折りたたみバイクの旅のいろいろ

折りたたみ自転車形の特定原付という、なかなか選択肢もない乗り物、

未成熟であることは承知の上で買ったが、実際使っているといろいろあった。

MySmart-16というのはいろいろ作りが甘い車で、なかなかオススメしがたいが、

今、こういう乗り物を使うならこれぐらいの機転は要りますよということで書いておく。


まず、予行演習で浦和美園駅→見沼代親水公園駅を走行したときのこと。

その後に日暮里駅でバイクを組み立てようとすると、ケーブルの束がおかしい。

本来はハンドルの前側を通るはずのケーブルが、ハンドルの後ろを通っている。

それで無理な引っ張りが生じており、このまま走るわけにはいかない。

一体なんでこんな逆転が起きたのか。ああでもないこうでもないといじくってたら、

原因が判明して、それはハンドルが伸縮可能で、これを短くしてハンドルを畳んだ状態だと、ケーブルの前後を入れ換えられてしまうのだ。

というわけで、ハンドルを短くして、畳んで、ケーブルを正しい向きに通して、

もう一度ハンドルを開いたら正しい向きになって一件落着と。

ある程度ハンドルを長くすればひっくり返らないので、輸送に不便のない範囲で長くして折りたたんでいる。


次に焦ったのは豊岡滞在中にライトの向きがおかしいと思ったら、

ぷらぷらと垂れていて「!?」と思って、見てみると固定用のネジが飛んでいた。

通常の自転車ではブレーキを固定するための穴にバイク用のライトを取り付けているのだが、

かなり緩みやすいことは気づいていて、同梱されていた工具類を持ち歩いて、

適宜ネジ締めをしていたのだが、一気に緩んだのかネジごと抜けてしまったらしい。

ちょうど100円ショップに用事があったので、ネジセットを買って固定し直した。

ただ、やっぱり緩みやすいので何か手はないかと、鳥取滞在中にホームセンターがあったので、

そこでワッシャーを買って、付け足したら、緩みにくくはなった。

時々締める必要はあるが、以前に比べると一気に緩むことはなくなった。

これはほぼ設計ミスのような気がしますね。

この他、足置き部分もネジが緩みやすい。改造も視野か。


その翌日、日和山海岸に行くために城崎温泉駅でバイクを開いたときの話。

運ぶときはフレームを2つに折りたたむわけだが、開いて固定しようとすると緩い。

ここがかっちり固定できないとフレームが真っ二つになるわけで危険である。

というわけで、これも一体何だと思ったら、固定用の金具はネジになっていて、

回転させることでフレームを固定したときの幅を調整できるようになっているよう。

というわけでこれをクルクル回転させると、かっちり固定できる幅になった。

このネジは通常回転させる必要はないが、輸送時に不意に回転してしまったらしい。


あとは何度か発生したトラブルが電池切れである。

これについてはもうすでにバッテリーを注文して、今日届いた。

4万円ぐらいするし、持ち運ぶと重いけど、どう考えても必要だと判断した。

宿に戻って充電すればけっこういけるんじゃないかと期待したが、

充電スピードを考えるとそれでもなかなか間に合わないのが実情である。

追加バッテリーがあれば50~60kmぐらい走れるので十分だろうと。

ちょっと変なのは鍵を差し込む先がバッテリーユニットなので、

バッテリー2個持ち歩くということは1台の車に対して鍵が2本ということになる。

必要な時は防水バックに入れて後の荷台にくくりつけて走るつもり。


走行時の話としては下り坂でけっこう速度が出てしまうという話がある。

特定原付の要件には「二十キロメートル毎時を超える速度を出すことができないこと」とあるが、

これは20km/h以上に加速できないことを求めるもので、下り坂でそれ以上の速度が出ることは許容している。

なお、その場合でも原付の最高速度30km/hには従う必要がある。

折りたたみ自転車形の車体では怖いので、そこまでには当然抑えるが。

エンジンを使う車なら大なり小なりエンジンブレーキというものがある。

電動車なら回生ブレーキとか発電ブレーキがそれにあたると思うのだが、

特定原付は基本的に20km/hという低速のため発電した電気をバッテリーに戻すことが難しい。

そのような事情もあり、自転車同様に空回りし放題で、速度を下げる手段は機械的なブレーキしかないものが多い。

安全に乗車できるという点では、回生はともかく発電ブレーキは欲しいが、なかなか難しいのが実情のようだ。

と、エンジンブレーキが付いていない車はこの世にあるという話。


いろいろ反省点も見えてきたので、これを補う策をいろいろ考えている。

別の観点で近所で買い物に行くと後ろカゴが欲しいという話がある。

ある程度なら付属品の前カゴ代わりの袋が使えるのだが、量が多いと難しい。

それでいろいろ検討していたのだが、バイク用のシートバックが使えそうだと。

荷台にベルトでくくりつけられるバックで、そこに荷物を入れられると。

旅行で使うかは微妙なところはあるが、条件次第ではよいと思う。


いろいろ課題はあるが、今までなかなかなかった乗り物である。

サスペンションがないので、乗り心地はやや気になるところはあるが、

それでも電動キックボードに比べれば条件はよいように思う。

豊岡~出石で12kmぐらい一息で走っても楽々だったし。電池は足りなかったけど……

他の車から見れば二段階右折をするバイクってのは慣れないだろうなと思うが、

そこは特定原付への理解が深まることで打開されていくのではないかなと。