先週にエフフォーリア電撃引退という話を書きましたが。
牡馬の活躍馬が故障もないのに4歳で引退するのは最近は珍しいという話。
これとは逆にあなたは現役続行なんですかという話。
ウインマイティーは五十嵐厩舎の解散で西園正厩舎へ転厩 次走はマーメイドSや宝塚記念が候補 (日刊スポーツ)
ウインマイティーは6歳の牝馬ですね。
牡馬・せん馬だと種牡馬としての期待がないような馬は長く走ることも多い。
(ダービー馬なのに9歳まで現役で走り、10歳から種牡馬入りしたマカヒキみたいなのもいるけど)
ただ、牝馬だと繁殖馬としての期待のある馬が多いのでそこそこに収まる。
6歳まではそこそこいるけど、7歳以上になると珍しい印象。
ただ、ウインマイティーの馬主がクラブ馬主ということを考えると驚くべきことである。
というのも多くのクラブでは牝馬の引退時期についてこのような規定があるためである。
当該出資馬が牝馬の場合には原則として 6 歳 4 月末日を期限としますが、馬体状況及び競走成績を考慮し運用終了日が繰り上がる、または繰り延べられる場合があります。
6歳3月末というクラブも多いらしいが、ウインは6歳4月末である。
いずれにせよ遅くとも6歳での繁殖入りを想定した規定と言える。
ただ、上記の規定を見てもわかるように例外的に延長することは可能である。
この延長規定の適用が珍しくないクラブがノルマンディーオーナーズクラブである。
このクラブの活躍馬といえばデアリングタクト、2020年の三冠牝馬ですね。
繋靭帯炎のため1年ほど休養しており、その復帰後にこんな話があった。
「(所属するノルマンディーサラブレッドレーシングに)6歳3月で引退する規定はなく、来年も現役で使うつもりですし、もう一つGIを取らせたいです」と話した。
「規定はなく」というのは言い過ぎなのだが、例外が多いことは事実である。
その例外の1つがマリアズハート、今年で7歳の牝馬だが、まだ現役である。
3歳に3勝クラスを勝ち、以後、OPクラスで走っていたのだが、
5歳秋にルミエールオータムダッシュ(芝1000m)で優勝、
このまま引退ではもったいないと思ったのか現役続行した。
そしたら、6歳春にも韋駄天ステークス(芝1000m)で優勝するなど活躍した。
今年もまだ走るんだろうか?
ただ、こういうクラブは少数派で、多くはほぼ例外なく6歳3月までに引退らしい。
要因はいくつかあるようだが、1つは牧場との取り決めである。
これは抹消後の権利は生産牧場に帰属する条件で購入したためとみられる。
このとき、遅くとも6歳3月までには牧場へ返すこととも決めているのだろう。
ただ、生産牧場のノーザンファームには置いておけないと売却を選んだため、
DMMの馬をDMMが買い戻すという奇妙なことができたわけである。
もう1つは所属頭数の多いクラブの場合、同一馬主の入厩制限が問題となること。
このため長く現役を続ける馬が多くなると、新しくデビューする馬がトレーニングセンターに入れなくなり、レースも走れなくなる。
牝馬については明確な規定もあるため、ここをよりどころにして引退させると。
こうすることで新しくデビューする馬の枠を空けることができるわけである。
ウインについては、引退規定の例外の適用は時々発生しているらしい。
とはいえ、珍しいことは確からしい。
ただ、ウインの6歳牝馬といえば、ウインマリリンがいる。
この馬、昨年末の香港ヴァーズで引退かと言っていたら、ここで優勝、
それならばと来月のドバイシーマクラシックを目指すことになった。
ここを走りきって引退なら、まだ規定の範囲内ではあるのだが、
ここで引退では惜しいという判断があっても不思議ではない。
クラブ馬主だから珍しいと言っているだけで、6歳シーズンを走りきる牝馬自体はそこまで珍しくない。
最近の活躍馬だとモズスーパーフレアが6歳12月まで走ってましたね。
続戦して稼げる賞金も相当ではあるでしょうし。
もちろん元気に走れるからこその続戦ではあるんですよね。
ケガなどで長期離脱になるようならあっさり引退・繁殖入りでしょうから。