来週、うちの大学の学部の入学試験があるということで、
帰り道に見てみると気が早いことにもう準備が始まっているようだった。
それで大学のWebサイトで出願人数のリストを見ていたんだけど、
学部ごとに学科の分け方の方針がかなり違って驚いた。
けっこう1学部1学科のところが多かったのは意外だったが。
とりあえず工学部に注目してみる。
僕が今所属しているのは 工学研究科の電気電子情報工学専攻だが、
これに対応する学科は工学部に存在する。名前は少し違うのだが、電気電子工学であることはわかる名前だろう。
ところが大学院の専攻と学部の学科は必ずしも一対一対応するわけではないようで、
極端なところだと大学院の3専攻が学部では1学科なんてところもある。
しかも学科の名前がわかりにくい。詳細を見て、「えっ? これ機械系の学科だったの」なんて思ったのもあった。
高専のときの学科の名前が 電気工学科 というそのままなネーミングだったのはわかりやすかったなと今にして思う。
いや、まぁ実際は強電に留まらないから 電気電子工学 という方が適切だと思うけどさ。
このようなわかりにくい命名になった原因は2000年前後に学科の統合やらなんやらが行われたことによるものだろう。
かつての学科名を見てみると 土木工学科 とか、そのままのネーミングだったのだが、
扱う領域が増えていくとそれに応じて名前が変わり、他の学科と取り扱う内容が近接してくることになったのだろう。
それならということで整理が行われたのはわかるのだが、そこで命名された学科・専攻の名前が直感的ではなかったというのが真相なんじゃないかな。
整理前の学科の名前を見てみるとなるほどと思うんだけど、統合後に名付けられた名前を見てもわかりにくいなと。
特にひどいのが大学院の複数の専攻に対応して1つの学科が設けられている場合で、ぼやけすぎてつかみにくいことこのうえない。
そんな中では電気電子系は1専攻1学科なのでまだわかりやすい名前に落ち着いたように思える。
それにしてもなんで大学院の専攻と学部の学科が一対一対応しないんだろうね。
まだ工学研究科の専攻と工学部の学科が対応しないだけならましなのだが、別の研究科と対応することもそれなりにある。
独立研究科というやつだが、大学院の学生しかいないわけではなく、対応する学部の学科での授業・研究を担当している。
というか、学部の電気電子系の学科の一部は大学院では別の研究科に対応してたらしい。今、初めて知った。
このあたりは学部から入ってくる学生が自分の専攻を選びやすいようにという配慮もあるのだろう。
学部で入学するときには学科を選んで出願することになる。学科をある程度おおざっぱに取るためにこうしているのではないかと。
1学部1学科と言った学部だけど、大学院ではもうちょっと細分化されて専攻が設けられている。ひとまとめにしているのは学部の段階だけだ。
これが果たして学部から入る学生にとって選びやすいのかはよくわからんけどね。
大学院での専攻では強いつながりを持っているものの、学科という単位で見ると必ずしも密に連携しているとも言いがたいところもあるだろう。
ただでさえ名前でイメージしがたい学科もあるわけで、どうなんかなぁと思うところ。
長所も短所もあるとは思うが、僕は大学院の専攻と一対一対応の方がわかりやすいと思うところ。
細かいところはいろいろあるだろうけど全体的にはね。