ブランド名が変わらないわけ

勤務先の業種を問われれば、製造業 とか 電気機器製造 とか答えるし、

自分自身はまさにそれに関わる仕事をしているのだけど、本当にそうかな? と思うこともある。

というのも、職場の属する事業部門の売上のうち、自社製品の割合って低いらしいんだよね。

なぜこうなるのかというと、自社のハードウェア・ソフトウェア、他社のハードウェア・ソフトウェアを用途に応じてカスタマイズして、

セット売りすることが多いからで、このような商売をシステムインテグレータという。(ハードウェアのインテグレータは分類上は製造業になりそうだけど)

製造業であるとともに、システムインテグレータでもあるというのが、勤務先の率直な理解かなと思っている。


そんな中、数年前にとある会社を買収したのだが、よく考えたらこの会社ってかなり業種が違うんだよね。

製造業ではなく、広い意味ではサービス業ですね。詳細は書かないけど。

ただ、1つ重要な共通点があって、それは主な客の業種が同じということ。

すなわち、同じ客に違ったアプローチで近づけて、切れ目なく製品・サービスを売ることができる。

お互いのノウハウを交換することで、営業・製品開発などにも影響が出てきているようだ。

なかなか、自分の職場では変化を感じていないものの、それを使うところでは少しずつ変化が出てきているということで、

新シリーズから取り入れられた機能がさらに活用されるようになるか? とか期待してるんですけどね。


それはそうとして、この買収した会社は社名変更もしていないし、ブランドも基本的には変わっていない。

これまで、この会社に買収されてなくなったり、残っていても存在感が薄れてしまったブランドは数多くある。

1つのブランドに統合されて、製品もトータルのラインナップに組み込まれていくのが普通だ。

そんな中で、この会社については、買収してまもないとはいえ頑なにブランドが変わらないんだよね。


買収といって印象的なのが MacromediaのAdobeによる買収(2000年)と、ATIのAMDによる買収(2006年)と、ALTERAのIntelによる買収(2015年)ですかね。

旧Macromedia製品 と 旧Adobe製品の境目なんて、さっぱりわからなくなっちゃったね。

ATIのブランド名はしばらく残っていた覚えがある。AMDがCPU、ATIがGPUと事業領域を明確に分けることができたから。

とはいえ、かつてATIがやってたIntel向けチップセットは廃止になったし、AMDと一緒になったことで失うものもあった。

2010年にATIブランドは廃止となり、AMD APUのようなCPU・GPU統合製品も増えてきた。

ATIブランドはなくなっても、GPUのブランドのRadeonは今も変わってないので、そこまで変わった印象はない。

ALTERAは今も現存する会社のはずなので、僕は未だにALTERAって言ってるけど、

Webサイトに行くと「インテルFPGA」と書いてあり、ALTERAのブランド名は見えにくくなっている。

違和感はあるけど、そのうちCycloneシリーズなどがALTERA製品だったことも忘れられてしまうのかもしれない。


買収した会社は、もともと他のベンダーなどと独立しているのが特色の1つではあったらしい。

グループ内で製品・サービスが切れ目なくつながるようにはなったのは、この会社にとってもメリットだと思うけど、

一方で独立の立場で製品・サービスを提供することも続けていきたいんだと思うんだよね。

そう考えると、ブランド名や事業体制を変えずにやっていくべきなのかなと思うけど、

大半の事業は重ならないとはいえ、一部に重複があって煩雑になっているという実情もあるらしい。

将来的な行方は気になるところだけど、とりあえずこの体制でもかなり手応えを感じているようだ。