今日、集英社の電子書籍サイト「週プレグラジャパ」で新刊の電子書籍を買った。
山崎はるか&田所あずさフォトブック~特装合本版~ (週プレグラジャパ)
これは最近、集英社が取り組んでいる「声優トモ写!」というシリーズの新作で、
プライベートでも仲良しの声優2人組にして、お互いに写真を撮らせるというもの。
写真集の著者は撮影した人なので、電子書籍ストアによっては相方の声優の名前が著者筆頭になってたりして不思議な感じがする。
基本的には集英社の電子書籍を扱うストアで買えるのだが、直販であるグラジャパで買うと追加ページが付いてくる。
これが思ったより多かった。
2人組で撮影しているということは、2人分の写真集が同時に出る。
そしてそれを合わせた合本版というのも出るが、単に2つ足したものではない。
表紙が別にあって、そして合本版の追加ページというのもある。
- 山崎はるかフォトブック 本編 60ページ(うち表紙1ページ)
- 山崎はるかフォトブック グラジャパ限定 6ページ
- 田所あずさフォトブック 本編 54ページ(うち表紙1ページ)
- 田所あずさフォトブック グラジャパ限定 6ページ
- 合本版限定 13ページ(うち表紙1ページ)
白紙は除いて数えたつもり。
他のストアで単独版を買った場合 1 または 3 のみ、合本版を買った場合は1+3+5のはず。
合本版の定価は単独版2冊分と同じである。
他のストアで単独版2冊をバラバラに買った場合は114ページに対し、直販で合本版を買うと139ページと2割ほど増える。
ただ、BOOK☆WALKERでキャンペーン合わせで買えば4割引ぐらいになることもあるので、
直販でこうして買うのは、新刊で特に思い入れがある場合に限られる。
他のストアで買うと統合管理できないのも不都合という考えもある。
とはいえ、追加ページは他の買い方では付いてこないものなので代えがたいものである。
というか合本版の追加ページの存在は今回初めて知った。
以前、声優のグラビアについてこんな話を紹介している。
伝統的に強いのが 主婦の友社(主婦の友インフォス) と 学研(イード) なんですよね。
ただ、この分野はグラビアについて実績のある他の出版社も興味があり、
KADOKAWAがアイドルのグラビア雑誌だった「My Girl」を気づいたら声優のグラビア雑誌に作り替えてしまったりという出来事も紹介している。
集英社も興味があるようで、時々漫画雑誌で特集を組んだりしている。
さっきの「週プレグラジャパ」のサイトでは検索機能があって、
その検索項目の1つに「職業」というのがある。多いのは「グラドル」「モデル」「アイドル」と言ったところ。(kこの3つはくっきり境界が付く区分なのか?)
このあたりはグラビアの王道という印象はあるが、ついで「声優」というのがある。
だいぶ増えましたね。以前見たときは「レースクイーン」よりは少なかった覚えがあるが。
ともあれ、「声優」で絞り込んでみると、最近は「声優トモ写」シリーズが並んでいるが、
掘ってみると一番古いのが小宮有紗さんの写真集があって、2017年刊である。
この頃に紙の本で写真集「Majestic」が出ている。(電子書籍への登録は少し後)
おそらくこれが全てのスタートだったのかもしれない。
なお、小宮さんはもともと実写作品に出ていた俳優で、特に特撮作品への出演が多かったという。
アニメとも親和性が高く、ここを行き来しながら活躍する人は多い印象である。
その点では純然たる声優のグラビアとしてやったわけではないのかもしれない。
ただ、そこからラブライブ!サンシャイン!!の他の出演者に手を広げていることが見て取れる。
僕が感銘を受けて、グラジャパで初めて購入したのが伊藤美来さんの「追憶とモノローグ」という作品である。
実は伊藤さんはその少し前にPyxis(同事務所の豊田萌絵さんとのユニット)で集英社から「POP&CUTE!」という写真集を出している。
これは表紙が水着で、典型的なアイドルのグラビアのごとく肌を見せておけばよいという感じだった。
これ自体はBOOK☆WALKERで買って、集英社はこんなことやるのかと見てた。
こちらは打って変わっての内容で、こういう見せ方があるのかと。
これはグラジャパ限定ページも見逃せないなと、こっちで買ったことを覚えている。
ちなみに伊藤さんは今年になって紙の本で写真集を出したが、その発売元は小学館である。
集英社ではなかった。(それ以前にも主婦の友社から写真集を出しているのだが)
美人の写真集を出すのに理由がいるのか? という話はあるが、
やはりキャラクタを演じる人の姿というのが声優のグラビアをやる理由ではないかと思い、
もしかして? と思ったのが、週刊ヤングジャンプで連載されている漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」との関係である。
なんとなく最近の「声優トモ写」のラインナップを見ると、
どちらかがウマ娘に出演している場合が多い印象がある。
そこを意識しての人選ならば集英社がやる理由というのは大きいように思える。
というわけでこういうのもあるという話ですね。
集英社としては、雑誌や紙の写真集というところから少し離れて、
Web限定の写真集で、それも声優2人組で撮影し合うという、かなり独自な路線でこの分野を開拓しようとしているが、
ゆくゆくはこれをきっかけにしてより本格的な写真集も作れないかとか考えているのかも。
王道路線はすでに他社に押さえられてしまっているというのはあると思うんですが、
やはり漫画雑誌が背景にあるのは軽視できないポイントだと思っていて、
そこにはチャンスがあるんじゃないかな? と思うけど意外と難しいんかね。
今後も注目するべき新作は出るのではないかとみている。