バイクを畳んでおでかけ

夏休みの旅行で折りたたみ自転車形の特定原付を運んで使おうと思っているが、

やはりそのためには事前に練習をしておいたほうがいいなと。

なにかバイクを持って行くと効果的な目的地があるか。

ということを考えたときに向かった先は浦和美園駅だった。


なぜ浦和美園駅だったのかという話だが、

東京都・埼玉県でまだ乗ったことがない鉄道路線というのはわりと限られる。

その中には埼玉高速鉄道と日暮里・舎人ライナーがある。

サッカー観戦をすることもなく、舎人に用事があることもなく。

で、浦和美園駅~見沼代親水公園駅って地図で見てみると12kmぐらいなんですよ。

バイクを利用するにも適した距離なので、実験にはよかろうと。


そんなわけでまずは家から最寄り駅まで走る。

普段は歩くが、自転車での走行に適したルートは違うように思ったのでそちらを走る。

最寄り駅に到着後、バイクを畳んで折りたたみ自転車用の袋に入れる。

サイズ的にはそこそこコンパクトになるのだが、とにかく重い。

袋に入れるときも重さに振り回される感じがしてちょっと大変。

袋に入れてからも勢いを付けて持ち上げないと持ち上がらない。

コンパクトとは言っても電車に持ち込む荷物としてはトップクラスの大きさ。

自動改札機も車いす用の幅広通路じゃないと通れない。

エレベータが利用できるのが救いである。この重さの荷物で階段を持ち歩くのはけっこう怖い。


乗換もエレベータがあって助かったという感じで南北線に乗り込む。

埼玉高速鉄道は東京メトロ南北線とほぼ一体化した運行になっている。

都県界で会社が切り替わっているという感じだね。

埼玉高速鉄道はほぼ全区間が地下鉄で車窓も何もあったもんではないが、

南北線はフルスクリーンタイプのホームドアなのだが、埼玉高速鉄道は近年は一般的な可動式ホーム柵である。

どちらも開業時から取り付けられていて、開業時期の違いで方針が違ったらしい。

新交通システムにならってフルスクリーンタイプを付けたのが南北線(1991~2000年開業)で、

この後により経済的なホーム柵タイプが出てきて、2001年開業の埼玉高速鉄道ではこちらが採用されたとのこと。

駅により色を変えてるんだなとかそんな発見もありつつ、地上に出たら浦和美園駅だった。

終点で車庫があるこの駅の付近だけ地上で、他は全部地下だったんですね。


広い駅だなと思うがサッカーがなければただ広々してるだけである。

エレベータで外に出てバイクを組み立てる。

それで走り出したが、国道との交差点付近が複雑だったので電源切って押し歩き。

それで準備が出来たのでイオンモールを見るように南下していく。

この道路、植え込みで区切られた自転車走行空間があるのだが、

自転車道標識がないので、歩道かもなと思ったら、自転車歩道通行可の標識があった。

だから制度上は自転車道ではなく歩道の自転車通行指定部分だったと。

実は歩道の自転車通行指定部分だった

どうせそうだろうなと思っていたのでずっと車道の端を走っていたが。

あえて車道を走る自転車はそういないが、やはり速い自転車には車道で抜かれる。

そんなのが長く続いたが、東京外環道と交差するあたりで歩道の自転車通行部分が途切れる。

歩道走行自体はできるみたいなので歩道を走る自転車は相変わらず多かったが。

そしてさらに進むと歩道が片側だけになり、車道の左側が路側帯になる。

歩道がある場合は車道外側線の外側は車が走ってもかまわないが、

路側帯となると特定原付は入れないので、おっとと思いながら走る。


そんなこんなで都県界の手前まで来て、マクドナルドがあるので昼食を食べる。

ものすごい数の自転車が止まっていたが、そんなに客おったか?

ちなみに今回の走行区間、浦和美園駅付近はさいたま市で、見沼代親水公園駅付近は足立区なのは当然だが、

それ以外のほとんどは川口市である。でも、このマクドナルドのある一角だけ草加市になっている。


戻ってきて、都県界をまたぐとすぐにゴールが見えてきた。

道路のど真ん中にある日暮里・舎人ライナーの終着駅、見沼代親水公園駅である。

終着駅なのだし舎人駅になるに違いないと思っていたら、こんな駅名に。

(舎人駅は隣の駅名になったが、ここは隣接する町名から足立入谷駅を推す声が多かったらしい)

