先日こんな話も書きましたが。
アーモンドアイについて言えば、天皇賞(秋)というのはこの秋もっとも走りたかったレースだったはずで、(略)
次のレースについて、日本国内ならジャパンカップか有馬記念という話ではあるけど、勝つのは難しいのではという指摘はあり、
すると予備登録している香港カップ(去年に出走予定だったが、直前に体調を崩して出走しなかった)がよいのか?
でも、香港渡航にも課題はあるわけで、さてどれを取るかと。難題だと思いますね。
(星8つのゼッケン)
結果的にはジャパンカップに出走して、それをもって引退するということが発表された。
【次走】アーモンドアイはジャパンCでラストラン 三冠馬3頭が競演へ (netkeiba.com)
フラグは立ってましたよね。
天皇賞(秋)優勝後に、レース後も調子がよいというコメントがあったり、
最近はルメール騎手が騎乗しているサートゥルナーリアに、ジャパンカップでは池添騎手が騎乗するとのことで、
じゃあ、ルメール騎手はなんか他にアテがあるのか? となれば、真っ先に思い浮かぶのがアーモンドアイだったり。
間隔を詰めると力が発揮できないのでは? という心配はあったのかもしれないけど、
調子もよさそうだし、これならいけるということでジャパンカップ出走ということになったのだろう。
それにしてもすごい顔ぶれになった。
【ジャパンC想定】アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトなどGI馬9頭含む15頭 (netkeiba.com)
登録締め切りはレース2週間前である次の日曜なので、増えることがないとも言えないが、だいたいこうなのだろう。
15頭のうち、9頭がG1優勝馬、1頭を除き重賞レースでの優勝実績があり、
登録予定馬のG1勝数を合計すると22勝という(この数字に何の意味があるかはともかく)すごいことになっている。
こんなんで勝ち目があるのかよ。って話ではあるけど、思惑はそれぞれ違うかもしれないが、勝算はあるんだと思う。
まず、なにより注目されるのが三冠馬3頭ということで、
アーモンドアイ(2018年牝馬三冠)・コントレイル(本年クラシック三冠)・デアリングタクト(本年牝馬三冠)である。
このジャパンカップのコースというのは、日本ダービー あるいは オークス の舞台と同じ。
三冠馬ということはダービーかオークスを勝ってるわけですから、きっとよい走りができるコースである。
実際、アーモンドアイ は牝馬三冠達成後にジャパンカップに出走し優勝している。
そういう観点では、この3頭以外に2016年のダービー優勝馬、マカヒキも出走予定だという。
(なんで4年前のダービー馬がまだ現役してるんだよというツッコミはともかく)
あと、惜しかった馬というのもいて、それが キセキ と カレンブーケドール の2頭。
キセキは2017年の菊花賞優勝馬、その翌年に挑戦したジャパンカップでは2着だった。
カレンブーケドールは登録予定馬で唯一の重賞勝ち実績なしの馬だけど、注目度は高い。
なぜならば昨年のオークス2着馬であり、昨年のジャパンカップ2着馬だからである。
「カレンブーケドールは2着固定で買いたい」という謎の信頼感を寄せるファンもいるようだ。
他の注目馬というと、昨年の香港ヴァーズ優勝馬である グローリーヴェイズ もそうかね。
香港ヴァーズは2400mなので距離はジャパンカップと同じ。
ジャパンカップの方が相手は手強いが、10月に行われた京都大賞典(GII)でも優勝しているから、チャンスはあるはず。
他に昨年の菊花賞優勝馬、ワールドプレミアが1年近くの休養明けでの出走予定だったり。
信頼度はともかく、注目馬はたくさんいるという感じか。
それにしてもどうしてこんなにメンバーが集中してしまったのか。
ここまで出てきた馬で早い段階で出走を表明したのが デアリングタクト と カレンブーケドール だったはず。
デアリングタクト は秋華賞の次はジャパンカップかなということを言っていた覚えがあって、
その理由として言われているのが、ジャパンカップは3歳牝馬に有利らしいから。
4歳以上牡馬が負担重量57kgで出走のところ、3歳11月に2200m以上のレースに出走するときは2kg軽減、
さらに牝馬で2kg軽減ですから、合計で53kgという負担重量で出走できる。
