立派な技術者となるために身につけるべきこと

今日はPBLの授業でファシリテーションの演習をしていた。

PBLはProblem Based Learningの略で問題を解決していくという学習のことね。

これこれのことについてこういう条件でグループで問題解決せよということをする授業ですね。

そしてその中で使う話し合いの手法としてファシリテーションの講義をして演習していたと。


ところでこの授業の1回目のときにこの科目の歴史の話があった。

この科目はJABEEの認定を受けるためにエンジニアリング・デザイン教育を強化する必要があった。

そのためにわざわざ専攻科1年に全専攻共通で設けた科目がこの科目だそうだ。

JABEEがなければなかったかもしれない科目のようだ。

この科目では問題分析・計画立案・課題解決・発表を通じて問題解決のためのデザイン手法を身につけることが期待されているようだ。

このあたりの能力を身につけることは研究などでも期待されているところだが、

この科目はデザイン手法を身につけることが主題となっている。


そんなわけで専門の知識をつけたり実践をする他の専門科目とはずいぶん事情が違う気がする。

この前、プロジェクトマネージメントの講義と演習があったし、

今回はファシリテーションの講義と演習だ。

この後、与えられた課題からチームで問題分析して計画を立てて、企画書を作りプレゼンテーションをする必要がある。

まぁそれを実際にやってみるところは専門の実践とも言えるけどね。終わったらまたプレゼンテーションせなならん。


ただ、このあたりで身につけることが期待されている能力というのは確かに技術者には大切らしい。

授業で身につけた専門の知識や、実験などで行ったその実践は確かに重要だけど。

それを生かして問題を解決するための手法というのもまた大切な事らしい。

確かにこれこれのことはこうすればできるということを知っていても使わんことには人の役に立たんしね。

そういうことは研究などでも取り組んできたけど、実際にはチームで取り組むことが多いので、そういう場面での協調の仕方は特にこの授業で大切な事か。


しかし技術者に必要な能力っていろいろあるよね。

あまり工学を専攻している人は得意でないが、日本語や外国語の能力というのも欠かせない。

研究者が作文できんと研究費が取れんというのはよく例に出されることだが、そういうことは世の中大いにありそうなもんである。

外国語の能力については、英語の教員の「文学では分野に寄るが国内完結ということもある、科学というのは世界共通だからむしろ英語は重要だ」というような言葉が印象に残っている。

専門の知識がなければ始まらないが、それを実際に使って行こうとすると必要となることは非常に多そうだ。

そのいくらかをこの授業を通じて身につけていこうと思った。