今日は連休前の最終日ということで、いろいろやることがあった。
連休中に停電があるから、それまでに機器を停止させたり、片付けたりしないといけないとか、
今月末までの仕事のあれこれが降ってきたり、いろいろ。
ともあれ、無事に連休に入れたのだった。
ふと、社内のとあるところにある計測器を見てみると「KEYSIGHT」と書いてあった。
AgilentからKeysightが分社化してから買った機器だったということだ。
分社化のことは知ってたけど、実際に新しい社名のロゴが書かれた機器は初めて見たかも。
今までも実感がなかったわけではない。
職場にあるAgilentの計測器の校正シールに KEYSIGHT って書かれてたから。
Agilentの電子計測部門の製品のメンテナンスも当然Keysightに継承されているのでこうなる。
とはいえ、使った計測器の記録にはメーカーはAgilentって書くんだけどね。
今、同型の機器を買えばKeysightになるのは知ってるけど。
職場にいるベテラン技術者の中には、HPの計測部門がAgilentに分社化されたときのことを言う人がいる。
そもそもAgilentはヒューレットパッカード(HP)から分社化されたという経緯があった。
僕にとってはHPが計測器メーカーであった時代のことはほとんど知らないのだが(高専の実験室にHPの計測器が1つあったが)、
かつての電気電子分野の技術者にとってはHPといえば計測器の会社だったらしい。
後にコンピュータ部門が拡大し、分社化されてからはHPはコンピュータの会社となったのだった。
それだけに「計測器こそHPだと思ってたら、まさかの切り離されたのは計測器だった」なんて振り返る人もいたし、
Keysightの計測器を見て「急に社名変更して『Agilent』という音の響きになかなか慣れず、やっと慣れたと思ったらまた社名変更だ」なんて感想を言う人もいた。
僕の実感としては、アメリカの会社は社名を変更するのに躊躇ない気がする。
特に実感があるのが航空会社なんだけど、日本ともゆかりの深いノースウエスト航空が跡形もなくデルタ航空になってしまったとかね。
2010年以降、USエアウェイズ(→アメリカン航空)、コンチネンタル航空(→ユナイテッド航空)の社名が消えているのだから、大変なことだ。
最近衝撃的だったのがAlteraのWebサイト上のブランド名表示が “Intel FPGA” になっていたこと。
IntelがAlteraを買収したというのはよく知られたニュースだが、まだAlteraという会社自体は残っている。
にも関わらず、ブランド名は早くもIntel FPGAになりつつあるということで、かなり衝撃的だった。そう遠くないうちに社名も変わるのかなぁ。
Agilent、Keysightについては逆に分社化で生まれた新しい社名なので、事情は違うのだが、急にブランド名が変わるという点では似ている。
まぁしばらくすれば慣れるだろうけど、HPに連なる会社たちは分社化がとにかく多いので……
このKeysightという社名もいつまで続くんだかという思いもなくはない。
それでもそのうちAgilentの機器はKeysightの機器に入れ替わっちゃうのかなとは思うんだけどさ。