切手の貼り合わせは厳しい

昨日、来年6月の郵便料金変更の話題を取り上げた(新郵便料金の怪)が、

新しい定形外料金の切手ってどうなるんだろうね?

と調べてみると、今の切手ラインナップの厳しさが見えてきた。


来年6月の郵便料金変更で新たに設定される規格外の定形外郵便・ゆうメールに対する切手は出ないと読んでいる。

なぜかというと、このサイズの郵便物はほとんどポストに投函できないはずだから。

そうなってくると郵便窓口に持参することになるので、あえて専用の切手を用意することはないだろうと。

規格内の定形外郵便の値下げ対応については、もともと1kg以下、2kg以下に対応する切手がないので、対応不要と。

だから新しく62円切手を出せば、それだけでOKと予想している。実際、どうなるかは知らないけど。


ふと気になって、既存の料金も新規の料金も切手の組み合わせ作るとどうなるか考えてみた。

現状、切手1枚で対応できるのははがき・定型と定形外の50g(120円)、100g(140円)、150g(205円)に限られる。

それ以外は切手2枚以上の組み合わせで対応となるが、調べてみると切手2枚の組み合わせで作れない料金がけっこうあることに気づいた。

比較的使用頻度が高いと考えられるものを列挙すると、

  • ゆうメール150g以下 180円=140+20+20 など
  • 定形外250g以下/ゆうパケット1cm以下 250円=120+120+10 など
  • ゆうパケット3cm以下 350円=205+140+5 など

ゆうメール150g以下って一番安いランクだけど、普通切手の組み合わせでは2枚に収まらないのだ。

ゆうパケット(ポスパケットを厚さ別の料金体系に改めたもの)はポスト投函できるのがウリだが、そのための切手の組み合わせは厳しい。

2cm以下の300円は280円+20円の2枚の組み合わせで対応できるが(といっても常備する機会の少ない切手だけど)、

1cm以下の250円、3cm以下の350円は2枚では対応できず、3枚以上になる。

まぁ250円は3枚の組み合わせになる代わり、120円切手と10円切手という比較的よく使われている切手を使うから、それはそれで便利な気もするが。


ただし、国際文通週間の切手を使えば、枚数が減らせるパターンも多い。

さっき書いた3例はいずれも国際文通週間の切手(★印)を使って2枚で作れる。

  • ゆうメール150g以下 180円=90★+90★
  • 定形外250g以下/ゆうパケット1cm以下 250円=120+130★ または 140+110★
  • ゆうパケット3cm以下 350円=280+70★

調べたらゆうメールのために90円切手を常備してる人はいるみたいね。

それでもどうしても2枚に収まらないのはほとんど重いものに限られるが、

軽くても対象外になるのが来年6月以降のゆうメール規格外150g以下の265円、140+120+5 とか 205+50+10 にならざるを得ない。

まぁこれを切手を貼って出そうという人はかなり限られるだろうけどね。ポストには入れられないだろうから。


かつては660円以下で10円単位の郵便料金は全て切手2枚以下、1660円以下で10円単位の郵便料金は切手3枚で用意できた。

切手はせいぜい3枚で足りる

よくこんな証明を書いたもんだな。

今は5円刻みを想定する必要があり、なおかつ切手の種類も減ってしまった。なかなか厳しいものだ。

特に普通切手だけ見ると50円から100円まで10円刻みの切手はないというのが痛い。

120円・140円はあるが、その次で10円刻みなのはかなり飛んで280円になってしまう。

国際文通週間の切手がなぜ役に立つかといえば、この料金帯で10円刻みの切手がもはや貴重になってしまったから。

以前はここの品揃えが非常によかった(10円~160円で歯抜けになるのは40円・60円・150円だけだった)ので、少ない枚数で表せたのだ。


そんな切手にこだわることないだろって話なんだけど、予想以上に厳しかった。

ただ、これに対する特効薬ってのもなくて、何円切手を増やせば便利になる、なんて話はなかなかない。

実用上は切手の枚数より、常備しやすい切手で済むかどうかの方が重要な気がするし、

そうなればどちらかというと料金体系の問題になってくる。それは無理な話か。特に52円・82円・92円はね。