奈良と和歌山で弁当を買う旅

連休後半は旅行ということで、東京駅から東海道新幹線に乗り込んだが、

制度上の繁忙期とはなんだったのかというほどのガラガラの車内だった。

繁忙期で各種の割引乗車券が停止されているのでEX-ICの意義は大きいのだが……

こんなにガラガラの新幹線は覚えがないなとB席にドンと腰掛けて京都まで。


さて、今回は連休前半に千葉でコンサートがあるので、出かけるなら後半だろうと。

これもいろいろ考えたのだが、やはり国立国際美術館の友の会会員ですので、

大阪の国立国際美術館と京都国立近代美術館の両館の企画展は何らかの形で行きたいのはあった。

博物館という点では奈良国立博物館もターゲットだった。

さすがにそれだけでは割は合わないので、そこから足を伸ばすならということでいくつか検討し、

山陰とか四国も考えたが、和歌山県の白浜へ向かうことにした。

交通の便は悪いが、往路さえどうにかすれば、空港があって飛行機で東京までひとっ飛びですから。

日本航空の株主で売るに売れない株主優待券を使うという意義もあった。


ところが知っての通り、大阪府・京都府・兵庫県では新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出て、

大阪・京都の国立美術館は一時休館となってしまった。これゆえに目的地から外れることに。

もともと大阪・京都ともに美術館と乗換程度のつもりだったが、まぁ事情は理解できるので。

それで残ったのは奈良と白浜、ただ、ここは特に問題なさそうなので、

当初3泊4日で計画して、計画にミスがあってリカバリーするために4泊5日に延長したが、

目的地が減ったことを受けて2泊3日に短縮すると、多少慌ただしいがなんとかなると計画変更したのだった。

当初の3泊4日がかなりカツカツだったので、この時点で親元に厄介になる案はなかった。

4泊5日に延びたときに頭によぎったが、結果的には当初構想よりも短縮されたので完全に消えた。


新幹線で乗り物酔いし(マスクを常時付けていたのもあってなおさらきつかった)、

気晴らしに京都駅付近を散歩していたが、飲食店や土産物店などすっぱり休業している店が多かった。

日常のニーズも乏しいんだろうし、協力金をもらって閉めた方がよいという判断だろうか。

京都駅から近鉄電車に乗って西大寺駅へ。ならファミリーで弁当を買って平城宮跡へ。

入口がバリケードで閉じられてるように見えたが、平城宮跡資料館の駐車場を閉鎖していただけで、

歩行者は普通に公園に入れるようだった。奈良文化財研究所の展示施設が軒並み休みになってるようだ。

平城宮跡歴史公園自体はレクリエーションの場として活用されているようだった。いい陽気である。

弁当を食べつつ、公園内を散策していた。ゆっくり散策するのは久しぶり。

(もともと京都で昼過ぎまで滞在になると思ってたら、前倒しになったのでやってきた事情もある)


奈良公園に近づいて気づいたのだが、奈良県・奈良市の各種施設は休みのところが多いようだ。

そんな中で奈良国立博物館はやってるのか? と確認すると、これは確かにやっている。

このあたり国と県・市で考えが違うのかと思いながら歩いていたが、

よくよく考えてみると奈良文化財研究所も奈良国立博物館も同じ国立文化財機構である。

かたや県・市と同じく展示施設を閉鎖して、かたや通常営業というのは変な気がしたが、

博物館は共催者もいる中で決行という決断を強いられたのかも知れない。


あらかじめ予約していた時間になって「聖徳太子と法隆寺」展を観覧。

主な展示物は法隆寺と東京国立博物館(法隆寺献納宝物)ということで、斑鳩と東京から奈良に集めて展示するわけですね。

というわけなんだが、実は展示を見ていて「○番は東京会場のみ展示」みたいな注釈が書かれていて、

え? と思ったら7月から東京国立博物館に来るんですね。あ、そうだったんだって。

まぁ東京ではこの混雑では済まないだろうし、それはそれでいいですけど。


そこから慌ただしいのが、和歌山へ移動するということである。

もともとは大阪に寄り道する前提だったから、奈良で1泊してゆっくり移動する前提だったのだが、

そこを切り詰めることでスケジュールを帳尻合わせしたので、あらかじめ少し動いておく必要があった。

和歌山市駅で降りて、ホテルまでの間にあるファミリーレストランで弁当をテイクアウト、

営業時間的には店内飲食も可能ではあるが、それはやめておこうという判断である。

昨年秋はそこまで神経質には考えなかったが、残存するリスクとしては比較的大きいだろうと。

なんやかんや言っても、飲食店では食べながらしゃべるひとはいますから。(もちろん程度はいろいろ)


旅行をする理由もいろいろで、今回は博物館などで見聞を深めるというところが大きく、

そういう目的の一人旅であればさしたることはないだろうという考えだが、

移動中にちょっと気になるニュースを見た。

「東京飲めないから来た」観光地に人出増の理由? (Yahoo!ニュース)

藤沢市の江の島が賑わっている理由の1つとして、飲食店の酒類提供についてとやかく言われないからという指摘である。

東京都はもちろん、隣接地域では概ね飲食店での酒類提供の自粛が呼びかけられている。

(制度上の違いはあるので、酒類を提供する飲食店の休業命令まで踏み込めるのは東京都域だけだが)

ただ、そこから多少離れた藤沢市はこの対象ではないため、酒を求めてここまで来ている人が多いと。

そんなことあるか? と思ったが「ランチの時間も多くの客がアルコールを飲んでいました」というのを信じればそうかもしれない。

さすがに東京・川崎・横浜に対して藤沢というのはいささか近い感じはするが、

静岡県・山梨県方面への高速道路がひどく混んでいるという話の一因には酒を求めてというのもあるのか。

そう考えると全国的に飲食店は要警戒なんですかね。近畿圏はもともと警戒度は高いと思ってたが。