それでも食うところがないわけではなし。
そこでちょっと前から気になっていた店に行ってみた。
松屋フーズというと、丼を中心とした「松屋」が圧倒的に店舗数が多いが、実はいろいろやっている。
とんかつを中心とした「松のや」はもはやおなじみで、全国各地で見ることも多くなっている。
ただ、他のブランドは店舗数も少ないから「こんなのあったの?」となるかもしれない。
この「松軒中華食堂」もそんなブランドの1つで全6店舗、うち5店舗は東京都となっている。
松屋といえば食券方式、これは 松のや など同社の他ブランドでも多く見られる。
これが 松軒中華食堂 は違うのだけど、そのスタイルも独特である。
- 来店したら、適宜、空席に座る
- 座席に備え付けられたタブレットPCで注文を入力する
- 食後にタブレットで会計を確認して、バーコードのついた札を持ってセルフレジで精算する
座席に備え付けられたタブレットというだけならありそうだけど、ここまで省人化されてるのかって。
松屋の食券方式といえば セット化 である。
松屋がこのようなセルフサービス方式にたどりつけたのは、食券方式の欠点をよく研究して克服してきたからだと思う。
食券方式で卵をオプションで付けたいとかなると、卵の食券を一緒に買ってとなりがちなところだが、
松屋ではこういうのをセット化して注文漏れが起きにくいようにしてるんですよね。
松屋はメニュー変更が多いこともあって、券売機の画面もよく変わるのだが、そういうことも対応できるようになっている。
松屋 や 松のや ではこの方式がうまくいくものの、これが適さないスタイルの店もあるということである。
松軒中華食堂の使われ方もいろいろで、手早くラーメンなど食って帰る客から、居酒屋的に長居する人もいる。
そこに対して省人化しながら、単価を上げていくための手段として、タブレットでの注文が導入されてたんだろう。
できるだけ店員は調理に注力できるようにして、注文・会計に費やすリソースを減らすことは食券方式と同じである。
これはこれでよいと思うが、食券方式以上に店員との接点が少ない印象はある。
通常の食券方式なら店員が券をもぎりにくるし、セルフサービス方式なら店員がカウンターにほぼ常時立っているから。
タブレットで注文してセルフレジで注文する方式だと、店員と会うのは料理を持ってくるときだけになるんでね。
発想としてはよいと思うが、メニューが少し貧弱かなという印象はうけた。
ここは松屋のメニューがバラエティ豊かなところとの対比もあるかもしれない。
店舗数が少ないので商品開発という点では追いつかない面もあるんだろう。
ここら辺は他のチェーンに比べると弱いかなと。料理自体はよかったですけどね。
ところで昨今、飲食店では感染症予防というところに気を払っているところだが、
この方式の場合、店員の接客は最小限であるということは、店員の感染防止という点でも効果的なんだろう。
小グループの客同士で伝染するのはともかく、客が感染、あるいは客から感染というのは店の運営にも大きな問題となりかねない。
飲食店での感染というのは、接客以上に換気や密集というところの課題が多いのではないかと思ったが、
店員に健康管理を徹底させるのは現実的だし、その上で客との接触を減らすのは無意味ではないだろう。
これが「新しい生活様式」って言われると、そこは違和感もありますがね。