写真撮影コーナーがある

今日、東京に行く用事があって、メインの用事は夕方からで、あと秋葉原で買い物をすることは決まっていた。

珍しくも電子部品店でもなければ買えないようなものを買う必要があったのだ。

朝から出かける気満々だったのだが、これだけの用事だと時間余りそうだなぁと思った。

そこでそういや東博で特別展やってるけどまだ見てないなと思って調べると、あと2週間であることに気づいた。

こりゃ今日行かないと行かずじまいになってしまうな、ということで先に上野公園に行くことにしたのだった。


その特別展というのが「仁和寺と御室派のみほとけ ―天平と真言密教の名宝―」 ですね。

人気のようで、入場待ちの列が少し出てたし、展示室内も混み合っていた。

みどころはいろいろあるのだが、その中ですごいなと思ったのが 写真撮影コーナー だ。

東博の特別展ではだいたい写真撮影コーナーが用意されている。

基本的に撮影NGなんだけど、一部OKになっているコーナーがあると。

レプリカと一緒に撮影できるとかその程度なんだけど、今回はずいぶん本格的だった。


というのも、仁和寺の観音堂を再現した展示が写真撮影コーナーになっていたから。

1089ブログ/仁和寺の観音堂内部を再現! (東京国立博物館)

背景などはレプリカ(でも壁画は高精細写真で再現されている)だが、仏像33体は現物を全部持ってきてるってんだからすごい。

こういうことができる背景としては現在、仁和寺では観音堂の修理をやっているということがある。だから東京まで持って来られたと。

とはいえ、修理が終わったとしても仁和寺ではまず見られない。なぜならば観音堂は僧侶の修行道場だからだ。

すなわちこの33体の仏像を見られるだけでもレアなのに、空間まで再現した上に、それを写真撮影可にするという、

いつもの写真撮影コーナーのことを思えば大盤振る舞いだ。見るだけでも圧倒だが、カメラ好きなひとはパシャパシャと熱心に撮影していた。


ところで、東博でも常設展ではほとんどの展示物が撮影できる。

国立博物館も国立美術館も所蔵品は全て撮影可なんだよね。

寄託品はできるのとできないのがあり、借り物は撮影不可が多いかも知れない。撮影不可なら展示物ごとにマーキングしてある。

ただ、それは所蔵品が大半を占める常設展だからこそで、特別展では基本的に撮影不可になっている。

東博ではそれでも記念に写真を撮りたい人もいるのでは? と考えているのか、毎度何らかの形で写真撮影コーナーを用意していると。

とはいえ、目玉の展示物を撮影可にするということはなかなか難しい。

「春日大社 千年の至宝」(2017年1月~3月)のときの写真撮影コーナーは 万燈籠 の再現ってこんなのだった。

1089ブログ/【春日大社展】上野で春日詣 (東京国立博物館)

この記事の下の方にあるけど、それはそれでいいんだけど、この展覧会の特徴を表す写真じゃないよなぁって。


毎度苦心しつつも写真撮影コーナーを作ってるのはなんでかな? と思うんだけど、

写真を通じて展覧会の口コミが広がることに期待しているのかなと想像している。

SNSにアップロードしたり、家に持ち帰って話の種にしたり。

展示で写真撮影ができないと残るのはチケットぐらいのもの。

そこに1つでも展示で撮影できるところがあったら、こんな展示もあったんだよって話が出来る。

そういうことではないかなと。


僕は写真を撮るぐらいなら見ることに専念した方がよいと考えているので、写真撮らないけど、

写真撮影を禁止されていない限り、いろんなところで写真を撮る人がいる。

その意図もいろいろだろう。カメラ好きなのかもしれないし、記録写真なのかもしれないし、SNS用なのかもしれない。

そういう社会のニーズに期待に応えられる範囲で応えようというのがあの写真撮影コーナーなのかなと。

僕はちょっとどうかと思っているところはあるんだけど、それが社会のニーズだって言うのは認めざるを得ないので。

東博も可能な範囲でニーズに応えている。そういうことですね。