中之島と海遊館

今日は大阪へ出かけていた。

というわけでまずは中之島だったのだが、今は国立国際美術館は工事中。

目的地はそこじゃないってことだね。


肥後橋駅を降りて地下通路を通ってフェスティバルタワー・ウエストへ。

四つ橋筋の向かいにフェスティバルタワーが建てられ、朝日新聞の本社が移転し、

その跡地に建てられたビルで2017年完成、ツインタワーとなった。

このためオフィスとしては社外に貸し出されていて、あるいはホテルが入居したりしているが、

それとともに入居しているのが「中之島香雪美術館」である。


この美術館は神戸・御影にある香雪美術館の分館に当たる。

もっとも現在は香雪美術館は工事のため休館中なので、展示活動は中之島のみで行っているが。

この香雪美術館は朝日新聞の創業者、村山龍平の集めた美術品を保存・展示するものである。

香雪というのは村山龍平の号で、御影の香雪美術館は旧村山邸(重要文化財)の敷地にある。

創業者ゆかりの美術館の分館を入居させたということである。交通面では圧倒的に便利なことは間違いない。

で、今は茶碗の特集展示をやっていた。けっこう見応えがあった。

いろいろなタイプの所蔵品があるが、テーマごとにガラッと内容を変えるやり方らしい。

唯一の常設展示が「村山龍平記念堂」で、朝日新聞の歴史や中之島のビルとの関わり、そして美術との関わりなどを紹介していた。


さらにもう1箇所、大阪中之島美術館へ。ここでは「テート美術館展」へ。

東京からの巡回なんだが、大阪で行くタイミングに合ったのでそれならと。

それ以外には特に大阪で見る意味はないけど。全部イギリスから持ってきてるし。

光というテーマで、光をどう表現するかというところに力点を置いているが、

特に最後の方には自発的に光る作品がいくつか展示されていた。

ただ、動きがあるようなものだと動く時間が限られているので、そこは展示室内で時間調整をしながら。


土佐堀川を渡って天保山行きのバスに乗って目指すは海遊館。

今回の大阪行き、どこに行こうかと考えて、そういえば新エリア開館後の海遊館に行っていないなと思った。

改めて確認すると「新・体感エリア」ができたのは2013年……って10年前かよ。

もはや目新しいということもないレベルだが、改めて見てみるとよいかと。

しかし海遊館は高くなったなと思った。この新エリアができたときに2000円→2300円で値上げされたが、

さらに今年に2400→2700円と値上げされて、地下鉄・バスなどとセットになった OSAKA海遊きっぷ も廃止され、実態としてはもっと高くなった。

Webから時間指定のチケットを買えるのだが、15分単位で枠が切られていて、

バスが案外時間がかかるので間に合わん! と時刻変更をするハメに。

別に入場制限するほど混んでもないんだし到着後に買ってもいいかと思ったけど、

やはり事前に買っておくとスムーズであることは確かである。


各地で水族館に行く中で、水族館は地域性をよく表すと思うのだが、

その観点で海遊館を見るとこれといった地域性がないのが特色かもしれない。

環太平洋の様々な水域を集めたということで、様々な水域がちりばめられている。

その中心にあるのが太平洋水槽である。これは改めて見ると本当に大きい。

外国からの来館者も多いが、世界的な水族館と言うべきものだなと思った。


しかし、1990年開館ということもあり、端々に古さを感じるところはある。

アクリル製の大型水槽は1990年当時としては先進的で今でも悪くないのだが、

水域ごとの水槽ということで、展示動物の変化に対応し切れていない部分もありそうだ。

グレートバリアリーフ水槽の改築など少しずつ手を入れてはいるんだろうけど、なかなか追いつかない部分もありそうだ。

ただ、改めて思ったのは同じ水槽でも違う高さから見ると見方が変わるというのは、海遊館が教えてくれたことだったんだなということ。

太平洋水槽はジンベイザメが目立つけど、底の方に行くとネコザメがいたり、

アシカ類が展示されるモンタレー湾水槽など、水上と水中どちらも観察できる水槽だと、当然見えるものは異なる。


そして新・体感エリアに入るわけだが、ここは北極圏・フォークランド諸島・モルディブ諸島の3エリアである。

いずれも環太平洋ではないが、北極圏は日本からも近しいところである。

「体感」というのは他がガラス越しでの観察となるところ、

ワモンアザラシとイワトビペンギンについては柵越しの観察となること。

そして元々はモルディブ諸島の水槽には手を入れて触ることができた。

ただ、動物福祉などの観点から取りやめてしまったので今は必ずしも効果的な展示とはなっていない。


というわけで久々にやってきた海遊館だが、これはこれでよかったのかなと。

結局は太平洋水槽かなぁという感じはするけど、改めて巡ってこそかな。

海遊館という会社としては万博公園隣接地のEXPOCITY内でニフレルという施設を経営するようになった。

水族館としての要素は大きいが、陸の動物もいろいろ展示しているそう。行ったことはないけど。

海遊館がやりたかったことというのも改めて見えてきた気がする。


帰りは なんば行きのバスだが、平日だと本数もやや少ないのでちょっと待ちぼうけ。

天保山には大型クルーズ船がいた。マルタ籍の船かーなんて見てたけど。

ただ、天保山客船ターミナルは今工事中なんですよね。

その工事中のところに出入りする一般の人は船の乗客なんだろうか。

そんなのを見ながらしばらくしてバスに乗ったが、乗り換え無しはいいけどやっぱり遅いな。