うまいはんだづけの方法

昨日・今日と体験入学のお手伝い。

例によってはんだづけの世話をしていた。


もう何年この仕事をしてるんだろうと思うのだけど、

1日で2000円の謝金というのは時給で見ると400円ぐらいだからかなり安い気がするけど、

部品の準備はあるにせよ実際の工作は1時間ぐらいで、意外に楽な仕事だ。

TAの仕事が1回で1時間しかカウントされなくて850円ぐらいしか出ないことを考えればよっぽど。

なかなか楽しい仕事ではあるし、そういう意味ではいいのかなと。


ここで初めてはんだづけする人もいるので、やり方を最初に説明している。

ここでポイントだがやはりよく足とパターンを暖めることと、はんだを離してから数秒おいてはんだごてを離すことだろうか。

そうして実演して見せてみるのだけど、まぁなかなかうまくいかんな。


まず、よく暖めるというのがうまくいかない人が多い。

確かに難しい。というのもはんだごての先を当てただけではちゃんと暖まらないからだ。

そこで寝かせるようにして当ててやるとうまくいくというのだが、それでもなかなか。

このあたりは慣れでしかないか。


こちらはどうにかなるだろと思うのがはんだとはんだごてを離すタイミングである。

はんだを溶かし足りない人が多かった気がする。そうすると電気的に繋がらないなんてこともしばしば。

よく暖まってないことも理由の1つだろうけど、もうちょっと大胆に溶かしてくれた方がいいのになと。

多すぎる人もいるけど、こちらは別にそんなに害はない。

あと、はんだを離してからはんだごてを離すのがよいと言ったら、逆にはんだごてを先に離してしまってはんだが離れなくなったりとか。

こういうこともある。


僕も今でこそぼちぼちはんだづけできるけど、昔は暖めすぎてパターン剥離させたりやってしまったもの。

初めてではなかなか難しいのも確かなことだろう。

そんな中でみんなちゃんと工作できているというのはよくやっているのかなとも。


ところで体験入学でこんな工作をするわけだけど、実験ではんだづけするのはロジックICの実験で1回だけだな。

研究でこういう工作をすることは珍しいことではないにせよ、体験入学のネタとして適切なのかはどうにも。

けど電気の実験って地味ですからね。動いておもしろいという意味ではよくできている。

それに電気工学科で5年間勉強してきたらこんなものを作るのはそう難しいことではない。

そういう集大成を示しているのだとそう考えればなかなかよくできているなと。