朝、いつも通り電車に乗ってたら、急に「ゴフッ」と言って気を失った乗客がいた。
どうも急に吐いたらしく、これは大変なことだ。
同行者が手当をしようとしていたが、それと共に車掌に連絡しないといけないと思い、車掌に連絡しに行った。
この車両、車掌と連絡を取るためのインターフォンがないので、
直接、車掌室まで向かうことにした。
朝の電車だがこの区間では空いているので、すぐに車掌室までたどりつけた。
それで急病人がでたことを伝えると、付いてきてくれた。
戻ると、その人は意識を取り戻していた。ちゃんと吐かせたら治ったようだ。本人はきょとんとしていたが。
結果的にはその後始末のためだけに呼び出したことになったが、
場合によっては救急車を呼んでもらう必要があったかもしれないし、
車掌を呼んできてすばやく対応できる体制を整えられたことはよかっただろう。
それにしてもインターフォンはなくても、乗務員に連絡するボタンがあったような。
とおもったら、上の方にあった。なかなか存在に気付かないんだよな。
その上、音が鳴るだけで、なにが起きているか伝えられないという致命的な問題がある。
しかも緊急連絡ボタンが押されたら緊急停止するという扱いとしている事業者もあるようで、そうなるとすばやい対応にはかえって逆効果となる。
インターフォンがあれば、なにが起きているか確認した上で対応を取ることを期待できるが、ボタンだけだと期待できないわけだし。
それにしてもその場での緊急停車が有効なケースって何かあるんかね?
車内火災なら有効かも知れないが、それにしても、火災の起きた車両の乗客だけ隣接車両に避難させて、
ホームのあるところで車外に避難させる方がスムーズに避難できると思うけどね。
ほとんどのケースでは次の駅で助けを求めることになるわけで、
スムーズに助けを受けられるように手配するのが連絡を受けた乗務員のやるべきことだろう。
ともかく、今回は車内が空いていたからよかった。
そうでなければ車掌に連絡するのもままならないわけだから。
その場合は次の駅に着いてから車掌や駅員に助けを求めることになるだろう。
まぁ各停ならそれでいいんだけど、何駅も通過し続けるような列車だとどうしょうもないわけでな。
その後、その人は引き返すことなく予定通り進むということで、降りる予定の駅で降りていった。
途中の大きな駅で停車中に駅員が掃除道具を持って乗り込んできて、座席などを掃除していた。
これは車掌から連絡があったのだろう。
いずれにしてもインターフォンの整備は重要なことで、古い車両だと付いていないわけだが、
車いすスペースの設置とともにインターフォンが取り付けられたような車両も見ているので、
順次整備されていき、緊急時にスムーズに対応できる体制が整えられることを期待している。
ただ、インターフォンの整備も重要なのだが、それで連絡を受けた乗務員がどうやって対応するかもまた重要なことだ。
実際どうなってるんだろうね?