オリンピックで1大会限りの復活を果たした野球、
決勝戦は 日本 vs アメリカ になるみたいですね。
このオリンピックではアメリカのプロ野球選手も参加している。
ただ、メジャーリーグの選手はいなくて、マイナーリーグの選手が主体みたいですね。
そんなアメリカの選手がオリンピックで使っているボールを気に入ったという話がニュースに出ていた。
「野球人生で最高のボール」「SSKの方がずっと好き」粘着物質問題に揺れた米国代表は“日本製ボール”にぞっこん【東京五輪】 (Yahoo!ニュース)
オリンピックでは日本のSSK製のボールが使われているそう。
日本のプロ野球だと ミズノ製のボールに使われてるし、これまでのオリンピックでも(開催地によらず)そうだったらしい。
SSK製のボールを気に入ったというだけなら、それはただの感想だと思うのだが、
現在、アメリカのプロ野球では「粘着物質問題」というのが起きていて、それと関連してのことらしい。
ということで調べてみたら、こういうことらしい。
大リーグ 粘着性物質つける不正投球問題 ダルビッシュが言及 (NHK)
アメリカで使われているローリングス製のボールは日本で使われているボールより滑りやすく、
日本からアメリカに渡った投手はこれに苦しむことがしばしばあったらしい。
じゃあ、アメリカの野球選手はどうしているのかというと、実は規定外の「粘着物質」を使っていたという。
このことはルール違反ではあるものの長年黙認されてきた公然の事実だったという。
ところが最近ではより強力な粘着物質が使われ、これがボールの回転数などに顕著な影響を与えているという疑惑が出て、
これはよくないと今年6月以降、粘着物質の取り締まり強化に出たということだが、
なにしろ今まで黙認されていたことだけに大変な戸惑いが起きているという。そういう話らしい。
ところで投手はボールを投げる前に白い粉を付けている姿を見るが、
あれはロジンバックというものを使っていて、中には炭酸マグネシウムと松ヤニの混合物が入っている。
炭酸マグネシウムは手汗を吸い取り、松ヤニは粘着性を持ち、あわせてすべり止めとして機能する。
投手は主催者が用意したロジンバックを適宜利用することができる。
ちなみに日本で用意されたロジンバックも評判がよかったらしい。
現在ヤクルトで抑えを務めるスコット・マクガフはボールだけでなく、日本製のロジンを気に入っているようだ。アメリカ製は非常に硬さがあるようで、「日本のはちょっと湿っていて少しつけるだけでも、ボールをずっとしっかり握ることができるんだ」と語る。
これ以外のものをすべり止め目的で使うことが問題なわけですね。
アメリカで長年規定外で使われてきた粘着物質としては下記のようなものがあるらしい。
使われている禁止物質は松やにのほか日焼け止めのクリームや整髪料などさまざまで、ピッチャーは登板前にあらかじめグローブの内側や首の裏、手首などにこうした物質を塗り付け、それをボールに付けていたとされています。
ただ、近年「粘着物質問題」が顕著になってきたのは、より強力な「スパイダータック」などが使われることになったからというのもあるらしい。
このスパイダータックはもともとアトラスストーンという巨石を持ち上げる競技のために作られたものらしい。
野球で使うことは想定していないのだが、投手が使ったとすると回転数など顕著に上がることは実験的に確認されているようだ。
このことからアメリカでは粘着物質の取り締まり強化に動いたとされている。
強力な粘着物質を使うことは問題という考えはあったとしても、
ボールが滑りやすいのを打開するために粘着物質を使うことは長年黙認されてきたはずで、
もし粘着物質の取り締まりを強化するならば、それはボールが滑りやすいという問題を解決する必要があるのではないか。
こういう背景があっての、SSK製ボールを絶賛する感想が出てきたと言う話らしい。
そう考えるとけっこう深い問題なわけですね。
さっきも書いたけど、国際大会では長年ミズノ製のボールが使われていて、最近はSSK製だが、
どっちも日本メーカーではあって、これが国際標準として受け入れられているということである。
とはいえ、どこでもそうだと思うけど、やっぱり地元メーカーの製品を優先して使うわけだよね。
それがアメリカではローリングス社なわけですけど、これだけ言われて改善する気配はないという。
今までそれはそういうものだとして許されてきてたが、「粘着物質問題」で追い込まれるのかどうか。
根本的には「粘着物質」が問題なのではなく「滑るボール」が問題だという主張が多いんですよね。