新型肺炎がいろいろ騒動を起こしているところだが、ちょっと辛いなと思ったのがこの話。
東京マラソン一般参加者枠取りやめ 参加料は返金応ぜず (朝日新聞デジタル)
来月開催の東京マラソンは予定通り開催されるが、エリート選手のみが参加し、一般ランナーの参加は取りやめとなった。
エリート選手はオリンピックの選考も兼ねていることもあって、これを欠くと影響が大きいのでなんとしても開催したい。
しかし、一般ランナーが多く参加すると、参加者も観客も密集してよくないという判断だったようだ。
もっとも野外の競技でそんなにリスクがあるかというのももっともな指摘だが。
東京マラソン一般参加の中止、感染拡大防止に有効なのか (朝日新聞デジタル)
意味があるかないかは知らないが、対策したからエリート選手の大会は予定通りやらせろということかもしれない。
今のところ国内外からのエリート選手で参加取りやめの連絡は入っていないようである。
さて、このような場合、参加料は返還されないようである。
東京都としては東京マラソン財団の判断だと言っているので、表向きは行政からの指示というわけでもない。
エリート選手のために一般ランナーを犠牲にしたとすれば、それは東京マラソン財団の都合では? と思う。
ただ、一方で一般参加者全員の参加料を返還すると、今後の東京マラソンの存続にも関わる事態で、
どうしても返金できないと突き放すしかないんじゃないかという話もある。
自然災害だと返金されるとあるが、これは保険で補填できるからだろうな。
今回の参加取りやめについて、次のような救済策がとられるようである。
今回限りの措置として、翌年の東京マラソン2021に出走することを可能とします。
東京マラソン2021にエントリーする場合には、別途参加料の入金が必要となります。
東京マラソン2020の参加料及びチャリティ寄付金は返金いたしません(募集要項のエントリー規約に基づきます)。
東京マラソン2020シグネチャーTシャツ購入者には、2020大会終了後Tシャツを発送いたします。
ご存じの方もおられると思うが、東京マラソンの一般ランナーは大変な競争率の抽選をくぐり抜ける必要がある。
そのことを物語るのが、この文章内にある「チャリティ寄付金」という文言である。
財団指定の団体のいずれかに10万円以上の寄付をすると先着順で参加できる「チャリティランナー」という制度があるんだそうだ。
多額の寄付をしてまで東京マラソンで走りたいという背景は、苛烈な抽選を回避出来ることの価値がそれほど高いということである。
そのような事情もあるので、今回参加予定だった人は来年の大会に、参加料は改めて払いさえすれば参加できるようにするという。
参加料をまた払わせるのかよというのは腑に落ちないところだが。
しかし、これはまた困った話でもあって、それは来年の一般ランナーの応募が大変な競争率になるだろうということ。
今回参加を取りやめた人は無条件で参加できる。すると残された参加枠は少なくなってしまう。
このような事情があっても、安全上の問題もあるだろうから、参加枠を増やすこともむずかしいだろう。
そう考えると、今年はダメだったけど来年こそはと狙っていた人にとっては絶望的な話である。
おそらく、この理解は正しいんじゃないかと思う。
その問題を解決できるとすれば、1年に東京マラソンを2度行うしかない。
ただ、市民ランナーが走るマラソンは交通規制の時間が長くなったり、スタッフも多く必要になるという事情もある。
もともと年1回やるのが精一杯の大会を急に2度やるわけにもいかない。
とはいえ、このままでは禍根を残しそうだなとは思う。
どこかに救いがあればいいんだけど、エリート選手を別とすれば、どの立場に立っても救いがないなと思う。