日本でアメリカ車は少ないが、ヨーロッパの車ならそれなりにある、という話がある。
もちろん日本メーカーが圧倒的に強いんだけど、別に外車が排斥されているわけではなく、
ちゃんと買ってもらえるものを用意できれば、それなりに売れるという話である。
アメリカの自動車メーカーが日本市場に果敢に挑んだ時期もあったらしいが、結局は失敗してしまったという経緯があるようである。
自動車の中でもバスに注目して見ると、日本車がほとんどである。
その日本車っていうのもメーカーはいすゞ自動車、日野自動車、三菱ふそうの3社ぐらいしかない。
しかも いすゞ自動車 と 日野自動車 はバスの製造を統合しており、ほとんどのタイプの車両は両社ともに同じモデルの車両を販売している。
3社って言っても実質2社ですね。これで日本のバスはほとんど賄われている。
そんな寡占市場に新規参入を試みる外国メーカーもいて、その一つが韓国のヒュンダイ自動車である。
UNIVERSE っていう観光バスタイプの車両で、
先日、万世橋あたりで路上駐車してるバスを見たら「UNIVERSE」って書いてあるのを見て、「おっ、ヒュンダイだ」ってなったのを覚えている。
年間100台ぐらいだからそんなにインパクトがあるわけではないが、バスで日本メーカーと真っ向勝負しているという点では唯一のメーカーだろうか。
一方で日本メーカーの中に選択肢がなければ、外国メーカーから選ぶということは、これまでもよくあった。
今だと連節バスがそうで、日本で活躍しているのは全てメルセデス・ベンツ製のはず。
日本仕様として右ハンドルのイギリス仕様に熱帯向けの強力な冷房を積み込んだ車両を納入している。
もともと規格外のバスということで、導入に当たっては警察との調整が必要だが、
その代わり、非常口を窓ガラスをたたき割るハンマーで代用したり、日本のバスでは従来行われてこなかった設計も認められている。
過去には2階建てバスも日本メーカーに選択肢がないからと、外国メーカーから選ぶことがあったそう。
代表例がネオプラン社のスカイライナーやメガライナーである。
メガライナーはJRバスが つくば号(東京駅~つくばセンター)で走らせていた、超巨大な2階建てバスである。
当時はTX開業前で、つくばと東京方面の往来にはつくば号が使われることが多く、ひどい混雑に悩まされていたようだ。
その切り札として導入されたのがメガライナーだったそう。
ただ、日本メーカーが2階建てバスを作り始めると、そちらに流れてしまったようだ。
その日本メーカーの2階建てバスというのが三菱ふそうのエアロキングである。現在、高速バスで見る2階建てバスはほとんどこれ。
しかし、需要が細かったようで2010年をもって生産中止となっている。
今後、老朽化した2階建てバスの置き換えに再び輸入車の出番が来るかもしれない。(現状は代替するとしても日本メーカーの1階建てバスとなっているようだが)
日本メーカーで選択肢がないと書いた連節バスだが、いすゞ自動車・日野自動車が開発に乗り出すことになったそうだ。
いすゞと日野、国産初のハイブリッド連節バスを共同開発 (いすゞ自動車)
日本の規格に合わせたサイズで作るということで、これができたら連節バスの活躍の場も増やせるかも。
ハイブリッド車なのは、連節バス特有の事情があるんかね?
ハイブリッドバスといえば日野という印象があるが、最近はいすゞも出してるらしい。(ハイブリッドバスに限っては車体部以外は両社別設計)
ただ、いすゞ・日野が連節バスを作ったとしても、それは外車で実績を積んできたからこそできることである。
それは2階建てバスでも言えて、外車での実績があったから、三菱ふそう はエアロキングを作ってこれたのだ。
例え、日本で活躍する連節バスから外車が消えてしまう日が来ても、それは忘れてはいけないだろう。
まぁベンツが負けると決まったわけではないんですけどね。結局はベンツが打ち勝ったのだという答えがあってもよいのだ。