テレビに視聴率という指標があるが、ラジオには聴取率という指標がある。
テレビの視聴率は年がら年中、連続的に測定されているのだが、
ラジオの聴取率は測定方法の都合、特定の1週間だけ測定するという方法が取られている。
というわけで、その1週間はラジオ局が色気づくのである。
なんのこっちゃという話だが、こういうこと。
普段よりもいろいろ奮発するからうちの放送局聞けよとアピールしているわけだ。
それにしてもどこの放送局も「○○ウィーク」とやっているので、何のインパクトがあるのかはよくわからないが。
民放にとっては広告収入というのは重要だが、その広告収入を決めるのが視聴率なり聴取率ということになる。
民放の視聴率調査、聴取率調査ともにビデオリサーチ社がほぼ独占している。
テレビの視聴率調査はテレビに装置を付けて自動的にどのチャンネルが視聴されているか測定できるようするのだが、
ラジオの場合、自動的に測定できないので、日記のように、いつどの放送局を聞いていたか記録するという方法を取ることになっている。
最近はWebから入力できるようになっているので、家の外でラジオを聞いていてもスマートフォンなどで入力できると。
自動で記録できないという技術的な制約はあるものの、一方で調査対象が世帯ではなく個人というのもラジオらしい特色である。
テレビは一家に一台置くのが基本だが、ラジオが一家に一台ということはあまり想定されないのでこういうやり方をするそうで。
それと母集団の取り方もテレビとラジオでは違う。
テレビの視聴率調査ではテレビがない世帯は対象とならない。装置を置けなければ母集団にはならないのだ。
一方でラジオの聴取率調査はラジオの所有の有無によらず12~69歳すべてが対象になりうる。そこも特徴的だ。
先ほどのビデオリサーチ社の説明を見るとサンプリングする範囲が書いてあるけど、けっこう狭い。
首都圏は東京駅から35km圏、ということで横浜市も全域が入らなくて、多摩地域も立川市あたりまで。
近畿圏は大阪府の大半と兵庫県の阪神地域~神戸市須磨区まで、京都府は京都市(なぜか右京区と北区は入っていない)と山城地域の一部と、けっこう狭い。
電波の届く範囲を考えると狭すぎる気もするが……
いや、けど広げすぎると電波が届かない放送局も出てくるから、これぐらいが落としどころなのか?
聴取率調査が広告収入に影響するので民放ラジオ局としては重要だと書いたが、
サンプリング範囲がさほど広くないので、なかなか役に立たないケースもありそうだ。
例えば、僕がOBCを聞いたとしても、近畿圏調査でサンプリングされることはあり得ない。
文化放送の地上波でも放送されている番組の中には超A&G+でインターネットで聴取できるものもあるが、
それを聞いても調査エリア外であればカウントされることはあり得ない。
地上波で放送してれば一応数字は出るが、それが真の聴取者数をよく示すかは番組の性格次第か。
放送局の営業はそのあたりも踏まえて広告を売り込んでるのだと思うけど。
聴取率が全てではないけど、一応は商売の上で重要な数字、
そういう気合いの入りようがラジオ越しに伝わってくるわけだが、うまく行ってるかはよくわからない。
どうせサンプリングされていない人にとってはさほど関係ないのだ。