E6系列が大好き

仕事してると、なんでこんなことにこだわるんだろって話はいくらでもあるんだけど、

その1つがやたらとE6系列の抵抗だけに収めたがるということ。

E24系列ならわかるんだけど、E6系列ってどんな縛りだよ。


抵抗の抵抗値やコンデンサの容量のラインナップは等比級数で決まっていることが普通だ。

その中でもよく使われているのがE系列と呼ばれるもの。

抵抗値の表示方法 (KOA)

抵抗について言えば、よっぽど精密な抵抗を除いてはE24系列のラインナップを持っていることが多い。

E24系列は 10, 11, 12, 13, 15, 16, 18, 20, 22, 24, 27, 30, 33, 36, 39, 43, 47, 51, 56, 62, 68, 75, 82, 91 という数列だ。

これは10から100を24分割した等比数列で、概ね 101/24=1.10倍おきに数字が並んでいる。

すなわち 8.2kΩ の次に大きいのが 9.1kΩ、その先は 10kΩ、11kΩ と続く。

ここにない数字の抵抗は入手性がよくないので、500Ωが欲しい場合でも、そこに近い 510Ω か 470Ω を選ぶことになる。


で、最初に書いたE6系列というのは 10, 15, 22, 33, 47, 68 という数列。

これは10から100を6分割した等比数列で、概ね 101/6=1.46倍 おきで並んでいる。

コンデンサについて言えば、E6系列が標準的なラインナップらしい。

許容差が大きいので、あまり細かくしても仕方ないのが実情なんだろう。

確かに大半の回路はこの数字だけでも設計出来るんだろうと思う。


とはいえ、もっと細かく数字を決めたい場所もある。

そういうところではE24系列の抵抗の出番……とはあまりならない。

実はうちで開発している製品では、E6系列の抵抗を2つ直列にして対応することが多い。

すなわち 約80kΩ が必要な場所では、68kΩ+10kΩのように2つの抵抗を直列にすると。

一般的にはE24系列の中から 82kΩなどを選ぶんじゃないかなぁと思うんだけど。

ここまでE6系列にこだわるのは生産上の都合で、むやみに部品種を増やしたくないという意図なのだろう。

ただし、全く使わないわけではなく、実際に510ΩはE6系列ではないが時々使われているようだ。

とはいえ、E6系列の抵抗に比べるとはるかに使用頻度が低く、職場にも常備していないので困るんだけど。


さて、先日、古い検査装置に改造が必要だという話を書いた。

検査装置も古い

この問題の回避策はいくつかあるのだが、一番簡単な方法が抵抗値を変更するという方法。

変更後の抵抗値が 2.5~2.6kΩ ぐらいの範囲になればよい。

とはいえ、この職場で常備している抵抗は専らE6系列だけで、E6系列にはそんな抵抗値はない。

というわけで、2.2kΩ+330Ωで2.53kΩを作って対応したそうだ。やっぱりそうなるよね。

もっともE24系列でもこの範囲に入る抵抗はないのだけど。

ただ、2.7kΩはギリギリ許容範囲に入ってたはずだから、E24系列を前提にするなら、それでと言ってたかも。


こんな職場ですから、E6系列の組み合わせで欲しい抵抗値を作るのも慣れましたね。

とある試験で1.1kΩが必要なことがあって、E24系列なら1本で済むんだけど、

E6系列の抵抗しか在庫がないので、こういうときは2.2kΩを2本並列にするんですね。

よく使うなら1.1kΩぐらい買えよって話ではあるんだけど、めんどくさいんでしょうね。

E24系列なら普通に入手できるので、大量に使うことがあれば買うんでしょうけど。

実際、750Ωは過去に大量に必要だったときに購入したようだし。