B4と言ってわかるとも限らない

会社の食堂で「年上の後輩でこれから就職活動するってやつがいて――」という話題が出てきた。

そこで「その人ってB4? M2?」って聞いたら、他の人に「B4とかM2ってなんだそりゃ」とツッコミが入った。

大学を出てても、この言い方を知らない人はいるのか。


このBlogでも当たり前のように書いているけど、

B4というのは学部4年、M2というのは大学院修士(博士前期)課程2年の意味。D1といえば博士後期課程1年の意味になる。

それぞれ、Bachelor(学士)、Master(修士)、Doctor(博士)、各コースで得られる学位の頭文字を学年の前に付けている。

大学では最終学年として、B4、M2、D3といくつか想定されるので、こういう質問をしたわけだ。


年上の後輩の話題を出した人は、学部卒でこの会社に就職している。

その彼に言わせればB4とかM2というのは「研究室に入った途端、急に使い出す言い方」との評だった。

18歳から大学にいる人に言わせればこうなのだから、実際そうなのだろう。

すなわち、大学で単に1年、2年と言えば、それは学部1年、2年であることは明らかで、

それをあえて言い分けるようなことをするのは、大学院生がいる研究室ぐらいですよと言っているわけだ。なるほどなぁ。


逆に僕なんて大学院にしかいなかったから、学部か修士か言い分けるのは必須だった。

ただ、よく考えてみると、大学院にいて出会う学部生というのは、

基本的には研究室にいるB4、そしてTAで実験を指導していたB3ぐらいのもの。

だから、自分たちはM1,M2というけど、逆にB1,B2というのを聞くことはなかったわけである。

学部生と区別するためなんですよと言っておきながら、肝心の学部1年、2年とはそうそう出会わないのが実情だったと。


大学出てるなら知ってるやろって思って使ったけど、一般的に使える言い方ではないことは確かなことである。

そもそも大学院とはなんぞやということを知らなければ、表している意味も分からないわけだから。

さすがに食堂で一緒に話してた人はそこら辺の事情はわかる人だったのだが、

それでも「4年生? 修士?」という聞き方の方がよかったみたいね。なるほどねぇ。