シリアルNo.1のはんだ付けは辛い

製品開発に試作は欠かせないが、試作のやり方もよいのから悪いのまでいろいろある。

一番いいのは工場で実際の製品を作るのと同じように完成させて送ってもらうの。

工場にとっても量産の試験になっていいんでしょうけどね。なかなかそうもいかないもので……


今日、試作品のプリント基板が届いた。

これに部品を実装して、それで試作品を完成させろというのだ。

プリント基板だけ外で試作して、自分たちで好きにやれという話である。

大急ぎで試作するとこうなるそうで。


ここから2タイプのモジュールを作らないといけないのだが、

部品が多いのと少ないのがあって、僕は部品が少ない方を2枚完成させるということになった。

はんだ付けがうまい人に部品が多い方を担当してもらって、さほどではない人は部品の少ない方をやれと。

部品が少ない方はかなり少ないので、それだけ聞けば難易度が低い仕事に思えるが、これも十分大変なのだ。

なんでかというと、あまりに小さなチップ部品を付ける必要があるから。


ほとんどの部品が表面実装なのはともかくとして、チップ抵抗やコンデンサの小型化が進んでしまいましてね。

砂みたいなチップ部品を実装しないといけなくなってしまった。

この基板について言えば、さほど実装面積の制約は厳しくない気がするが、いろいろな事情で砂みたいな部品を採用していると。

工場だとクリームはんだを塗って、チップマウンターで載せて、リフローしてやるからさほど問題ではないのだろうが、

手ではんだ付けしろと言われるとこれはかなり大変なことだ。

部品数が少ないからなんとかなりそうだと思えたが、1個はんだ付けするのにどれだけ時間かかってんだという状態。

四苦八苦しながらなんとか1枚作り上げた。シリアルNo.1の試作品の出来上がりである。


工場で作ってくれればこんな苦労しなくて済むのに、と思うのだが、

工場で仕上げるというのは段取りとかもあって時間がかかる傾向にあるようだ。

なので大急ぎでやる場合は自分たちで完成させろという話になると。

大変なものはできるだけ工場で作ってもらって、比較的簡単なものはプリント基板だけ外で作って自分たちではんだ付けすると。

そういう工夫をすることでなんとかスケジュールに合わせたのが実情らしい。


シリアルNo.1が完成したら、次はシリアルNo.2である。

砂のような部品も少しは付けるのになれてきたようで……といっても大概ひどいのだが、シリアルNo.1に比べればましな仕上がりな気がする。

一応、シリアルNo.1の動作確認をしたところ、通常動作には問題ないようなのだけど、

正直あれこれと不安になる仕上がりで、こんなのクリティカルな用途で使ってくれるなよと思っているところだが……

大急ぎで作った分、数も少ないので、スケジュール的に優先度の高いところで使うということでしょうけど。