以前、紹介したことがあるが京成には5種類の運賃表がある。
京成の5枚目の運賃表
「京成電鉄線」の千原線(旧:千葉急行電鉄)の運賃表、松戸線(旧:新京成電鉄)の運賃表、それ以外の運賃表、
そして「成田空港線」の高砂~印旛日本医大間の各駅相互の運賃表、それ以外の運賃表である。
次回の運賃改定で前身となった会社により3つに分かれていた京成電鉄線の運賃体系が1つに統一されるようだ。
そもそもなんでこんなことになっていたのかという話である。
千原線については歴史的な経緯から別会社により建設され、
ところがこの会社が経営に行き詰まり、京成電鉄に移管されたという経緯があるよう。
これが1994年のことで、以後も割高な運賃を残していたということである。
逆に松戸線については、かつての新京成の運賃は京成より割安だったためである。
これは新京成がカーブが多く、距離の割には進めないという事情を考慮したものだとまことしやかに言われているが、真相はいかに。
成田空港線については線路を共用する北総鉄道のかつての運賃体系をベースとしている。
ただ、実際には成田空港線の開通後、北総線の運賃は値下げされている。
その値下げされた北総線の運賃に合わせた実施運賃を届け出ていて、それも京成の運賃表の1つとして存在する。
ただ、それぞれ運賃制度が変わるごとに初乗り運賃が徴収されるのは不便ではある。
特に千原線の利用者にとってはただでさえ割高なのに、千葉中央駅をはさむと初乗りがまた取られるという。
そのため今回の運賃改定にあたっては京成電鉄線の運賃を一本化して、
通算距離を運賃表にあてはめて運賃を計算することになる。
千原線利用者にとっては朗報である。値下げ要素しかないためである。
ただ、松戸線は京成本線他の運賃に合わせた上で、さらに値上げでは影響が大きい。
このため届出運賃で松戸線内のみ6km以上利用する場合の運賃を割安に設定する。
これにより松戸線全線を通しで利用する場合、現状は272円、新しい上限運賃では520円となるところ、実施運賃は321円となる。
なお、松戸線にしても通学定期は値下げになる。
なんで?と思うのだが、京成本線他の通学定期はかなり割安だったようで、
安い方に合わせた上で、それを据え置いたということのようだ。それもどうかと思うけど。
あくまでも松戸線内のみの利用に適用される運賃表なので、
津田沼を挟んで乗車する場合は全体を京成電鉄線の運賃表で計算する。
短距離では値下げ効果が大きく、例として北習志野~八千代台で従来390円のところ320円になるとある。
これにあわせて津田沼を挟んでの直通運転を増やすことも考えているようだ。
ただ、見ての通り松戸線のみの運賃表は区間によっては差が大きく、
津田沼を挟んで1駅でも先に行くと大幅に運賃が跳ね上がるケースも考えられる。
そうなると津田沼で分割する方が安いというケースが生じうる。
これに対してどう対応するかというのは現在は示されていない。
分割する方が安い区間は合計額と同額に補正する実施運賃を届け出る可能性もある。
JRだとこういうのはだいたい放置なんだけど、京成はどうでしょうね?
これにより京成の運賃表は5種類から4種類になる。
- 京成電鉄線
- 松戸線のみ
- それ以外の利用 (上限運賃)
- 成田空港線
- 高砂~印旛日本医大間の各駅相互
- それ以外 (上限運賃)
成田空港線の北総線区間の運賃はさきほどの資料では直接言及されていないが、
「成田空港線の京成高砂駅~印旛日本医大駅間の相互利用は、北総線と同じ運賃制度のため、当社だけで運賃を改定できず、京成本線等と同一にすることができません。 」とある。
そもそもこの区間の成田空港線のきっぷというのが存在するのかがよくわからなくて、
高砂を挟んで印旛日本医大までのきっぷは北総線接続として買うからである。
北総線のきっぷを持っている人は成田空港線の電車を利用することもできる。
なので北総線区間のみのきっぷを京成が売るということはなく、
ゆえにあまり意味は無いが、届出はしているということなのだろう。
というわけで運賃表が1枚減るだけなのだが、上限運賃としては京成電鉄線と成田空港線で各1つになる。
それでもなかなか異質な鉄道会社だと思うけど。
沿線以外の人でも興味があるのが成田空港までの運賃だが、
上野~成田空港はスカイアクセス線経由で1280円から1500円、本線経由で1050円から1230円となる。
さらにスカイライナーの特急料金が1300円から1500円となる。
なのでスカイライナーを利用する場合は従来より420円の値上げになる。
沿線外の人も気になるだろうとは書いたが、僕は東京駅~成田空港のバスが便利なので興味はないんだけど。