男が男を応援してもよい

週末に アイドルマスターSideM のライブをライブビューイングで見てきた。

アイドルマスターのことはこのBlogでもたびたび書いているけど(ex. 7年目のアイドルマスター)、その派生の1つだと。

その中でSideMは架空の男性アイドルを描いたゲームである。


僕もそんなに詳しいわけじゃないけど「うたの☆プリンスさまっ♪」というゲームの名前を聞いたことはある。

架空の男性アイドルを描いた話の先駆けとも言える作品らしく、2010年から始まったとのこと。

もともと女性向けのゲームだったから、ファンの大半は女性だと言われている。実際どんなもんか知らんけどね。

以後も男性アイドルを描いたゲーム・アニメ・漫画などはいくつも現れたが、やはりファンの大半は女性だと聞いている。

そんな中でアイドルマスターSideMはちょっと特異で、ファンの半分以上は女性だろうけど、男性ファンも多いんだと言われている。

男であるところの僕が注目したのも、全く不思議ではないのだ。


このようになったことにはアイドルマスターSideMの生い立ちが関係している。

もともとアイドルマスターは架空の女性アイドルを描いてきたゲームだった。

ただ、そんなゲームの中に登場する男性アイドルがいた。3人組のユニットでJupiterという。

Jupiter は作中でライバルとして描かれ、憎まれ役を買って出たような面もあったそうだが、実際には憎めないやつだったと聞いている。

僕はJupiterがライバルとして現れたゲームはやったことはなかったのだが、アニメでのJupiterの姿は見たことがある。

事務所の社長の陰謀に付き合わされたものの、最後にはもう散々だと他の事務所に移ったというところまで描かれていた。

そんな中でJupiterの将来を描きたいという考えもあったようである。

その試みの1つとして生まれたのがアイドルマスターSideMという新しいゲームだった。

事務所を移籍したJupiterと、同じ事務所で活躍する男性アイドル多数を描いたソーシャルゲームが生まれたのだった。


もともと架空の女性アイドルを描き、男性ファンの多かったアイドルマスター、

そこに突然、男性アイドルを描いたゲームが生まれたことのインパクトはけっこう大きかった。

Jupiterという存在があったにせよ、これが架空の男性アイドルを描いたゲームになるとは思いもよらなかったのだから。

最初にも書いたけど、これまで架空の男性アイドルを描いた作品に注目する男性はさほど多くなかった。

ただ、アイドルマスターはもともと男性ファンが多かったので、女性のみならず、男性からも注目を集めることとなった。

もともとJupiterのことは知ってたし、彼らとその仲間の物語に注目する人は少なくなかった。

その上で、新たに登場したアイドルたちが、いわゆるイケメンに限らず、非常に個性豊かだったので、この点でも広く注目を集めたのだった。

もちろん、もともとアイドルマスターに注目してなかった人でも、SideMで新たに注目した人も多く、こちらは主に女性なのかな?

これまでの男性アイドルを描いた作品とファン層が共通する部分はあるようだ。


僕はSideMのゲームをプレイしたことはないのだが、なんとなくSideMの動きには注目していた。

その中でももっとも気に掛けていたのは、キャラクタの声のことである。

ゲームができた当初は声のないソーシャルゲームだった。

ソーシャルゲームに留まる限りは声がなくてもよかったのだが、歌を歌うということで順次、キャラクタに声が付いていった。

ところが個性豊かなキャラクタが多かったもんだから、「このキャラクタに声をあてられる人がいるのか?」なんて疑念もあった。

特に言われていたのが小学生3人組の「もふもふえん」のこと。声変わりしきってないであろう幼い男の子を演じるのは誰なのかと。

さすがに女性が演じるのでは? という話もあったが、結果的には3人とも大人の男性が演じることになった。探せばいるもんだ。

そんな中で全アイドルの声が出そろって、2公演合わせればほぼ全員の声優が歌を披露するライブが行われるに至ったわけである。


もともとSideMのライブを見に行こうと考えていたわけではないのだが、

ライブビューイングで比較的簡単に見られるということになって、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうと気になったのである。

もしかして男が行ったら浮くのでは? と思ったのだが、上のような経緯があって男性のファンが多いことも知っていた。

気軽にいけるんだから、気軽に行けばいいんだよ、ってことでライブビューイングのチケットを買って、行ってきたわけである。

話には聞いていたが、すばらしいパフォーマンスを見られて満足である。

必ずしも演じる役者はキャラクタの姿とは一致しないけど、キャラクタがパフォーマンスをしているように見せるだけのものはあるのだ。


男性アイドルを描いた作品のファンで男性が多いのは珍しいと書いたが、

逆に女性アイドルを描いた作品で女性のファンが多いというのは、いくつかあることが知られている。

その1つが「ラブライブ!」である。ちょうどSideMのファンの男女比を逆にしたような感じじゃないのかね?

なぜこうなったのか? 諸説あるが、一説にはスクールアイドルをやってる女子生徒自身が主人公の物語だからという話がある。

自分たちの仲間が頑張っている物語だから――そういう思いがあるのだろう。

きっとSideMを応援する男たちにも同じようなことを思っている人は少なくないのだろうし、僕もそうなのかもしれない。


時々、このBlogでアニメ・ゲーム・漫画・小説などの話題を取り上げることがあるが、

なぜこれがおもしろいと思ったのか? ということもたまには書いたらいいんじゃないかと考えているのである。

共感を得られるかどうかは知らないけど、何か考えさせられることがあればなと思っているのだ。