昨日、ゆうパック・ゆうパケットの運賃変更について調べるため日本郵便のWebサイトを見てたら、こんなのを発見。
最近流行の仕分け専門の郵便局で、松原市に新設された物流施設に入居する形である。
名前こそ「大阪中部」なのだが、奈良県・和歌山県の郵便・荷物の区分を中心に行い、
それとともに大阪府内の通常郵便物の区分も行うという形だそう。
昔から奈良中央郵便局の立地があまりよくないという話は言われていた。
奈良市が奈良県の北端に近い上、西名阪自動車道の郡山ICからも距離がある。
昔は鉄道輸送に便利なところに輸送の中心となる郵便局を置いてきたが、
各地で段階的に高速道路が便利な郵便局に移管されてきた。
ただ、奈良県はそうならないまま今日まで来ていた。
そんな中で松原に新設される郵便局に移管されるに至ったと。
確かに松原というのは奈良県にとってはいい立地である。
松原JCTは西名阪自動車道・阪和自動車道・近畿自動車道が交差する。
西名阪は言うまでもないが、阪和道に接続する南阪奈道路は橿原をはじめとする中南部の都市との往来に便利で、
近畿道・阪神高速東大阪線を経て第二阪奈道路を使えば、生駒や奈良との往来に使える。
このため県外各所に高速道路をフル活用して輸送できるメリットはある。
和歌山県にとっては単純に和歌山から遠くなっただけという感じはあるが、
そもそも和歌山県は県外との輸送はほとんどが大阪府経由なので、その点では無駄がない。
大阪府にとっては新大阪郵便局(此花区)との分業で対応することになり、
どういう輸送形態になるのかわからないが、仮に両局間での輸送がある場合、
阪神高速大和川線・湾岸線を使うとスムーズな移動が可能である。
もともと地域区分局といえば都道府県に1~数箇所という体制だったが、
最近は複数府県を担当するものや、複雑な分業を行うものが増えている。
- 岩手郵便局(北上市・2017年開局)が岩手県・秋田県を担当
- 京都郵便局(城陽市・2018年開局)が京都府・滋賀県を担当
- 岡山郵便局(総社市・2017年開局)が岡山県と広島県東部を担当
- 愛知郵便局(名古屋市中村区・2025年開局)が愛知県の東三河以外と岐阜県の普通郵便・ゆうメールを担当
- ゆうパックや特殊扱いの郵便は従来通り名古屋神宮郵便局と岐阜中央郵便局で対応
このほかにもゆうパックだけ特殊な体制で対応している地域はいろいろあるよう。
ちなみに佐賀県は久留米東郵便局の担当だが、これは昔からだそう。
久留米東郵便局がトラック輸送のために作られた郵便局という背景もある。
今回の大阪中部郵便局は隣接府県の業務を集約する点では前3つの例に似ているが、
普通郵便・ゆうメールだけ別分けして対応するという点では愛知郵便局の例に似ている。
他にも似ている点はあって、それは他社所有の物流施設に入居しているという点である。
新設される大規模郵便局は郵便局とはいうが窓口もなく倉庫同然の施設だが、
建物自体が郵便局ならば〒マークが付いていて遠目にも郵便局とわかる。
ところが愛知郵便局は建物自体は他社所有で、おそらく〒マークもないはず。
ここは愛知郵便局という名前がつく以前から、名古屋神宮郵便局中村分室という拠点だったが、
このような分室という名目で他社施設内で業務を行っている例は各地であるよう。
背景の1つには郵便物の物量が減ってることはあるんでしょうけどね。
一方で郵便とサイズ面で似ている小型荷物は伸ばしていきたい分野である。
既存の大型郵便局ではサイズ的に入り切らない機器もあるのだろう。
名古屋神宮郵便局・新大阪郵便局は普通郵便などの移管後はゆうパックを中心に扱うことになるが、
ゆうパックもそれはそれで伸びている分野ですからね。
しかし、窓口がない郵便局というのも新しい概念だったけど、
地域の集配を担当しない郵便局であれば、窓口に行く理由はないのはそうだろう。
窓口がないのだから、他社所有の物流基地に入っていても関係ないのはそうだろうけど。
ただ、それはなかなか郵便局というイメージとは違うよなとは思う。
もっとも、郵便事業(株)の時代には支店って言ってたんですけどね。
窓口部門がなければ「郵便事業(株)名古屋神宮支店」のような名前しかなかったから郵便局とは呼ばなかった。
もっとも、あれはあれで郵便局と支店が併設されていることの複雑さもあったので、
合併後にすべての事業所を郵便局と呼ぶようになったのは妥当なんですけどね。