死の組が発生しにくい仕組み

本日未明、サッカーワールドカップの組み合わせ抽選会が行われた。

【W杯組み合わせ一覧】森保ジャパンはスペイン、ドイツと同じ“死の組”/抽選会ライブ詳細 (日刊スポーツ)

日本はスペイン・ドイツとコスタリカまたはニュージーランド(大陸間プレーオフの勝者)同じグループEに配置された。

これは……と思ったファンも多いだろうな。


サッカーワールドカップといえばしばしば「死の組」というのが話題になってきた。

現在のワールドカップは32チームを8つのグループに分け総当たりで対決し、勝ち点の上位3チームが決勝トーナメントに出場できる。

優勝候補級のチームが同じグループに3人入るようなことがあれば、

決勝トーナメントに行く前に振り落とされるわけだが、そのようなグループが死の組である。


しかし2018年大会以降はFIFAランキングを元にポットというグループ分けを行って、

それからグループ分けを行うようにしたことで、このような問題は起きにくくなったという。

手順としては、まず出場チームを4つのポットに分ける。

ポット1は開催国のカタールとそれ以外でランキング上位7チーム、

ポット4は現時点で未定の3チームとランキング下位5チーム、

その間はランキング順にポット2・ポット3と割り振られる。

この結果、アジア勢ではポット1にカタール、ポット3にイラン・日本・韓国、ポット4にサウジアラビアと(勝てば)オーストラリアが入ることとなった。

次に8つのグループに各ポットから1チームずつ抽選で選ぶわけだが、

同一グループには同一地域のチームが入らないようにする。

ただしチーム数が多いヨーロッパに限っては2チームまで許容と。


この仕組みからアジア勢にはなかなか厳しいものがある。

ポット1はカタールが入る組み合わせが楽になりそうだが、アジア勢が同一グループに2チーム入ることはないので恩恵がない。

残るポット1は優勝候補しかいませんから、これらが1チーム入ることは避けられない。

ポット2も日本から見れば格上のチームが多い。

ポット4も未定のチームの中にはヨーロッパ勢(ウェールズ・スコットランド・ウクライナのいずれか)がいるので侮れない。


で、冒頭に書いたとおりの結果である。

グループEにはポット1・2のヨーロッパ勢が2チーム入ったんですね。

スペイン・ドイツがそれぞれ日本ともう1チームに勝てれば、スペイン・ドイツは勝ち点6以上、日本ともう1チームは勝ち点3以下、順当にスペイン・ドイツが決勝トーナメント進出である。

死の組なんて論じることもない堅い組み合わせであり、

順当に行けば日本のグループリーグ敗退であり、「日本の死」が約束された組である。


もちろん番狂わせがあるかもしれないので、そこはちゃんとやるでしょうが。

日本がスペインやドイツと戦うというのはなかなかないことなので、

そういう試合を見られること自体は楽しみという声はあった。

勝ち負けはともかく試合できることが名誉であるというのは1つでしょうね。


他のアジア勢の組み合わせを見る限り、勝ち上がれそうなところはなさそう。

ポット3かポット4に配置された時点で厳しいことは確かであり、

それでも配置の偏りでなんとかチャンスがないかとは願っただろうが。

なお、2018年大会でも同じ組み合わせ決定方式で、日本はポット4だったらしい。

そこでポーランド・セネガル・コロンビアと同組になったと。

それで最終的に日本はブーイングが飛ぶ中、警告点の差でグループ2位でアジア勢唯一の決勝トーナメント進出を果たしたという。

アジア勢のみちしるべかな


なお、2026年の北アメリカ開催からは出場チームが48に増えることが決まっている。

増加分の配分としてはアジア・アフリカという従来、チーム・人口に比して配分数が少ないところに手厚く配分される。

アジア枠は8チームとなり、日本にとってはワールドカップ出場でひやひやすることは減るんじゃないか。

これに伴いグループリーグのシステムも変わり、3チームでの総当たりの後、上位2チームが決勝トーナメント進出となるようだ。

上位16チームを決めるまでの試合数が 8×6=48試合 から 16×3+16=64試合となり、試合数が増えるから複数国開催も容認したというわけだね。

チーム単位で見ればグループリーグで1試合減り、決勝トーナメントが決勝まで1試合増えるということで、チームの負担は従来通りとなるという計算らしい。

決勝トーナメントへの進出はしやすくなるが、異なるグループの1位通過と2位通過が初戦で当たることを考えれば16強への進出自体は楽にはならないだろう。


今回の結果によらず2026年大会の地域別出場枠は変わらないわけだし、

そもそも出場枠拡大というのは、今までトップクラスの国際大会への参加機会が少なかったアジアやアフリカのチームに機会を与える意味もあるでしょうし。

今回、アジア勢全滅だから何か起きるわけではないと思うんですがね。

むしろ新しく出場機会が見えてくるチームのレベルアップに期待したいところだけど。

日本が世界サッカーで存在感が発揮できるようになったのも、ワールドカップの出場枠が32に増えて、アジア枠が3~4チームとなって以降のことですから。


組み合わせ決定方式から、今回は明確な死の組というのはなさそうだが、

日本チームの奮起次第では激しい争いになることもないとはいえないので、

そこを狙って行きたいというのはあるでしょう。

でも大方の見方は日本のグループリーグ敗退は約束されているということでしょう。

日本負けでtotoを買い込んで応援する人もいるんだろう。仕方ない。