ちょっと前の話だけど、3月25日から28日にかけて天皇皇后両陛下が伊勢神宮へのご参拝のために伊勢市を訪れられたとき、
ニュースには しまかぜ から降りる両陛下の姿が写っていた。
両陛下、式年遷宮後の伊勢神宮へ-近鉄「しまかぜ」に乗って (伊勢志摩経済新聞)
やっぱり しまかぜ なのか、とこのときは納得していたのだが、後で調べてみると思った以上に大事だったようだ。
近鉄は皇室関係の利用もそれなりにあって、それに応じて貸切列車を走らせることもしばしば。
2010年、平城遷都1300年祭に合わせて天皇皇后両陛下が奈良県を訪問されたとき、
アーバンライナーを貸し切ってそれで移動されていたようで、ニュースの写真にも写っていたのを覚えている。
デラックスシートのあるアーバンライナーを使っていただくことが、当時の近鉄にとってできる限りのことだったのだろう。
その後、しまかぜ がデビューして、デラックスシートの上を行く車両が導入されたわけだが、
しかし、しまかぜ は予備車がない。毎週水曜日を運休にしているぐらいだ。
そんな車両を貸し切ることなんてできないよなぁ、とおぼろげに思っていた。
そんな中、しまかぜから降りられる両陛下の姿を見て、ちょっと驚いたのだった。
後で調べてわかったんだけど、3月24日~28日の5日間は名古屋発着の しまかぜ は伊勢志摩ライナーに振り替えて運行されたようだ。
そういやそんな掲示あったなぁ。あれは両陛下の伊勢訪問のための振替だったらしい。
てっきり点検のためかと思ってたんだけど、なるほどなぁ。
近鉄特急のフラッグシップですから、ぜひともということだったのだろう。
それにしても貸切列車のために定期列車に手を入れるというのもなかなか大胆なことだ。
もっとも しまかぜ には増備計画があり、あと1編成導入されることが決まっている。
それを利用して京都発着の しまかぜ を運行することが予定されているが、1編成増えればVIP対応にも活躍しそうだ。
現状、水曜日の運休日なら定期列車に手を入れずに貸切する余地はあるのだが、それ以上のことはできない。
1編成増えれば、水曜の運休はなくなるだろう。その上で、京都発着便を特定日に走らせてみたり、貸切列車で使ってみたり。
今回のように入念な準備が必要で、1週間にわたって車両を占有することになっても、なんとか融通が付きそうだ。
なにより、将来的に長期間の点検が必要になったときも京都発着便を犠牲にすれば、大阪発着・名古屋発着は普段通り運転ができる。
非常に高価なしまかぜをもう1編成買うというのは、今後の展開を考えるとなかなかよい買い物なのだ。
また皇室関係で しまかぜ が使われる日が来るのかは知らないけど、
そのときには定期列車に手を付けずにできるようになってるんじゃないかなぁ。
大胆なのは近鉄だけでなく伊勢神宮もそうで、今回の両陛下のご参拝に合わせて一般の参拝を一時停止していたようだ。
そういやこれも近鉄の駅に貼られてたなぁ。そういうことだったのか。
事情を知らないとなんのこっちゃと思う掲示だけど、事情はこの通りである。