昨日、スーパーあずさ号を待ってたら、よく中央線特急でみる車両とは違うタイプの車両がやってきた。
やや年季の入った車両なのだが、車体の裾がかなり絞られている形状に目が行った。
塩尻から乗ったワイドビューしなの号、乗っていると少し気分が悪い。
車酔いのような気がした。気のせい? と思ったけど、普段電車に乗ってもそうは思わないぞ。
実は、スーパーあずさ号 も ワイドビューしなの号 も振り子式車両というのを使っている。
あずさ号の中で、振り子式車両を使うタイプを スーパーあずさ号 というらしい。
振り子式車両というのはカーブで車体を傾ける機能を持つ車両で、
カーブの通過速度を上げることができるので、山岳区間の特急列車で使われることがある。
中央本線が全体としてカーブが多いということで振り子式車両を採用しているのだろう。
停車駅数の差もあるが、スーパーあずさ号の所要時間はやや短くなっている。
ワイドビューしなの号は全列車が振り子式車両での運行になっている。
振り子式車両もいろいろだが、車両を振るということでうまく振らないと酔うのは事実だそう。
振り子式車両の活躍の歴史が長い列車として、大阪と新宮を結ぶくろしお号、岡山と出雲を結ぶやくも号だが、
なにしろ乗り物酔いになる乗客が多かったそうで、「げろしお」「はくも」なんていわれることもあるとか。
後に技術的な改良も進み、東海道新幹線のN700系が車体傾斜装置を導入して、
新幹線にしてはカーブの多い東海道新幹線での所要時間短縮に貢献したなんて話もある。
振り子式車両もどれだけ傾けるかによるけど、一般的にコストがかさむ。
東海道新幹線のN700系はわずか1度傾けるだけだからさほど高コストじゃないんだろうけど、
5度とか傾けるとなるとやっぱり技術的にも難しいそうで、コストがかさむ。
そんな事情もあってか、くろしお号は車両置き換えにあたって、振り子式ではない車両を導入した。
多少の所要時間増加は生じたものの、運用コストの削減効果はかなり大きいのだろう。
スーパーあずさ号は車両置き換えが予定されていて、一応は振り子式車両で置き換えられるのだが、
運用コストを考慮して傾斜角を1.5度に抑えて、低コストで現状維持ができる道を探っているらしい。
振り子式車両はカーブの多い路線の特急列車にとっては救世主のような存在だったのだろうが、
くろしお号の置き換えのエピソードなどからコスト面での課題がいかに大きいかがよくわかる。
車酔いしやすい人にとっては急がなくていいから、酔わないように走ってくれと思うだろうしね。
もちろん東海道新幹線のように振り子式車両が新たに活躍する路線も出ているんだけどさ。