アーモンドアイは3歳で出走したジャパンカップでレコードタイムで優勝したが、現在も芝2400mのワールドレコードである。
ということでルール通りの負担重量なのだが、実力のある3歳牝馬にとっては相当有利だと言われている。
コントレイルは菊花賞で優勝したが、
初めての3000mのレースでは思ったより消耗したということで、次走は慎重に検討ということだった。
ただ、そこからの回復は思ったより早かったらしく、ジャパンカップで行こうということになったようだ。
デアリングタクトとの三冠馬対決をオーナーも望んだのかどうかは知らないけど、
ダービーで勝ってる舞台で、同世代の牡馬以外と走るというのは、よい機会だと考えたんだろう。
それでアーモンドアイだけど、去年は天皇賞(秋)優勝後、疲労を考えて、少し間隔が空く香港カップに遠征する予定だった。
実際は直前に体調不良で見送りとなり、有馬記念に出走するもうまくいかず9着に終わったのですが。
今年も ジャパンカップ と 香港カップ の両にらみだと言われていて、それは最初に書いた通り。
でも、今年は天皇賞(秋)の後も調子がいいので、それならジャパンカップでとなったんでしょう。
それは香港遠征にはいくつか課題があるので、都合がつくなら日本国内でという思いもあったんだろうし、
これが引退レースになるのなら、日本のファンの前で走らせてあげたいというファンサービスでもあったのかもしれない。
例年なら香港遠征する馬と分散するという話はあるけど、どうでしょうね?
案外、香港遠征に問題が無くてもこんなメンバー構成だったかもしれない。勝算あってのジャパンカップ挑戦だと思うので。
1着賞金3億円というのもすごいけど、2着賞金も1.2億円と他のG1レースの優勝賞金と遜色ない。
そう考えるとおいしいレースですよね。優勝の栄誉は(同着でない限り)1頭だけに与えられるけど、
1着賞金が高ければ、その下の賞金も高いし、6~10着に支払われる出走奨励金(これも賞金みたいなもの)も高いですから。
去年はジャパンカップに外国馬の出走なしということで「国際色豊かなのは騎手ばかり」なんていわれたもの。
(騎手の国際色が豊かなのは、秋の大レースが続く時期に、外国で実績のある騎手が短期免許で日本に来て騎乗していたから)
今年は外国馬は来るのか? と心配されたものだが、フランスから ウェイトゥパリス がやってくることになった。
本年のサンクルー大賞優勝馬だが、これはこの馬が指定外国競走優勝馬の報奨金の対象であることを表している。
1着取れば300万US$の報奨金が出るから、ジャパンカップの優勝賞金と合わせて6億円以上を得るチャンスがある。
2着で120万US$、3着で75万US$だが、ジャパンカップについてはそれ以下でも20万US$の報奨金が出る。
なので、例え着外になっても、約2000万円の報奨金は得られるということで、これが来日の決め手だったのかもしれない。
ちなみに20万US$というのはサンクルー大賞の優勝賞金よりも高いらしい。ラッキーでしたね。
しかし、ここで日本への遠征は大変である。
馬はよいが、厩舎スタッフは日本滞在にあたって2週間の隔離が必要ということで、すでに日本に来て隔離生活を送ってるらしい。
無事に隔離期間を終えられたら、飛行機でやってきた馬を迎えに行き、レースに備えることになる。
この馬はジャパンカップが引退レースとなる。
異国の地での引退レースになるが、ファンの前で引退レースに臨めるのは日本遠征だからこそか。
日本馬はすごい手強いのが集まってしまったけど、なにか爪痕を残せるといいですね。
さっきも書いたけど、この時期は例年ならば香港遠征という話もいろいろ聞こえる時期ではあって、
今年もすでに3頭が香港遠征の予定だそう。(香港スプリントで1頭、香港カップで2頭)
ただ、厩舎スタッフの入国・帰国時の隔離の有無や、騎手の確保など未定なところも多いようだ。
日本・中国はビジネス客の往来についての協定がまだ確定していない。(今月中に協定を締結する予定らしいが)
それでも香港遠征したいという馬はいるのは確かだが、日本でよきレースがあればそれでという決断をした馬もいると思う。
来週末のマイルチャンピオンシップも豪華メンバーと言われているけど、
これこそ例年ならば香港遠征を選んだであろう馬が集まってしまったという感じである。大変だね。