昼食を食べてから、自転車で家を出て、西武の駅から電車に乗り……
BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022
というわけで2020年5月から延期されること2年半、やっと開催できましたね。
西武球場前駅に着いたのが開演40分前、そこから入場口がものすごく詰まっていた。
チケットを確認するだけのところがなぜそんなに詰まるのかはよくわからないが、
おそらく通信状況の問題で電子チケットの運用に支障がある人がいるんだと。
事前にダウンロードしておけば、オフラインでも処理できるはずなんですがね。
それで入場口を抜けて座席に向かうと、ちょうどオープニングアクトが始まるところだった。
オープニングアクトは「MyGo!!!!!」、実はバンドリの新プロジェクトである。
ただ、バンドリという割には他のバンドリとの関係は希薄である。
歴史をたどれば「from ARGONAVIS」が「ARGONAVIS from BanG Dream!」とバンドリの名前を冠していた時期もあったが、ほとんど絡みはなかった。
それと同じといえばそうなのだが、公式サイトは同じなんですよね。
キャラクターを背景としたガールズバンドであることに同じだから。
なので今後何らかの関係が出てくるのか? とか思っているがわからない。
このMyGo!!!!!については、YouTubeでライブ映像が出ている。
【公式ライブ映像】MyGO!!!!!「迷星叫」(MyGO!!!!! 1st LIVE「僕たちはここで叫ぶ」より) (YouTube)
この映像を見て、なんかおかしいことに気づいただろうか。
そう、顔を見せないようにしているのである。まるで覆面バンドである。
なぜこのようなことになっているのか? 明確な理由はわからない。
バンドリ!から生まれる”現実(リアル)”と”仮想(キャラクター)”が同期するバンド「MyGO!!!!!」。
この説明を見ても、それバンドリのリアルバンド全部そうじゃないのって。
今日のオープニングアクトもライブビューイング・インターネット配信には含めていない。
だから現地に来た人が見られるだけである。
オープニングアクトということはドームの天井からは太陽からの光が透ける。
そこで顔を隠すことはできないだろうと思ったが、やはりそうだった。
普通に顔見えてますがな。ただ、スクリーンにはできるだけ映さないようにしていた。
見る人が見れば誰かわかるのかもしれないが、ライブビューイング・インターネット配信という形で流出することは避けたということか。
ただ、そこまでする意味が何なのかはよくわからない。
2年半も延期して、それだけの期間経っても待望されつづけたのは、
バンドリのバンドが全て集結するということがとても意味があったからである。
ここに至るまでの経緯はどれもけっこう異なる。
- Poppin’Party: バンドリプロジェクトの最初のバンド(2015年~)、キャラクターを演じる声優が楽器を演奏するという概念を導入
- Roselia: ゲーム「バンドリ!ガールズバンドパーティー!」(ガルパ)(2017年~)からのバンド、演奏もする
- Afterglow, Pastel*Palettes, ハロー、ハッピーワールド! : ガルパからのバンドだが、こちらは演奏はしない
- RAISE A SUILEN: 上記3バンドのバックバンド(当時は「THE THERD(仮)」)から発展し、単独でバンド活動をするようになる
後追いでキャラクターが付けられ、アニメとガルパに登場 - Morfonica: ガルパの新バンドを意図して2020年に登場、実際に演奏をする
この経緯により各バンドのキャラクターとリアルとの距離感は異なる。
でも全てがバンドリの世界を構成するものであり、それが集結する意味は大きい。
特に実際に演奏しないバンドがリアルに現れるのはなかなかないことである。
これはボーカルとバックバンドとしてのRAISE A SUILENでやるんですね。
(実際には体調不良のためPastel*Palettesのボーカル、前島亜美さんが出演しなかったので揃わなかったのだけど)
なお、2020年当初の計画ではMorfonicaはオープニングアクトの予定だった。
Morfonicaが発表されてまもなく、5月のトークイベントで初お披露目、
まもなくドームでオープニングアクトという形になる予定だった。
ところがこの時期のイベントは全て吹き飛び、初ステージは同年8月のBang Dream! 8th☆LIVEだった。
この時点でオープニングアクトをMorfonicaのお披露目の場とする意味はなくなり、
幻となった2021年の延期日程の時点で、正式な出演者に列せられている。
ではMyGo!!!!!とはどのような存在なのか?
キャラクターが先行して、キャラクターを演じる人が実際に演奏する。
バンドリでこれに最も当てはまるのはRoseliaである。
ただ、MyGo!!!!!は実際に演奏しているが、リアルの姿はかなりぼやけている。
ガルパの実際に演奏しないバンドですら、RAISE A SUILENをバックバンドとしてリアルなステージに現れることができている。
それ以上にぼやけた存在である。これが何を示しているのだろうか?
それにしても西武ドームっていうと忘れられないのがこれだよな。
Poppin’PartyとSILENT SIRENの対バン、NO GIRL NO CRYですよ。
ガールズバンドの対バンをドームで行うというのは前代未聞の挑戦だった。
キャラクターを背景にしたガールズバンド、読者モデルが集まったガールズバンド、どちらもイロモノと言ってよいかもしれない。
だからこそ実現した異質の興行と言えるのではないか。
規模が大きいだけで、実質的な意味としては……という思いもあるが、
SILENT SIRENはもう解散してしまったけど、忘れてはいけない記憶である。
これがあったから今日があったというのは言い過ぎかもしれないが、
今日のライブの下敷きはここにあるというのは正しいと思う。