次の日曜日に吹田市内での不発弾処理のためにJRが運休になる。
不発爆弾処理による列車の運転取り止めについて (JR西日本)
これがけっこう大変である。
新快速含めて多くの列車が運行される大阪~高槻が運休、
おおさか東線も一部区間がかかるので、こちらも運休。
これによりJR新大阪駅にはJR在来線の列車は来なくなる。
と思ったが、 はるか号 と くろしお号 だけは新大阪発着らしい。
そもそも新大阪駅そのものは警戒区域には含まれていない。
このため新幹線と御堂筋線は全く影響がない。あくまでも吹田市内のJR在来線の線路だけが問題である。
ただ、普段の新大阪駅というのは新幹線乗換駅として特急も多く乗り入れている。
特に こうのとり号 は普段は新大阪発着である。
これが はるか・くろしお を除いて一切なくなり大阪発着となる。普通列車の乗り入れもなくなる。
このため、新幹線の乗換には大阪~新大阪は代行輸送で御堂筋線を利用しなければならない。
どうして普段は新大阪発着の こうのとり号 を含めて大阪発着になるのか?
実は新大阪駅は東海道本線(JR京都線)の折り返しはできないのだという。
こうのとり は新大阪発着というが、新大阪~向日町を回送運転しているという。
だから、不発弾処理の間は新大阪より手前で折り返す必要があり、
それは大阪駅ということになる。(大阪駅~新大阪駅から車庫に分岐する線路がある)
そういうからくりがあったんですね。
はるか・くろしお については、現在うめきた地区でせっせと工事してる梅田貨物線を走り、他の列車とは別の線路を走って新大阪駅に入る。
この場合、新大阪駅の中で折り返しができるため、不発弾処理の影響を受けない。
だから、はるか・くろしお だけは新大阪発着だったと。
これができなければ天王寺発着にしないといけなかったところでしたね。
こうのとり号が実際には向日町まで走っているとみて、合点が行ったのがこのこと。
JR西日本は「スーパーはくと」を姫路折り返しにしようとしている? (鉄道プレス)
大阪から見て西方面に走る在来線特急は主に下記の3列車である。
- こうのとり (新大阪~福知山~城崎温泉)
- スーパーはくと (京都~姫路~鳥取方面)
- はまかぜ (大阪~姫路~香住方面)
こうのとり はさっき書いたように向日町まで回送して新大阪発着にしているそう。
スーパーはくと が京都発着というのはかなり無駄っぽい気がするが、
しかし新大阪まで走るなら、もう京都まで走ってもそんなにかわらないとも言える。
かつては 京都~鳥取 に山陰本線(福知山・城崎経由)の特急が走っていた経緯からこういう運行形態なのだと思っていたが、それだけじゃないのかもねと。
はまかぜ も事情は似ているはずだが、こちらは昔から大阪発着である。
このため新大阪で新幹線との乗換をする場合は、大阪~新大阪は普通列車で移動となる。(それでも乗継割引の適用は可能)
一見すると不便そうだが、実際には はまかぜ をここで乗り継ぐ必要性は薄い。
なぜならば、姫路駅で新幹線との乗り継ぎが可能なためである。
と思って調べたけど、あまり姫路での乗り継ぎはよくないな。
そして、気づいた人もいるかもしれないが、それはスーパーはくと も同じである。
しかもこちらは姫路駅での新幹線乗り継ぎがよく考慮されていて、
姫路駅の のぞみ号停車はスーパーはくと合わせというのが真相である。
そこでさっき紹介した記事の話につながるのだが、スーパーはくと を京都発着から姫路発着にする案というのがあると。特に具体化した話ではないが。
スーパーはくと は特に京都~大阪では利用状況がよくない。
スーパーはくと の車両は智頭急行所有なので、JRは自社区間の走行距離に応じた使用量を智頭急行に支払わなければならない。
それを考えると、姫路~京都の運行をバッサリカットできれば大きな節約になる。
とはいえ、これは智頭急行にとっては困った話で、智頭急行の収入の相当割合が車両使用料なのだという。
智頭急行は沿線3県が出資した会社で、公的支援を背景に車両に投資をしている。
JRは智頭急行から車両を借りることで高性能なディーゼルカーを自社で買わずに済んでいる。
その代わり車両使用料を払うのだが、これが利用実態に見合っているかという話である。
ただ、これはこれで悩ましくて、姫路発着まで短縮すると、神戸・大阪・京都いずれへも乗換となる。
姫路で新幹線乗換を考えると、京都は値段はともかく時間短縮効果が大きそうだが、
在来線なら大阪や三宮まで乗り換え無しなのに、新幹線だと新大阪・新神戸と都心からの距離が少しずつ遠くなってしまう。
大阪~京都だけカットというのは1つ考えられるが、
乗り継ぎの利便性をできるだけ維持しようと新大阪発着にした途端に京都府内まで走ることになる。
それなら利用実態はよくないが京都発着を維持しても……となるわけだ。
一応、JRもスーパーはくとの京都~姫路について、利用者を増やす努力はしている。
J-WESTチケットレスはかなり割安に特急の指定席が利用できる。
(定期券と指定席特急券の併用は原則禁止だが、チケットレス特急券は問題ない)
これの対象区間の1つに 京都~姫路 がある。
主にスーパーはくと・はまかぜ だが、運行間隔が開いて使いにくいところに通勤特急「らくラクはりま」を差し込むことで利便性を高めている。
スーパーはくと の車両は智頭急行で新車に買い換える計画が進んでいる。
運行体系の見直しを行うチャンスだが、実際どうかはわからない。
京都発着を変える可能性も否定できないが、
やはり姫路発着にするぐらいじゃないと効果は薄くて、一応大阪発着というチョイスはあるけど、そしたら新大阪には入れないという欠点がある。
案外難しいもんだなと思った。
冒頭の話に戻るけど、とにかくこの不発弾処理は影響範囲が広い。
全く列車が来なくなるのは大阪~高槻だが、折り返し設備の問題もある。
新快速は主要な運行区間で運休、なので快速が最優等の普通列車となる。
でも、高槻~京都~滋賀県方面では快速というのは各停のことである。
さっきも書いたように新大阪でJR在来線への乗り換えは基本的にできない。
御堂筋線で梅田に行ってJRに乗り換えるとか、高槻方面なら南方から阪急とか。
あと忘れてはいけないのが、北陸方面からの特急は京都発着になること。
京都~新大阪は新幹線に迂回できるが、新大阪に着いたところでJR在来線はないから御堂筋線を使うしかない。かなり不便そう。
いずれにせよ思った通りに移動できないところが多いので、この時間帯に関西を移動される方は時間に余裕を持って動かなければならない。