高専の本科5年の冬休み、誕生日の直後に運転免許を取得した。
それから3回目の誕生日が来月にやってくる。ここで運転免許の有効期限が切れるので更新にいかなければならない。
というわけで今日、更新手続きのために運転免許センターにでかけてきた。
ところで運転免許の更新にあたっては講習を受ける必要がある。
逆に言えば講習を受けるだけで更新できるんだけどね。いや、適性検査も重要だな。
この講習には4種類あるのだが、多くの場合は優良運転者講習(30分)か一般運転者講習(1時間)を受けることになるだろう。
講習は時間が短いほど講習手数料が安いので優良運転者はお得だ。
この講習を受ける人は5年以内の違反が0回か1回だから新しい運転免許証の有効期間は5年になる。
ところが初回の更新に限っては初回更新者講習という120分の講習があって、違反回数が1回以下の人はこれを受ける必要がある。
その上、過去5年分の経歴がないので新しい運転免許の有効期間は3年だ。
それで、運転免許の更新手続きというのは警察署か運転免許センターで行うことになっている。
警察署で更新する場合は、更新手続きを行ったら、日を改めて講習を受ける必要がある。
それが運転免許センターなら1回行くだけで済むというわけで重宝されているわけだが、
もう1つ問題があって、警察署で行う講習は 優良運転者講習と一般運転者講習 に限られる。
なので、初回更新者講習と違反運転者講習の対象者は必ず講習のために運転免許センターまで出向く必要がある。
警察署で全部済むのなら2度行く必要があるとは言え遠出する必要はない。ところがそうもいかんわけだ。
運転免許センターは日曜日も更新業務は行っているが、大混雑なので、平日に行けるのならその方がいい。
金曜日は授業がないので、研究室には行かないと連絡しておいて、ここで行くことにした。
というわけで電車に乗って運転免許センターに行った。実に3年ぶりである。
手続き開始よりもちょっと早めに来たのだが、
運転免許センターには安全研修センターなるものが併設されていて、そこにスリップだとか体験できるコースがあるということを見て、
せっかくなら体験していこうかなと思ったのだが、なんと工事中だった。
そんなのWebに書いてあったっけ?
あてが外れてしまったが、持ってきた弁当を食べて、12時すぎに更新手続き場所へ向かうとちらほら人が。
13時から受け付け開始、最初に収入証紙を貼り付けた納付書を買わないといけない。
この運転免許センターの運営には交通安全協会が深く関わっていて、交通安全協会なしでは運転免許の更新はままならないわけだけど、
この証紙購入のところで会員にならないかと勧誘してくる。
元々入るつもりはなかったし、証紙代ぐらいしか持ち合わせがなかったから断ったのだが、思っていたより入会する人多いのね。
次に申請書を受け取るわけだが、旧運転免許証をスキャンして印刷してくれる。スムーズに処理できるように特殊なスキャナを使っているようだったが。
それで納付書と申請書に記入して次の窓口に持って行くと納付書が回収されて、適性検査に回される。
適性検査が終わったら申請書に新しい運転免許証の記載事項が印刷される。そして写真撮影して講習へ回される。
午後は初回更新者講習・違反運転者講習と高齢者講習を受けてきた人が対象で、平日だからかそこまで人は多くない。
初回更新者講習・違反運転者講習はそれぞれ教室1つずつだからコンパクトだね。
ちなみに高齢者講習、70歳以上の人があらかじめ自動車学校で受ける講習だが、
これを済ませた人は講習済みの扱いなので、写真撮影後しばらくしたら新運転免許証がもらえる。
講習だが、120分にするために引き延ばしている感はあったが、
中身はと言われたら、危険予測と飲酒運転のビデオと、自己診断テストかなぁ。
これが終わったら旧運転免許証と引換に新運転免許証が渡される。
新運転免許証を受け取ったらICチップ内に隠れている本籍の確認のために機械へ。
調べてみると、旧運転免許証ではICチップに記録されていなかった住所が記録されていた。
裏書きの偽造にも対応できるという点では画期的な変更だ。なんでICチップ導入の段階では省略されてたのかよくわからんが。
新運転免許証が旧運転免許証から変わった点はもう1つある。
それが裏面の臓器提供意思表示欄だ。
政令の変更で裏面のスペースを臓器提供の意思表示に使っていいことになって、運転免許証には標準的に設けられることになった。
交通事故で頭をやられて脳死になる例もあるようだし、その点では車を運転する人に意思表示を勧めることには一理ある。
そんなことで死ぬのはまっぴらごめんだが、なんか脳死になることがあれば臓器提供を検討して欲しい、
ということで家に帰ってきてから家族の前でサインしておいた。
今の法律では、臓器提供をする意志がある場合は、家族の同意だけで足りるし、本人が意思を残していても家族の同意がなければ進められないから、
この意思表示にはそこまで意味があるわけではないけどね。道標にはなるだろうが。
自動車を運転することがきわめて少ない状況でやってきた運転免許の更新だが、
この講習の対象者というのは原付だけの人から大型二種の人まで、全ての免許を受けて運転する人だから、
自動車を運転しないにしても日々自転車で走りながら実践しているし、自動車を運転するときにもいつでも実践できるようにとはと思っている。
つまるところ運転免許の更新という名目でやってきてそれを確認出来れば、目標達成となるんじゃないかね。
中身が大したものではないという話でもないけど。