ここも町名では舎人だし、見沼代親水公園というのも旧用水路を使った細長い公園だから地味である。

ともあれ、バイクをまた畳んで袋に入れてエレベータで上がって上がって乗り込む。

日暮里・舎人ライナーはゴムタイヤで走るAGT、尾久橋通りの上をずっと走る。

神戸のポートライナーと並んでAGTでは混雑する路線で、数値上は圧倒的である。

軽量化して乗車人数を増やした新車を導入しており、各車両に車いす・ベビーカー用のスペースがあるので、

ここを半分ぐらい使って置かせてもらった。

ベビーカー押した人は乗ってきたが、自分が立つのが嫌だからかそのスペースは使ってなかった。


他路線との接続駅は西日暮里駅と日暮里駅だけ、というので人が増えるばかりである。

西日暮里駅でやっと人がまとまって降りてそのことを実感した。

日暮里駅に到着したらエレベータを乗り継いで地上に出て、バイクを組み立て。

当初はこのまま電車で帰ろうかと思ったのだが、寄り道をすることに。

日暮里駅から上野公園がそう遠くないことに気づいたので、寄り道しようと。

ただ、考えないといけないのが駐輪場である。それで事前に調べていた。

使えそうなのは「上野公園通り原動機付自転車駐車場」ぐらいしかなかった。

その名の通り原付(125cc以下)専用の駐車場で、上野公園通りの歩道橋の下にある。

料金は30分あたり50円、1日最大500円……1時間なら100円ならいいか。

ただ、歩道橋の下にあることもあり、駐車場を出ると車道を歩かされるのである。

なんか追いやられた感じがすごい駐車場である。都心までバイクで走ると大変だね。


そんなわけで東京国立博物館、久しぶりな気がするが2ヶ月開くことを久しぶりと言っているのである。

特集展示で「吉野と熊野―山岳霊場の遺宝―」というのがあって、

何かと思ったら吉野・熊野一帯のいろいろな出土品を東博が保管・所蔵しているようで、

それを集めて展示していたのである。儀式の後に埋納されたものが多くあるようで、

当時の儀式の姿が想像できる品ということになる。そんなのが東京にあったのか。


あと平成館のスペースを使って国立印刷局が新紙幣にちなんだ展示をしていた。

何を展示しているのかと思ったら、凹版印刷 や すかし の練習作品を多く並べていた。

新紙幣を作るのは20年に1度とかだけど、そのためのスキルは維持し続けなければならない。

すかし については具体的な手法を紹介する展示はなかったが、

これは法令で黒すかし(他の部分より紙を厚くして黒く見せる)を国立印刷局以外が行うことが厳しく制限されているため。

「門外不出」と紹介されていた。なお、紙幣は薄くして白く見せる 白すかし と黒すかしが双方使われている。


さて、1時間以内に駐車場に戻ってきて100円払って、

ちょっと走ると電車賃が1段下がるので、それで駐車場代を回収だ。

というわけでしばらく走る。この間に電動キックボードに遭遇する。

路上駐車の車両を避けるために後方の安全確認をしていたら、

その間に電動キックボードに抜かれた。細いから通れると見たか。

その後は追いかける形になったのだが、追いついてしまって、

他の車両との関係も問題なさそうなので追い越しを試みたらあまりにあっさり抜けてしまった。

もしかすると速度リミッタが15km/hなのかもしれない。

というのも、これLUUP社の電動キックボードなんだけど、

特定原付の制度が出来る前に特例で小型特殊自動車として扱われていた時があった。

15km/h以上出ないということを根拠にして小型特殊自動車扱いにしていて、

その経緯もあり15km/hリミッタなのかもしれないと思った。


そんなこんなで駅に到着してまた畳んで袋に入れて、電車に乗ってと。

担いで運ぶのは駅の中だけだが、それでもじわっと汗をかくぐらい。

全体としては漕がなくていいのは楽だし、走ってるときは気持ちいいけど、

この重さは本当に大変である。でも運べるからこそできることもあるし。

電車を降りたらまた出して、自宅まで走って帰宅と。

家で保管するときも畳んで玄関に置くのでよっこいしょっと。

家に置くときは袋には入れないですけどね。


そんなわけでいろいろなところで走ってみた。

走りやすさもいろいろだが、サイズも制度も自転車に似てるのはやりやすい。

これまで自転車以外の車を運転することはほとんどなかったのでね。

ひたすら車道走行で20km/h制限は気になるが、遅いなら遅いなりに抜かしてもらえばよいし、

一定速度で安定して走れるので自転車より追い抜き時も安心な気がする。

駅前など駐車場の問題はありますけどね。それでも原付1種ならなんとかなると思ったが、

上野公園周辺は思ったより厳しかった。なんとか収まったけどさ。